令和4年度 第4回 春日井市環境審議会議事録

ページID 1030862 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

令和5年1月11日(水曜日) 午後1時30分~午後2時40分

2 開催場所

春日井市役所 南館4階 第3委員会室

3 出席者

委員

山羽 基 

幅上 茂樹 

森 一也 

村上 寿美恵

二宮 久夫

田中 穣

櫻井 千明

欠席者

趙 偉

橋本 啓史

菱川 一馬

事務局

環境部長           大橋 弘明

環境政策課長         堀尾 悦嗣

同課長補佐          谷本 俊二

同環境推進担当主査      冨田 祐司

同主任            島戸 紫野

同主事            益永 翔平

環境保全課長         村上 東雄

ごみ減量推進課長       児島 由典

エヌエス環境株式会社※    萩原 泰洋

エヌエス環境株式会社※    橋本 浩一

 

※春日井市再生可能エネルギー導入目標策定支援業務受託業者

4 議題

  1. 地球温暖化対策実行計画の改定について
    ・市民意見公募結果について
    ・再生可能エネルギー導入目標値の変更について
    ・地球温暖化対策実行計画 最終案について
  2. その他

5 会議資料

6 議事内容

(1) 地球温暖化対策実行計画の改定について
【冨田主査】
 資料1に基づき、市民意見公募結果について説明。

【田中委員】
 パブリックコメントにもある水素エンジンという言葉を計画に入れてみてはどうか。

【谷本課長補佐】
 水素エンジンに関しては、開発途中というところもありますが、次世代自動車の中に含まれるという考え方を示したい思います。
 84ページの用語説明の次世代自動車に、水素エンジンの記載が現状ありませんが、パブリックコメントを受けて、水素エンジン自動車を認識しているということを示すという意味でも、水素エンジン自動車についての記載を検討します。

【谷本課長補佐】
 資料2に基づき、再生可能エネルギー導入目標値の変更について説明。

【山羽委員】
 数値の計算の仕方によって、目標が下がって見えると印象が悪くなるがそういうことはないか。

【谷本課長補佐】
 二酸化炭素削減量に関して変更ありませんが、それに対応するエネルギーの目標は下がっています。

【田中委員】
 必要な太陽光発電の導入世帯数は下がったのか。

【谷本課長補佐】
 下がっています。補足ですが、先ほど2030年度における二酸化炭素の排出係数に関して、0.25と大きな乖離があることは好ましくないと説明しましたが、仮に二酸化炭素の排出係数が0.1になったとしますと、同じエネルギーで削減できる二酸化炭素が極端に小さくなります。二酸化炭素削減量は不変なので、削減するために必要な再生可能エネルギーの導入目標が過大に見積もられる可能性があります。そこで二酸化炭素の排出係数が0.25から大きく離れた理由を事務局の方で検証した結果、エネルギーと電力の換算係数の違いによる影響が大きいということがわかりました。

【田中委員】
 最初はどのくらい乖離してて、どのくらいまで近づいたのか。

【谷本課長補佐】
 資料2の裏面に示している参考1のとおり、2030年は単位エネルギーあたりの温室効果ガス排出量が0.200から0.236に変わりました。

【田中委員】
 0.25にはならないのか。

【谷本課長補佐】
 資源エネルギー庁の2030年度に電力の排出係数が0.25kg-CO2/kWhになるとの見込みに対し、完全に一致する必要はないと判断しています。その理由としては、2030年のエネルギー構成に関して、電気以外にも様々なエネルギーが使用されると予想されますので、単純に0.25に一致する必要はないものの、大きく乖離するのは望ましくないと考えます。

【幅上委員】
 そもそも日本全体で達成すべき目標であるのに、自治体ごとで計算の数字を変えてもいいのか。

【堀尾課長】
 補足資料にもあるとおり、換算係数の使用を区別したということで、電力や化石燃料の使用から排出される温室効果ガスの削減量は変化していません。国からこの数字を使用しなさいと示されていないため、春日井市としてこの換算係数を選択し、これに基づいた目標設定をし、このエネルギー量を今後減らしていきますということになります。
 換算係数の違いで、他の自治体との単純な比較が難しい面はありますが、春日井市としての目標達成に向けた取組みに影響はないということと、それに対する説明はできると認識しています。

