令和2年度 第1回 春日井市環境審議会議事録

ページID 1021732 更新日 令和6年1月10日

印刷大きな文字で印刷

1 開催日時

令和2年7月16日(木曜日) 午後2時30分~午後4時30分

2 開催場所

文化フォーラム春日井 2階 会議室

3 出席者

委員

二宮 善彦

山羽 基

趙 偉

橋本 啓史

内藤 修久

湯浅 正信

小笠原 京子

二宮 久夫

榊原 仁

加藤 美奈子

事務局

環境部長        大橋 弘明

環境政策課長      堀尾 悦嗣

同課長補佐       伊藤 良太

同環境企画担当主査   鈴木 雅勝

同主任         高尾 久美

同主任         島戸 紫野

環境保全課長      村上 東雄

ごみ減量推進課長    児島 由典

環境分析センター所長  奥村 哲也

4 議題

  1. 環境審議会について
  2. 環境基本計画の推進について
  3. 次期環境基本計画の策定について
  4. その他

5 会議資料

6 議事内容

議事に先立ち、委嘱状の交付及び市長挨拶を行い、会長に二宮善彦委員、副会長に山羽基委員を選任した後、次期環境基本計画の策定についての諮問を行った。
その後、当会議は原則公開とし、議事録は事務局が「要点筆記」で作成し、各委員の確認後、二宮会長の確認を受け、会長と二宮久夫委員が署名することを確認した。

(1) 環境審議会について
【伊藤課長補佐】
資料1に基づき、環境審議会と今年度の開催予定について説明。
【二宮会長】
事務局より説明のあった審議会の内容、開催予定により進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 (2) 環境基本計画の推進について
【島戸主任】
資料2-1、資料2-2に基づき、環境基本計画の実施状況について説明。
【奥村所長】
資料2-3に基づき、市内の環境の状況について説明。
【山羽委員】
資料2-2の4ページ、具体的取組み番号24に「住宅用太陽光発電システムの設置補助」があるが、LED照明についての補助はあるか。また、市役所のLED照明の設置状況はどうか。
【伊藤課長補佐】
市役所のLED照明の設置状況としては、点灯時間からLED化の効果が大きい執務室や駐車場、市民ホールの水銀灯は今年度までに完了する予定であります。また、倉庫等につきましても2、3年で交換する計画であることを庁舎管理担当課に確認しております。また、LEDの補助等につきましては、現在住宅用として行っておりませんが、2019年3月に改定しました「春日井市地球温暖化対策実行計画2019-2030」の行動の手引きにおきまして、LED照明の省エネ効果等について説明をしており、市民の方に普及啓発を進めております。
【山羽委員】
わかりました。ありがとうございます。
【榊󠄀原委員】
LED照明について、市内の町内会等が防犯灯にLED照明を設置する場合に補助があるが、どの程度普及しているか。環境基本計画の取組みの一つと考えられる。また、2ページの具体的取組み番号15「エコドライブのすすめ」において、市職員に対して、実施期間が12月~1月とあるが、期間の捉え方はどのようか。
【伊藤課長補佐】
まず「エコドライブのすすめ」につきましては、市役所の全部局が対象ではありませんが、無事故コンテストが開催され、エコドライブを進めることで、交通安全が十分機能するという観点から、環境部は1月に取り組むこととなりました。前年度同月の燃費と比較するのに、1か月だけでは推移を確認するデータが少ないため、取り組み期間を2か月間とし、12月に意識改革を進め、1月にエコドライブの達成状況を確認いたしました。
【堀尾課長】
防犯灯のLED照明の普及率については、データを持ち合わせていないため、次回報告させていただきます。
【榊󠄀原委員】
町内会のLEDについては、次回どれくらい普及しているかの確認をしたい。エコドライブのすすめについては、市職員全員ではなく環境部職員の取組みであったということか。
【伊藤課長補佐】
そのとおりでございます。
【二宮会長】
改めて内容をご確認いただき、ご意見等ございましたら、7月27日(月曜日)を目途に、事務局までご連絡をお願いします。

