緑の相談
植物に関する相談
相談日 : 植物園開園日の午前9時から5時まで
★植物(草花・樹木・果樹・野菜など)に関するさまざまな質問や相談にお答えします。電話による相談も受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
★質問内容により、若干のお時間をいただく場合がございます。
★相談の際、鉢物、病葉など、持ち込める植物は実物。また、写真の場合は色々な角度のものが複数枚あるとお答し易いです。
緑の出前診断
診断日 : 毎月第2・第4木曜日(要予約)
★ご自宅や現地(果樹園・畑など)での相談を希望される方には無料で出前診断を行っています。
(出前診断は春日井市内に限らせていただきます。)
よくあるQ&A
Q:トマトに石灰成分、元肥を十分与え、追肥もしているが、一部の果実に尻腐れ病が発生しました。なぜでしょうか。(4月から8月)
A:肥料がチッソ過多の場合、石灰成分が効かない場合があります。また、長雨による水の管理が原因で発生する場合もあります。
Q:キクの新芽が何本も同時にしおれるのは何が原因ですか。(5月に多い相談)
A:キクスイカミキリの仕業です。キクの新芽がしおれて首をたれ、しおれた茎に産卵痕があります。首筋に赤い斑点のあるホタルを細長くしたような15ミリメートル位の虫です。新芽に順次産卵して行くので、一匹だけでも被害は大きく、成虫を捕殺し、被害茎を摘み取ります。
Q:ヒイラギモクセイの葉が茶色く縮れてきたのは、病気ですか。(5・6月に多い相談)
A:テントウノミハムシの食害です。ヒイラギモクセイに毎年のように発生します。成虫はテントウムシ状で黒地に2つの赤紋を持ち、幼虫は黄色で扁平です。ともに葉を食害し被害葉は茶色く火焼けしたように見苦しくなります。有機リン系(アセフェート)農薬を散布します。
Q:サザンカの葉に、小さな毛虫が集団で発生しています。何毛虫ですか。(6~8月に多い相談)
A:チャドクガの幼虫でツバキやサザンカに発生し、幼虫に直接触らなくてもかぶれます。毛が飛散し、肌に当たるだけで、湿疹の様な症状が現れます。毛虫用の殺虫剤で駆除します。
Q:モミジ、みかんの幹に穴があき、そこから木屑が出ているがどうしたらいいか。(6~8月に多い相談)
A:一般的にテッポウムシと呼ばれているカミキリムシの幼虫が樹皮の下にいます。穴にカミキリ虫専用の殺虫剤を入れ栓をして駆除します。予防にはMEPを含むペンキ状の塗布剤などを根元から70~80cm位まで塗布することにより1年位予防できます。
Q:ミカンの葉、実、木が黒くすすがついた状態になったがどうしたらよいか。(6~9月に多い相談)
A:ミカンのすす病です。原因はアブラムシ類、カイガラムシ類など吸汁する害虫の分泌液にカビが生えたものです。駆除はアブラムシ類、カイガラムシ類を退治する薬品と同時にカビを抑える薬品を混合し散布します。(農薬散布の使用にあたっては、ラベルをよく読んで注意して使用します。)
Q:アジサイの剪定はいつ頃すればよいでしょう。(7月から10月)
A:花が終わってすぐ(7月中旬から遅くとも8月上旬)に剪定します。花の下の2節(葉4枚)を3節目の上2センチほどで切ります。後に切った所から新梢が伸びますが、背を低く抑えたい場合は10月に伸びた部分を切り戻します。また、枯れ枝や混んだ枝は元から切り、風通しを良くしましょう。
Q:鉢植えのスミレの葉が穴だらけになりました。どんな虫が食べたのでしょうか。(9月に多い相談)
A:ツマグロヒョウモンの幼虫による食害です。大きくなると6cm位で黒色、背中に赤のスジがあり、全体に赤と黒の棘を多く持つ毒々しいケムシですが、刺すことはなく毒もありません。スミレ科の植物を好む南方系のテョウで、最近温暖化とともによく見かけるようになりました。補殺します。
