サボテンを食べる

ページID 1024777 更新日 令和5年9月6日

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 サボテンは「観るもの」というイメージがありますが、食用として食べる種類もあります。おいしく、健康にもやさしい、食用のウチワサボテン。そのサボテンについて、栄養価と期待される効果、おいしい食べ方をご紹介します。

サボテンを食べる

食用ウチワサボテン

 観賞用のイメージが強いサボテンですが、実はメキシコだけでなくイタリアなど様々な国で食用サボテンが食べられています。主に食用にされているのはウチワサボテンという品種です。
 春日井市内では「地産地消給食」として平成19年から学校給食にもサボテン料理が取り入れられているほか、サボテンを使った料理や商品を販売するお店が数多くあり、「サボテンを食べるまち」として注目を集めています。

市内では2種類のサボテンが栽培されています

2種類のサボテン

 ウチワサボテンには50種類以上の品種があり、サボテンの本場のメキシコでは、その中の約20種類が食用として栽培されています。現在春日井市では「マヤ」「バーバンク」の2種類が市内農家の手によって栽培され、食用サボテンとして食べられています。

春日井サボテンの栄養価と期待される効果

主な栄養価

ウチワサボテン

春日井市内で栽培された食用サボテン(バーバンク種)による試験結果

● β-カロテン:450マイクログラム
 [トマトに近い]
● カルシウム:304ミリグラム
 [牛乳の約2.7倍]
● マグネシウム:98.1ミリグラム
 [オクラの2倍]
● 有機酸総量(クエン酸・リンゴ酸):1.1グラム
 [オレンジと同程度]
● 食物繊維総量:2.4グラム
 [ハクサイの約2倍]

いずれの数値も100g当たり
(一般社団法人日本食品分析センターによる分析)

期待される効果

 サボテンは野菜と果物の栄養素を併せ持つ万能食材で、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の発症の原因となる活性酸素を消去する物質が含まれており、予防あるいは改善する生理活性を持つことが期待されます。また、メラニンの蓄積を抑制することに起因する美白効果や発がん物質を消去する力、がん細胞の増殖を抑制する効果もあるので、がんの予防効果についても期待されています。(名城大学分析による)

がん・高コレステロール症・動脈硬化症予防
ビタミンCやβ―カロテンをはじめとした豊富なカロテン類などの抗酸化成分によって、がんや動脈硬化の原因となる活性酸素の除去に効果的といわれています。
ダイエット効果
整腸作用
水溶性食物繊維が体内の水分を吸収し膨潤することで、満腹感が得られやすくなります。また、消化を助けて腸の働きを整える作用も期待できます。
疲労回復・精神安定
カルシウムの他、マグネシウムやクエン酸などの豊富な有機物が、疲労回復や精神安定に効果的といわれています。
抗アレルギー作用
動物実験において、サボテン粉末を摂取することでアレルギー作用を抑制する結果が出ました。

食用のサボテンに世界が注目!

サボテン畑
(資料提供:中部大学堀部研究室)

 過酷な状況下でも育つサボテンは、平成29年(2017年)にFAO(国際連合食糧農業機関)が「ウチワサボテンが食料安全保障にとって重要な作物であり、食糧危機を救う作物になりうる」と発表するなど、世界の食糧難を救うサスティナブルな食材としても注目を集めています。

サボテンのおいしい食べ方

サボテン料理

 健康食材としても注目され、さわやかな酸味とオクラのようなネバネバ感、みずみずしさが特徴のサボテン。そんなサボテンをおいしく食べてもらうためにトゲの下処理から様々な調理方法などのレシピをまとめた『サボレピ』を公開しています。また、クックパッドでもサボテンを使ったレシピが公開されています。

 レシピを参考に調理し、自宅でサボテン料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

サボテン商品

サボテン商品

 市内ではサボテン料理を食べられる飲食店や、和洋菓子や麺類などの加工品を購入できるお店が多くあります。手軽に春日井サボテンを味わうことができるため、ぜひお店にも足を運んでみてください。

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産業部 経済振興課

電話:0568-85-6244
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