令和2年度 第3回 春日井市環境審議会議事録
1 開催日時
令和3年2月16日(火曜日) 午後2時~午後3時30分
2 開催場所
春日井市役所 3階 301・302会議室
3 出席者
- 委員
-
二宮 善彦
山羽 基
趙 偉
内藤 修久
湯浅 正信
小笠原 京子
二宮 久夫
榊原 仁
加藤 美奈子
- 欠席者
- 橋本 啓史
- 事務局
-
環境部長 大橋 弘明
環境政策課長 堀尾 悦嗣
同課長補佐 伊藤 良太
同環境企画担当主査 鈴木 雅勝
同主任 島戸 紫野
環境保全課長 村上 東雄
同課長補佐 谷本 俊二
ごみ減量推進課長 児島 由典
- 専門委員会
- 自然環境保全専門委員会会長 矢部 隆
4 議題
- 地球温暖化対策実行計画の推進について(一部書面開催)
- 次期環境基本計画の策定について
・生物多様性地域戦略について
・骨子案について - その他
5 会議資料
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資料1 環境報告書2020年度版(案) (PDF 7.2MB)
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資料2 環境報告書2020年度版(資料編)(案) (PDF 1.5MB)
-
資料3 地球温暖化対策実行計画の委員意見に対する事務局回答 (PDF 124.5KB)
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資料4 生物多様性地域戦略について (PDF 280.2KB)
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資料5 骨子案 (PDF 563.0KB)
6 議事内容
(1) 地球温暖化対策実行計画の推進について(一部書面開催)
【伊藤補佐】
資料1、2、3に基づき、一部書面開催とした議題1「地球温暖化対策実行計画の推進について」への各委員からの意見・質問についての回答を報告。
【二宮会長】
今回、書面開催としておりますので、改めて内容をご確認いただき、ご意見がありましたら2月19日(金曜日)を目途に、事務局までご連絡をお願いいたします。
(2) 次期環境基本計画の策定について
- 生物多様性地域戦略について
【自然環境保全専門委員会会長、谷本課長補佐】
資料4に基づき、生物多様性地域戦略について説明。
【山羽委員】
基本方針1の目標「市域全体の自然環境基礎調査の実施」とあるが、誰がどの程度の規模で行う予定か。
【谷本課長補佐】
市が主体となり、平成18年から21年に実施しました市内の動植物についての基礎調査を参考に調査内容等を検討していく予定です。
【山羽委員】
動植物種がただ単に増えた、減っただけではなく、生物学的な専門的視点が必要となってくると思う。
【谷本課長補佐】
はい。専門家の意見を伺いながら実施します。
【榊原委員】
基本方針1だけ目標数値がないが、年次毎にどれくらいやるのか考えているか。
【村上課長】
基礎調査については、専門委員会で、ご意見を伺いながら、次期環境基本計画の中間見直し時期を目途に実施してまいりたいと考えております。
【榊原委員】
わかりました。あと、基本方針2,3について、防災関連、河川の氾濫などによる生物の多様性の損失等については、どのように見ていくのか。
【村上課長】
防災の関係部署とも連携し、その辺りも踏まえて検討してまいります
【堀尾課長】
次期環境基本計画の資料については、市の関連計画すべてを網羅しているものではございませんが、地域防災計画、強靭化計画など関連計画を整理し、策定していきたいと考えております。
【榊原委員】
ありがとうございました。
【二宮会長】
生物多様性については、里山と市街地とで状況が違っているなど難しいと感じた。ただ単に種類が多ければいいというわけではなく、今後、多様性を維持していく一方で、外来種の問題もある。専門家である自然環境保全専門委員会会長からご説明をお願いします。
【自然環境保全専門委員会会長】
生物多様性の「多」という言葉に惑わされがちですが、多様性とはダイバーシティ、分岐、分化するという意味であり、生物が環境に呼応しながら進化、枝分かれしているということを表します。その結果、環境に合った生きものがいるということが大切です。
外来種は、生きものが進化、適応して定着した地域に、人間が別の地域から持ち込んだものです。天敵がいるような状況で鍛えられている生きものが、日本のように天敵が少ないところにやってくると、もといた生きものが失われてしまいます。また、生態系のフレームワークが崩れることにより、その他の環境にも影響します。本来、生物多様性とは地域に安定した環境をもたらしているものです。
【二宮会長】