【冨田主査】
 資料3、4に基づき、地球温暖化対策実行計画 最終案について説明。

【田中委員】
 先ほどの排出係数の話に戻るが、目標値の計算根拠を計画の中に明記すべきだと思う。自治体によって排出係数の変化を載せているところもあり、理解しやすい。
 2点目に、この計画は、実行計画と言いながら、細かい計画、タイムスケジュールがないので34ページに載せるなど明確にすべきである。
 3点目に、35ページの現状すう勢(BAU)は市民にとってはわかりにくく、用語説明にも載っていない。用語説明でもいいが、何かしら説明をしてはどうか。
 最後に、52,53ページのロードマップのところは、マイルストーン形式で、いつまでに何をやるかをもう少し具体的に書かくべきではないか。

【谷本課長補佐】
 換算係数の中間案からの変更についての説明は、計画に記載する予定はありませんが、計算の根拠等に関しましては資料編で掲載していこうと考えております。
 タイムスケジュールに関してですが、2030年度の温室効果ガス46%削減、それに向けての様々な指標として81ページに成果指標という形で設定しております。こちらの成果指標の進捗に関して、毎年発行する環境報告書等で市民の皆様に公表していきたいと考えております。田中委員がおっしゃったとおり、いつまでに何をやるかは示されてない状況ですが、載せられる部分は、環境報告書等を活用して市民の方に示していきたいなと考えております。BAUについては、用語説明に追記したいと考えます。

【田中委員】
 環境審議会で進捗管理するのであれば、どのタイムスケジュールをベースに進捗管理をするのか。

【山羽委員】
 81ページの成果指標は現状から目標をリニアで管理するのか。

【谷本課長補佐】
 前回の審議会で環境報告書を示させていただきましたが、2030年に向かって、順調か順調でないのか、毎年状況を報告させていただきます。状況をご確認いただいた上で、ご意見等をいただきたいと考えております。

【山羽委員】
 どこどこで何々を実施する計画があるから、そこで大きく目標達成に近づくという考え方ではなく、現状から目標まで直線を引き、それで評価をしていくという考え方であるということでいいか。

【谷本課長補佐】
 その通りです。

【田中委員】
 1つでもいいから具体的なタイムスケジュールの例を計画に載せたほうがいい。例えば重要な太陽光導入の短いタイムスケジュールなどを。他自治体の計画書を見るとそういうところもある。

【山羽委員】
 事務局の方で検討いただければと思う。

【堀尾課長】
 例えばですけど、市の公用車について、今ガソリン車がこれだけあるので、5年後にはこれだけの転換、7年後にはこれだけの転換という具体的な施策に対する目標管理を徹底するべきではないのかというご提案であると認識しております。市としてもそこが課題だと認識しておりますが、今すぐ提示ができるものではなく、計画の中に盛り込むのも難しいと考えております。なお、検討はしているところであり、改めて審議会にご報告させていただきたいと思いますので、ご理解いただければと思います。

【田中委員】
 現在細かい計画がないということか。

【堀尾課長】
 具体的にお示しできるものは現状ありません。2030年に向けての太陽光発電の導入目標の設定はしており、進捗管理はしていきますけども、3年後、5年後にこの数字という具体的なものはまだお示しできません。ですが行政が率先してやっていかないといけない部分であり、今回の計画で方向付けはしましたので、次はその詳細だと認識しているというところをご理解いただければと思います。

【山羽委員】
 7ページの年表の国のところで、エネルギー基本計画が第五次までとなっているが、第六次も策定されているのではないか。

【谷本課長補佐】
 すでに策定されているので、追記いたします。

(2) その他
【益永主事】
 環境報告書の最新の2020年度の温室効果ガス排出量について、ご説明させていただきます。算出に用いる基礎データとなる都道府県別エネルギー消費統計などが12月末に公表され、現在集計しております。また温室効果ガス排出量の増減や部門ごとの増減などについても、考察を進めてまいりますので、温室効果ガス排出量について、改めて書面にて報告させていただく予定です。

【堀尾課長】
 ご審議いただきました内容について、ご意見等あれば1月16日にまでに事務局の方に報告いただければと思います。それを踏まえ、1月18日に環境審議会会長から市長へ最終案についての答申をしていただき、その後厚生委員会に報告し、最終的には3月中旬から下旬にかけて計画を策定、公表いたします。
 今回の第4回の環境審議会をもちまして、今年度の環境審議会は終了となります。また次年度の環境審議会につきましては、環境基本計画及び地球温暖化対策実行計画の進捗状況について報告し、審議員の皆様からご審議いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。


 上記のとおり、令和4年度第4回春日井市環境審議会の議事及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名する。

令和5年1月25日

                               春日井市環境審議会
                                   会長  山羽 基

 

                               春日井市環境審議会
                                   委員  二宮 久夫
 

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このページに関するお問い合わせ

環境部 環境政策課

電話:0568-85-6216
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