平成30年度第1回春日井市いじめ問題対策委員会議事録

ページID 1018314 更新日 令和1年9月20日

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1 開催日時

平成30年7月19日(木曜日)午後2時30分~午後3時30分

2 開催場所

春日井市役所9階 教育委員会室

3 出席者

委員

  • 中部大学 花井 忠征
  • 愛知県弁護士会 植村 元雄
  • 春日井市医師会 牧野 景子
  • 愛知県臨床心理士会 堀 英太郎
  • 愛知県社会福祉士会 吉田 朋美

事務局

  • 春日井市教育委員会 教育長 水田 博和
  • 教育部長 松原 眞一
  • 学校教育課長 田中 芳樹
  • 同 主幹 冨澤 達成
  • 同 指導主事 佐藤 幸子
  • 同 指導主事 篠原 秀麿
  • 同 課長補佐 大城 達也

4 議題

(1)春日井市のいじめの現状並びに対策状況について

5 会議資料

議題に入るまえに、次の3点について諮った。

  1. 会議の公開について
    事務局から、会議は個人情報を取り扱わないため公開とすることについて諮り、承認された。
  2. 議事録について
    事務局から、議事録は要点筆記として公開とすることについて諮り、承認された。また、議事録署名人は、委員長と委員長が指名する委員の2人になることを説明した。
  3. 議事録の署名について
    議事録署名人として、花井委員長が植村委員を指名した。

6 議事内容

(1)春日井市のいじめの現状並びに対策状況について

【委員】
学校でのいじめの態様として、金品に関することが、平成29年度に小学校で8件とある。このようなケースでは、警察署や児童相談所などの関係機関と連携しているという認識でよいのか。また、どのように関係機関と連携したのか。
【事務局】
金品に関するケースで、警察署や児童相談所と連携したケースがあります。被害届を警察署に提出したり、児童相談所に通告したりしました。
【委員】
小学校で8件と言うのは、一つの案件が繰り返されて複数回になったということか。
【事務局】
一つの案件は1件と計上していますで、昨年度は偶然多かったと認識しています。
【委員】
市が独自にスクールカウンセラーを設置していること、また、県が配置しているスクールカウンセラーと合同研修会等の機会を設け、連携を進めていることは評価できる。
いじめをどう発見するか、いじめについて子どもたちが大人に言いやすい環境になっているかが一番重要だと思う。そう考えると、認知件数が多いというのは、教員の目が行き届いているといえるし、認知件数が少ないというのは、本当に落ち着いていて大丈夫な場合と、いじめに対する認識が甘かったり、子どもたちが言いやすい環境でなく、教員が見過ごしたりしている可能性が考えられる。春日井市の小学校の認知件数が、全国平均と比較して少ないのは、どちらなのか心配である。
また、学校でのいじめ発見のきっかけについて、春日井市は、全国と比較すると当該児童生徒本人やその保護者からの訴えが多く、教員や学校に言いやすい環境にあると評価できる。一方、アンケート調査による発見が、全国と比較すると少ないので、記名・無記名等のアンケートのやり方、設問内容等をより工夫して、より児童生徒の声を拾えるようになるとよいと思う。
【事務局】
認知件数については、小学校は学級担任制のため一人の児童を一人の担任が中心的にみるため、多角的な視点が薄くなりがちであるのに加え、若い教員が増え経験が不足している可能性があります。
以前と比較して、市内の小中学校は大変落ち着いていますが、研修等を通して経験不足を補うとともに、ベテラン教員を適切に配置して対応していきます。
アンケートについては無記名や家庭での記載等、様々な工夫を行っていますが、市内では直接教員に言いやすい環境が整っている結果でもあると認識していますので、そのあたりを精査しながら進めていきます。
【委員】
児童生徒本人やその保護者からの訴えでいじめが発見されることが多い春日井市の特徴は、教員や学校に言いやすい環境が整備されていると評価できる。
特に保護者からの訴えについては、初期対応を含めたその後の対応によっては、問題が大きくなるケースも見聞する。春日井市の状況はどうか。
【事務局】
初期対応が上手くいったケースでは、いじめも解消され、保護者から相談してよかったとのお言葉を頂くこともあります。一方、初期対応が上手くいかなかった等の場合に、相互不信感が雪ダルマ式に膨らんでいき、対応が長期化している事案もあります。
【委員】
中学校の認知件数は、全国平均と比較しても遜色なく、また、全ての学校で認知され学校も落ち着いているとのことなので、いじめへの対応を評価するとともに、引き続きすすめてほしい。
保護者がいじめといっても、児童生徒本人がいじめではないという場合は、どのように対応しているのか。
【事務局】
そのような場合でも、いじめとして対応しています。
【委員】
アンケート調査で発見された割合が低いのは、アンケートに記載された事案が既に認知済みで対応されている場合を除いているからなのか。
【事務局】
そこまでは検証していませんが、その可能性はあると考えています。
【委員】
警察と連携した事案について、何か処分が下された件はあるのか。
【事務局】
暴力行為を伴う案件で、児童相談所へ送致された件が過去にはあります。
【委員】
警察と連携する事案は多いのか。
【事務局】
相談のみも含めて、年間数件あります。
【委員】
ネットを通じたいじめについて、各学校は把握しているのか。またどのような対策を行っているのか。
【事務局】
特に中学校を中心に、ネットやSNSの使い方・危険性について指導しています。しかしながら、使い慣れていない中学一年生が、不適切な写真を掲載したり、チェーンメールを拡散してしまう例が目に付きます。親に相談して発覚するケースが多いです。
【委員】
ネット対策は益々重要になってきているので、引き続き進めてほしい。
【委員】
市内の学校の認知件数を学校規模で比較した資料が掲載されている。これをみると、学校規模との関わりがあまりみられないが、これは何故か。地域差や学校の落ち着き具合、研修等に影響されているのか。
【事務局】
ご指摘の通りいろいろな要素が考えられるので、詳細な分析を今後進めていきます。
【委員】
初期対応の話があったが、認知までのスピード、市教委への報告までのスピード等、今後分析する必要があると思う。
【事務局】
認知した段階ですぐに対応していますが、各学校で濃淡がないか分析していきます。

上記のとおり第1回春日井市いじめ問題対策委員会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、委員長及び植村委員が署名及び押印する。

平成30年11月26日

委員長 花井 忠征
署名人 植村 元雄

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