長谷川邸
勝川は、下街道の宿場町で、名古屋から小牧へ向かう小牧街道と、多治見方面へ向かう下街道との分岐点を中心として、街道沿いに街並みが形成されていました。木曽、信州への旅人や善光寺、伊勢神宮、御嶽山参詣(さんけい)などの旅人でにぎわい、十数軒の旅籠(はたご)と休み茶屋などがありました。長谷川邸は、屋号を住吉屋(すみよしや)と称し、下街道沿いの旅籠の中でも規模の大きなもので、文政期における宿屋営業の記録が残っています。現存する建物は、往時の姿をよく伝えていて、かつて栄えた宿場町の面影をしのぶことができます。
物件の主な内容
- 種別
- 建築物
- 物件名
- 長谷川邸
- 所在地
- 勝川町2丁目19番地2
- 指定年月日
- 平成10年9月16日
敷地の概要
- 規模
- 約2,480平方メートル
- 配置
- 敷地中央に母屋があり、その北西には蔵が配されている。国道と母屋の間には植栽された庭が設けられている。
指定建築物等の概要
- 母屋
種類 町家
延べ面積 約260平方メートル
構造 木造2階建て、切妻本瓦葺き
建築年代 19世紀前半
- 蔵
1棟 約50平方メートル