Q:カシの木の葉が黄色くなって、葉の裏に黒いカビのようなものがついています。病気でしょうか。(通年)
A:紫カビ病による病変です。この菌は1種類の薬だけを散布すると耐性を持つようになるため、成分の異なる有効な複数の薬剤を交替で散布します。
サクランボの鉢植え苗を4月に根に合わせて穴を掘って地植えしましたが、6月になって枯れてしまいました。なぜでしょうか。(通年)
サクランボの植え付け適期は11月下旬から2月下旬で、地植えは根の大きさの2倍以上の穴を掘り、掘った土に堆肥やパーライトを混ぜて穴に入れ、そこに苗を置き残りの土で固め、十分灌水します。さらに風でぐらつかないよう支柱で固定するとよいでしょう。枯れた原因は、成長期に根を触ったことや、狭い穴で根づまりしたところに灌水で根腐れを起こした可能性があります。
Q:マツの葉が半分ほど茶色になって枯れてきたのは病気でしょうか。(通年)
A:マツの赤斑葉枯病です。10~11月頃から当年葉の先端から赤褐色のリング状の段々模様ができ、翌年2~3月には葉の中ほどまで赤褐色になり枯死します。有機銅水和剤、銅剤、有機硫黄剤などで防除します。
Q:カナメモチの葉に赤い斑点が出てきました。病気でしょうか。(通年)
A:カナメモチごま色斑点病です。新葉展開後すぐ紅色の小斑点が多数あらわれ激しく落葉し、株枯れを起こします。新葉展開前から防除します。有機硫黄剤が有効です。
Q:イヌツゲの枝が枯れてきましたが、何が原因でしょうか。(通年)
A:イヌツゲ枝枯れ病です。枝の付け根から先が枯れるため段仕立てや玉仕立ての樹形が著しく損なわれます。シトネタケ菌という木材腐朽菌によるもので、老木が罹りやすく、効果のある殺菌剤を年3~4回散布し予防します。
ツツジの葉に茶色の小さな斑点が出てきたのは、どのような病気ですか。(通年)
ツツジ・サツキ褐斑病です。初秋から緑色の葉に褐色の小斑点が多数発生し病斑が融合して大きくなり、翌年3月頃には激しく落葉します。効果のある殺菌剤を散布します。
Q:木の葉が白い粉を噴いたようになるのは、病気でしょうか。(通年)
A:ウドンコ病です。アラカシ、ウバメカシ、マサキなど常緑樹では白い菌糸を葉に付着したまま越冬し、翌春の伝染源となります。アラカシの葉の裏に黒い斑点ができるのも「紫カビ病」と呼ばれるウドンコ病の一種です。早い時期からの防除が望ましく、効果のある殺菌剤を散布します。
Q:庭の木の幹に、苔の様な物がついているのですがどうすれば良いでしょう。(通年)
A:ウメノキゴケ(病気ではありません)です。マツ、ウメ、サクラ、ツツジ、マキなどの幹や枝に灰青色の苔のようなものが付着しているのをよく見かけます。「ウメノキゴケ」と呼ばれる地衣類で藻類と菌類の共生体です。樹木からは直接養分を吸収しないので本来は無害ですが、ツツジ、マツ、マキの小枝に密生すると、わき芽が出なくなり小枝を枯らし木を衰弱させるので、銅剤、有機硫黄剤で駆除します。
Q:モモの葉が赤く縮れて膨らんできたのは病気でしょうか。(通年)
A:縮葉病と言われる病気です。新葉が赤い火ぶくれ状になり膨らみ縮れ、次第に表面が白いカビで覆われます。発病してからでは薬剤は効かないので、新芽が出る前に有機硫黄剤や銅剤を散布します。
Q:落葉樹の夏剪定と冬剪定の違いを教えてください。(通年)
A:夏剪定は病害虫を防ぎ風通しを良くする隙剪定です。不要な徒長しや戻り枝等を抜きます。冬剪定は樹形を整える剪定です。切り戻し剪定(強剪定)も木が休眠期だからできる剪定です。
このページに関するお問い合わせ
教育委員会 野外教育センター 都市緑化植物園
電話:0568-92-8711
教育委員会 野外教育センター 都市緑化植物園へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。