令和2年度春日井市多文化共生審議会議事録

ページID 1024098 更新日 令和3年3月16日

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1 開催日時

令和3年1月15日(金曜日)午前10時~午前11時20分

2 開催場所

市役所南館4階 第3委員会室

3 出席者

会長
名城大学法学部教授 近藤 敦
副会長
中部大学国際関係学部国際学科講師 伊藤 正晃
委員
中部大学留学生 アピワン カノックワン
 
春日井市ボランティア連絡協議会会長 後藤 一明
 
春日井商工会議所事務局長 鈴木 夕雪
 
公募委員 チャン カォトゥイ
 

外国人サポート春日井会長 二村 みどり

 
公募委員 マキヤマ ヨネコ
 
公募委員 南 聖子
 
春日井国際交流会・KIF会長 南 正勝
 
春日井市民生委員児童委員協議会会長 安井 史子
事務局
市民生活部長 冲中 浩
 
市民活動支援センター所長 林 朋昌
 
市民活動支援センター所長補佐 田之上 愛子
 
市民活動支援センター多文化共生担当主査 山本 竜太
 
市民活動支援センター多文化共生担当主事 松盛 紗良

4 議題

(1) 第2次春日井市多文化共生プラン施策の実施状況について

5 会議資料

6 議事内容

 議事に先立ち、委員の委嘱、市長挨拶、会長及び副会長の選出、会議公開及び議事録作成方法の確認を行った。

1.第2次春日井市多文化共生プラン施策の実施状況について
<事務局より資料1、資料2に基づき説明>                               

【安井委員】
 地域に外国人が住んでいることはわかるが、地域と関わりがないように見える。地域のイベントにも外国人は来ない。外国人の子どもは日本語を話すことはできても、その母親が日本語を話すことができないケースがあると聞いている。何か手助けができないか。

【林所長】
 13ページの整理番号65について、文書翻訳支援を令和3年度に計画をしている。町内会などで作成した行事のお知らせやチラシを多言語で翻訳をして外国人に見てもらえば、地域のイベントに参加するきっかけになる。

【安井委員】
 町内会に入っていない外国人には届かないのではないか。

【林所長】
 加入していない場合は、直接外国人の家にポスティングすることが考えられる。

【安井委員】
 町内会は外国人がどこに住んでいるかを把握していない。民生委員は生活保護を受けている外国人については把握をしているが、それ以外の方は把握をしていないと思う。

【冲中部長】
 文書翻訳支援事業は町内会から意見があり、生活習慣の違いから、ごみ出しや地域の活動でコミュニケーションが取れないことによるトラブルがあることから、チラシ等の多言語化をして、コミュニケーションが取れるようになればよいと考えている。
 安井委員の意見は現状より先に進んだ段階であり、今までもコミュニケーションを図ってきたが、上手くいかなかったことから、まず生活に身近なところから広げていきたいと考えている。頂いた意見についても潜在的な課題であるため、何らかの形で対応できないかと考えている。外国人がどこの地域に住んでいるか把握することはまた別の問題のため、今後の課題としていく。

【近藤会長】
 どこに外国人が住んでいるかは、地図を各町内会で作成し、少しずつわかるところから記載をしていくしかない。

【マキヤマ委員】
 日本に引っ越してきた時に町内会があることを知らなかった。存在を知った後も町内会に入る方法がわからなかった。生活に支障はなく、町内会に入る必要はないと思った。

【近藤会長】
 自分から積極的に動く人は情報を得ることができるが、それができない人もいる。

【マキヤマ委員】
 外国人向けのポスターはスーパーなど外国人がよく行く場所に置けば目に入ると思う。

【林所長】
 ポスターの設置場所について頂いた意見を参考にする。

【近藤会長】
 町内会の盆踊りの案内等は来るか。

【マキヤマ委員】
 アパートに住んでいるため、案内は来ない。

【南(正)委員】
 公園の前や交差点等、目に付くところに掲示板が設置してあり、案内やポスターを掲示できるので活用するのはどうか。

【林所長】
 掲示場所の参考にする。

【南(聖)委員】
 外国人市民の意見を聞きたいので、チャン委員にも意見を聞きたい。

【チャン委員】
 国籍によって考えは違うが、ベトナム人の中には日本語が上手くなりたいと思っていない人もいる。日本語ができなくてもアルバイトができ、また、子どもがいると日本語の勉強に割く時間があまりない。
 外国人への情報の提供については、情報をまとめて市内の事業者に配布すると良い。

【林所長】
 ベトナム人については勤めている方が多いので、事業者を通じて周知ができるということか。

【チャン委員】
 そのとおりである。

【伊藤副会長】
 周知を徹底していくとのことであれば、災害は待ってはくれないため、新型コロナウイルス感染症が蔓延していても、8ページの防災に関する施策については働きかけを続けていきたい。

【林所長】
 そのようにしていく。

【近藤会長】
 新型コロナウイルス感染症の感染状況については外国人市民に日本人市民と同様に伝わっているのか。

【南(正)委員】
 市役所のエレベーター内に感染症対策のポスターが貼られていたが、日本語のポスターを見ても習慣や考え方の違いから、具体的にはわからないと思う。多言語のポスターがあると良い。日本の習慣に慣れてもらうためにPRすることが大切だと思う。