生物多様性を維持し、外来種を排除していくのは難しいと思われます。その中でいい戦略を作っていただければと思います。
改めて内容を確認いただき、ご意見等ございましたら2月19日(金曜日)を目途に、事務局までご連絡をお願いします。
- 骨子案について
【鈴木主査】
資料5に基づき、次期環境基本計画の策定について説明。
【加藤委員】
環境目標5の課題「多様な交通手段が選択できるように都市基盤を整備する必要があります。」というのは賛成である。バスのルートについての見直し等もしてもらいたい。
【伊藤課長補佐】
地域公共交通計画等の関連計画から環境に関連する部分を次期環境基本計画の中に引用しながら、計画を進めていきたいと考えています。バスのルートについては、交通系の個別計画の中での取り扱い事項になると考えております。
【加藤委員】
わかりました。
【榊原委員】
交通系の会議でバスのルート等について取り扱うと思うので、そういう意見があったことを伝えてほしい。
数値目標の「公共交通全路線の人口カバー率」については、「多様な交通手段を選択」という課題と将来像に対して合ってないのではないか。市域全体にコミュニティバスを全部走らせたら、満足度が上がるというわけではない。また、指標についても、「市内の鉄道駅の乗車数」は「公共交通全路線の人口カバー率」とリンクしてないと思われるので、関連部署と連携して、検討してほしい。
もう一点、次期計画は2030年が目標だが、数値目標や指標に2026年度や2028年度などがあるのはなぜか。
【鈴木主査】
次期計画では市民にわかりやすく、ダブルスタンダードをなくすということで、関連計画との整合性を図り、目標を設定しています。関連計画の見直しで目標が変更された場合、次期計画の数値目標等を見直すことになります。
【榊原委員】
関連計画の値であるということや、目標年度が異なること等、市民にもわかりやすい表記を検討してほしい。
【二宮会長】
2030年に統一するとわかりやすいが、別途目標を作るとダブルスタンダードになってしまう。
【堀尾課長】
関連計画との整合性の観点から、環境基本計画の中で、目標を独自に設定することは考えておりません。
関係部署と共同歩調で施策を進めていくという方向で、次期環境基本計画を策定したいと考えております。関連計画と目標年度については、わかりやすい記載を検討してまいります。
【榊原委員】
よろしくお願いします。
【堀尾課長】
環境目標5について、「多様な交通手段を選択」という課題と数値目標がリンクしていないという点につきましては、改めて関連計画の担当部署と、課題や目標設定の理由等について意見交換をして検討いたします。
【榊原委員】
よろしくお願いします。
【二宮会長】
今回の環境目標の中で、特に「環境学習・パートナーシップ」を「全体目標・環境目標1」としていることについて、説明してください。
【鈴木主査】
「環境学習・パートナーシップ」については、他の環境目標を包含すると説明していましたが、色々検討する中で、「全体目標」という言葉にさせていただきました。環境目標は5つあるとして捉え、全体目標でもあり、環境目標の最も重要な「全体目標・環境目標1」としました。
【二宮会長】
わかりました。この「環境学習・パートナーシップ」は、この中の全体目標でもあり一つ目の環境目標でもあるから、施策の展開等が明確になると感じました。
【内藤委員】
計画の期間の中で、2037年とか40年、50年を見据えてとありますが、低炭素社会だけが長期を見据えているという理解でよろしいか。
【鈴木主査】
関連計画を踏まえて長期を展望したものです。なお、目標年度についてはわかりにくいとのご指摘がありましたので、検討してまいります。
【二宮会長】
今回は、骨子案としてほぼこのとおり進めるということでよろしいか。ただ、先ほどご指摘がありました、市民にとってわかりやすい指標の表記や数値目標の設定について、これから検討していただければと思います。
【鈴木主査】
ご指摘を踏まえながら、次回、全体構成案を提出したいと思います。
【二宮会長】
改めて内容を確認いただき、ご意見等ございましたら2月19日(金曜日)を目途に、事務局までご連絡をお願いします。
(3) その他
【堀尾課長】
次回、令和3年度第1回環境審議会は、7月の開催を予定しております。議題としましては、「環境基本計画の推進について」、「次期環境基本計画の策定について」を予定しております。
上記のとおり、令和2年度第3回春日井市環境審議会の議事及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名する。
令和3年3月24日
春日井市環境審議会
会長 二宮 善彦
春日井市環境審議会
委員 二宮 久夫
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