「土のう」で水害対策~住居への浸水を予防・軽減するために~
皆さんは、水害から住居を守るため普段から対策を行っていますか。
台風や集中豪雨による被害を最小限に抑えるためには、非常持出品の準備はもちろんのこと、住居や家財が被害に遭わないための備えも必要です。
今回の特集では、土のうを使った水害対策について紹介します。
川から離れているから大丈夫?
河川の氾濫だけが水害ではありません。
排水施設の排水能力を超える大量の雨が降ると、排水しきれなくなった雨水がマンホールや側溝から溢れかえる内水氾濫によって住居が浸水してしまう被害が発生します。内水氾濫は、河川から離れた場所でも起こりうる水害です。
しかし、この内水氾濫は事前に備えておくことで、住居への浸水を予防・軽減することができます。
家庭でできる浸水対策の第一歩「土のう」
内水氾濫による浸水から住居などを守るための対策として、準備できるものの一つが土のうです。
土のうとは、麻やポリエチレンなどで作られた袋に土や砂を入れたもので、住居などへの浸水対策として、門柱の間や玄関前などに積み重ねて使います。
正しい積み方を知っておくことで、より効果的に浸水を防ぐことができます
市から土のうを配付します。
台風や大雨への備えとして、市職員が各家庭に土のう・半土のう(約半分の重さの土のう)を届けます。
とき:5月26日(金曜日)
※時間は指定できません。
※不在の場合は指定された場所に置きます。
申し込み:5月11日(木曜日)・12日(金曜日)午後1時~7時に、電話85ー6710(期間中のみ開設)へ
※平日の午前8時30分~午後5時15分に、市役所へ土のうを取りに来ることも可能です。その場合は、事前に市民安全課(電話85ー6072)へ連絡してください。
※配付した土のうは回収しません。
実際に土のうを積んでみました!
春日井広報大使の宮本忠博さんに協力していただき、土のう積みを実際に体験してもらいました。
縦約45cm×横約40cm
重さ:約17kg
厚み:約10〜15cm
※市では、約半分の重さの半土のう(約10kg)も使用しています。
条件:幅1.5mの場所に土のうを2段積み上げる
使用した土のうの数…20個
正しく積んだ土のうは安定していて、これなら自宅への浸水もばっちり防いでくれそう。
ただ、重い土のうをたくさん運ぶのは大変で時間もかかりますね。もっと効率的に少しの土のうで浸水を防ぐことができるといいな。
積むだけじゃない!土のうの使い方
土のうは正しく積むことで高い止水効果がありますが、1個当たり約17kgと軽いものではなく、 1.5m幅に2段積み上げるだけでも約20個の土のうが必要です。
体力に不安がある人は、少しの土のうで効果的に浸水対策ができる方法を紹介しますので、確認しておきましょう。
・土のう…半土のうでも可
・土のうを入れる箱…プランターや段ボールなど
・ブルーシート…耐水性のある大判のレジャーシートでも代用可
使用した土のうの数…10個
こんな方法もあるんですね。これなら土のうを積むことが難しい人でも簡単にチャレンジできそう。
ぜひ一度、自宅などで試してみてください。
体験の様子を市公式動画チャンネル「市政だより」で配信しています
今回の特集で掲載した宮本さんの土のう積みの体験の様子は、動画でも見ることができます。
自宅や職場などの水害リスクを確認しましょう
水害は家族が一緒にいる時に発生するとは限りません。あらかじめ住んでいるまちの被害想定を把握しておくことが、自分自身や家族の命・財産を守ることにつながります。
「洪水ハザードマップ」には、想定しうる被害の大きさや各地域の避難所など、水害の備えに関する情報が満載です。いざという時に備えるためにも、避難の方法や経路などを家族と一緒にマップを見て話し合っておきましょう。
洪水ハザードマップは、市役所や市の主な公共施設で配布しており、市ホームページなどでも見ることができます。
被害を防ぐ第一歩。いち早く情報を入手しましょう
水害による被害を避けるためには、情報収集が重要です。警報・注意報・避難情報などをこまめにチェックできるよう、情報の入手方法を確認しておきましょう。
- 安全安心情報ネットワーク
- 緊急情報X(旧Twitter)
- 緊急速報メール
- 市ホームページ、テレビ、ラジオなど
- YouTube 配信
水防訓練を実施します
市の水防態勢の充実・強化を図るとともに、地域住民の皆さんの水防意識の向上を図るため、水防訓練を行います。
皆さんもこの機会に防災力を高めましょう。
とき:6月4日(日曜日)
場所:白山小学校(グラウンド)