【マキヤマ委員】
 現在は世界中で新型コロナウイルス感染症は話題になっているため、日本語がわからなくても、外国人は母国語でインターネットを使って調べることができる。

【南(正)委員】
 防犯や災害、ごみの捨て方についての講習会は、新型コロナウイルス感染症の影響で実施には至らなかった。来年度、かすがいふれあい教室が開催できたら、合わせて実施していきたい。

【鈴木委員】
 9ページの整理番号35の事業者向けの啓発について、就職フェアは記載通り中止したが、3月22日に縮小し、開催することになったため、経済振興課経由で検討をしていただきたい。従来であれば100社以上が参加をするが、春日井市内事業者及び小牧市内事業者が同数程度で、約50社が参加をすることとなった。
 整理番号37の日本語講座については、昨年度から、事業所向けに勤めている外国人を対象としているが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止した。来年度も計画をしているが、状況次第で開催を見極めていく。

【冲中部長】
 コロナ禍ではあるが、昨年と今年では状況が異なる。当初は、新型コロナウイルス感染症についてどのような症状が出るのか等わからないことが多かった。現在はある程度情報が収集できており、高齢者や特定の疾患を持った方は重症化しやすく、若い世代は軽症で済みやすいことがわかっているため、対策を講じ、状況に応じて工夫して、できるだけ実施していきたいと考えている。地域の方と外国人の方がコミュニケーションを取れるよう考えていきたい。

【近藤会長】
 他の自治体はオンラインを使い始めていて、フェイスブック等でやり取りをしている。大学でも感染症が収まっても対面とオンラインの両方で進めていく予定である。オンラインの取り組みを考えられると良い。

【チャン委員】
 外国人にとって、日本人とのコミュニケーションの大部分が職場である人もいるが、最初は日本語が話せないため、職場でのコミュニケーションができず日本語も上達をしない。
 最近、外国人による盗難事件があり、職場で差別されていることが原因ではないかと感じた。日本人とベトナム人の壁を感じることはストレスであり、職場でも日本人からベトナム人に対してコミュニケーションをするよう対策を考えてもらえると良い。

【林所長】
 コミュニケーションは職場でも難しいのか。

【チャン委員】
 職場によるが、休憩時間に昼食を取る際、日本人同士で集まり、外国人が入りにくいこともある。日本語を覚えたい外国人は、毎日少しだけでも日本語を話さないと、いくら勉強をしても話せるようにはならない。

【林所長】
 事業所の状況について市は把握がしきれていないので、頂いた意見を参考にする。

【鈴木委員】
 以前の審議会で市の施設のWi-Fi環境を整備してほしいと意見が出た。Wi-Fi環境の整備は新型コロナウイルス感染症の影響を受けないものであり、準備を進める良い機会である。新しくWi-Fi環境ができた際は、教えていただきたい。できていないなら、準備を進めてもらいたい。


【林所長】
 新たに市の施設にWi-Fi環境を増設したとは聞いていない。状況を見ながら環境整備をしていきたい。

【後藤委員】
 春ポケを上手く活用すれば、ごみ出しについてもわかりやすいのではないか。

【二村委員】
 春ポケ自体を知らないと活用ができないため、外国人に存在を伝えると良い。

【マキヤマ委員】
 外国人が住んでいる地域ではごみ出しは問題となっているのか。

【後藤委員】
 実際に毎朝、燃やせるごみを出す外国人の方を見かける。

【マキヤマ委員】
 多言語版や絵を掲示して説明をしたら良いと思う。

【二村委員】
 春日井国際交流会・KIFが依頼を受け、ごみ分別のチラシを6言語で作成をしている。
 年末に名古屋市の九番団地での様子をドキュメンタリーにした一人芝居「ワタシたちはガイジンじゃない!」を見た。九番団地は日系外国人が多く住んでいて、毎朝団地の会長が外国人に一人一人教えてあげてやっと分別ができるようになった。そのためチラシができても、手渡しで教えないと分別ができるようにはならないのではないかと思っている。

【マキヤマ委員】
 市が作成しているごみのカレンダーは絵がついているので日本語がわからない方でも、わかりやすい。

【近藤会長】
 春ポケは国際交流ネットワークのフェイスブックで紹介されたことはあるのか。定期的に多言語で紹介したらどうか。

【二村委員】
 国際交流ネットワークのフェイスブックはまだ知っている方が少ない。

【南(聖)委員】
 春ポケは日本人にとって便利である。多言語で、外国人に周知ができたら良い。

【南(正)委員】
 外国人には他の町内から来て夜にごみを捨てていく人がいる。分別の習慣がない人に伝えることは難しいので、教えてあげることが大切だと思う。
 かすがいふれあい教室でごみの分別について取り上げることはできないかと話があったので、教室で教えていきたい。日本語教室やマンションなど外国人がまとまって住んでいるところに重点的に教えていく方が良い。


上記のとおり、令和2年度春日井市多文化共生審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名する。

令和3年2月19日

                    会長  近藤 敦

                    署名人 二村 みどり

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市民生活部 多様性社会推進課

電話:0568-85-4401
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