指揮調査担当の活動等
指揮調査担当のしごと
指揮調査担当の主なしごとは、現場指揮活動と火災原因調査です。
指揮調査担当は各課3名の総勢9名で、火災などの災害が発生した場合、現場指揮者とともに指揮車と呼ばれる特殊な車で365日24時間体制で出動します。
また、現場活動のほか、火災原因の究明や火災統計資料の作成、り災証明書の発行事務など行っています。
現場指揮活動について
現場指揮活動とは、情報収集及び災害実態の把握、活動方針の決定及び各部隊に対する活動指示、無線交信など災害を早く収束させ、けが人などの被害を少しでも減らすための活動を言います。
火災原因調査活動について
火災が発生すると、火災の原因や損害の調査を行います。
調査の結果は、類似火災の防止、防火指導の資料、製品火災の再発防止対策などに役立てています。
指揮車(51号車)
指揮車内部の様子
災害現場へ向かう途中でも情報収集や現場指揮活動が実施できるように、机の上には画像伝送装置、タブレット端末、小型のホワイトボードなどが設置されています。
机の正面にあるシートには部隊の運用を担当する職員が乗車し、現場指揮者が決定した活動方針や各部隊の任務などを無線で指示しながら災害現場へ向かいます。
写真の右上部にある受話器のようなものが車載無線機のハンドセットです。
指揮車後部の様子
現場指揮本部で使用する可搬式の指揮テーブルは、脚の部分を折りたたんで床下に収納されています。
車内には収納がたくさんありますが、現場指揮活動や火災原因調査活動で使用する資器材や資料を分類して収納しています。
災害現場では、火災の関係者から話を伺う際や悪天候時の一時的な避難場所として使用することもあります。
画像伝送装置
指揮車の上部に設置されている固定カメラや可搬型のビデオカメラで撮影した映像を、リアルタイムで通信指令室や消防署、出張所に伝送することができ、刻々と変化する災害現場の状況を共有することができます。
可搬型のビデオカメラで撮影した映像は、現場指揮本部に伝送することもできます。大規模な建物の火災など、現場指揮本部から直接確認できない部分があるような場合にビデオカメラを設置し、現場指揮本部へ伝送することがあります。
可搬型ヘリテレ受信装置
ヘリコプターテレビ伝送システム(ヘリテレ)は防災ヘリコプターからの上空映像を地上に伝送するシステムです。
指揮車には可搬型ヘリテレ受信装置を装備しており、林野火災の延焼状況確認、山岳救助事案や水難救助事案での要救助者の捜索など地上からでは把握が困難な情報を得ることができます。
また、大規模な水害や巨大地震などにおいてもいち早く被災状況や災害規模を把握し、迅速な災害対応にあたるために必要不可欠な装備です。
車両搭載大型タブレット端末
災害現場への出場途上に、災害発生場所の地図やその周囲の状況、建物の情報などを表示させることができる20インチのタブレット端末です。
また、タブレット端末の画面に文字等を記載し、現場指揮本部での活動図面として使用することもできます。
電光表示板
災害現場での関係者呼び出しや付近住民に情報を伝えるために使用します。
また、出動中は指揮車のウインカー等に連動して表示が変わり、事故を防止するのに役立ちます。
り災証明書について
火災により被害を受けられた方で、損害保険の請求などに、り災証明書を必要とする場合は、消防署指揮調査担当にて発行することができます。
なお、申請の際は、運転免許証など本人確認できるものをお持ちください。
また、代理人により申請される場合は、委任状が必要となる場合がありますので、消防署指揮調査担当(0568-56-0119)まで連絡してください。