(3) 次期環境基本計画の策定について
【鈴木主査】
資料3-1、3-2、3-2、3-4に基づき、現行の環境基本計画の概要、改定の経過、取り組み状況、次期環境基本計画の策定方針を説明。
【加藤委員】
提案だが、環境審議会の議事録について、ホームページに掲載するだけではなく、YouTube等の動画配信をしてはどうか。文字を読むより、動画を見る市民の方が多く、環境まちづくりに関心がない20代の人たちにも興味を持ってもらえるのではないか。
【堀尾課長】
コロナ禍により、各種環境啓発講座も見送りや休止となっており、YouTube等の動画やSNSの活用について検討していく必要があると考えおります。その一つとして審議会の運営についても課題と考えております。
【山羽委員】
資料3-3、4ページのごみ排出量のグラフについて、近年はごみ排出量が横這いになっている。資源化を推進するため分別収集するとあるが、分別するとごみには計上されないということでよいか。
【児島課長】
平成25年度にそれまでは燃えるごみや燃やせないごみとして捨てられていたものをプラスチック製容器包装及び金属ごみとして分別収集を開始しました。プラスチック製容器包装は工場等のパレットに、金属ごみからは銅線や希少金属を取り出し、資源として有効活用しておりますのでごみには計上されません。
【山羽委員】
資源の分別取集が開始されたのは、グラフで2012年度から2013年度に下がっているところか。
【児島課長】
はい。そうでございます。
【山羽委員】
スーパーで買う物の構成比が変わらないとすれば、家庭から出るごみの量もそれほど変わらないと思われる。資源として吸い上げてごみでなくなるのであれば、そういう活動をもっと啓発していけば、ごみ排出量は減るということでよいか。
【児島課長】
はい。そうでございます。
【山羽委員】
そうであれば、資料3-3、6ページの連携・協働の啓発においても、資源化によりごみがここまで減らせるという話をしていただいて、ごみの削減に繋げてほしい。
【榊󠄀原委員】
山羽委員から意見があったごみの資源化について、せっかく計画を作って進めているので、取組みの成果をグラフ化するなどして市民に分かりやすく見せてはどうか。また、コロナ禍について、資料3-3の2ページの課題にAIやIoTによる産業の変化や、新型コロナの感染を防ぐ「新しい生活様式」とあるが、全ての行動、連携に関わってくると思われる。経済に対しても色々な対応を迫られ、ステイホームではごみや資源の使い方も変わってくると思われるので、次期環境基本計画ではSDGsだけでなく、新しい生活様式についても検討してほしい。
【児島課長】
資源化を数値化することについては、「環境基本計画」にはごみの排出量のみを掲載しておりますが、ごみ減量推進課で作成しております「春日井市のごみの現状」にて前年度の速報値を掲載し、「清掃事業概要」にてとりまとめ、市民の方へ資源化率を見えるようにしております。また、「ごみ処理基本計画」で掲げている資源化率など5項目の達成数値を広報春日井や市ホームページを利用しながら、市民の方へ啓発を行っております。
【大橋部長】
補足させていただきますと、市民の皆様の協力でごみを減らすことができたという成果をPRすることで、さらに新しい取組みが進むと考えております。広報やごみの分別アプリさんあ~るなどを使って、市民の方と協働して達成したという観点を取り入れ、「環境基本計画」や昨年改定した「ごみ処理基本計画」を市民に周知、啓発を図っていきたいと考えております。貴重なご意見として今後も取り組んでまいりたいと思います。
【堀尾課長】
コロナ禍による生活様式の変化につきましては、テレワーク化が進み、事業所スペースを削減する事業者もあると聞いております。また、ステイホームにより家庭での断捨離が進み、ごみの排出量が一時増加したり、中部大学の学生におかれましては、リモートでの授業により、公共交通機関の利用が減ったりして、循環型社会や地球温暖化などあらゆるところに影響を及ぼしていることは理解しております。次期環境基本計画につきましても、その課題へどのように取り組んでいくかということをご審議いただきながら、必要な施策を打ち出していきたいと考えております。
【内藤委員】
コロナ禍によるエネルギー使用について、中部電力の状況をご紹介する。3月頃から、休校やステイホームが始まり、電力需要の動向にもかなり影響が出ている。家庭用や小規模事業者向けの低圧においては、3月から4月にかけて前年比で3%弱使用量が増えている。一方、デパートが休業したり、工場が一部止まったりして、大口の電力需要においては、5月に17%くらい下がっている。テレワークにより家庭用の電力需要は伸びたが、産業用は下がっている。6月のデータはまだ出ていないが、全体として5から6%需要が下がる見込みである。コロナ禍がいつまで続くのか、また、テレワークが定着するのか見通せない状況である。経済が停滞すれば電力需要も下がると思われるが、新しい生活様式の中でどれくらいの電力需要となっていくかまだ見通せない状況である。
【橋本委員】
新しい生活様式ということで、窓やドアを開けて冷房をつけていることはよいか。
【山羽委員】
オフィスビルでは一人当たり30m3/h の必要換気量の確保が定められており、1時間に2回ほど換気が必要とされている。
建築基準法では、居室の換気回数は0.5回/h とされるが、大学の講義室ではさらに人が入るので、より多くの換気をしなければならないため、窓を開ける必要がある。何を大事にするかということで、エネルギーを大事にしてコロナにかかっては意味がない。今後は、建物の設計も変わってくるのかもしれないが、外気を取り入れるようにすると、エネルギーをものすごく使うことになるので、そのあたりが難しい。現在でも、きちんと設計されたところは窓を閉めていても適切に換気されている。
【二宮会長】
コロナの問題は2、3年で収まるかもしれず、ワクチンができて元の生活に戻っているかもしれない。コロナの影響がどうなるかを予測するのは非常に難しいが、次期環境基本計画は2040年までの方向性を示しつつ、2030年までの具体的な取り組みを検討していただきたい
数値目標については、個別計画と連携し見直しを図っていくとのことであるが、気になっていたのは雨水浸透率である。数値目標0.36を達成してはいるものの、右肩下がりである。農地が減り、宅地が増え、改善は難しいのではないかと考える。雨水浸透率が本当に大事なのか、少し疑問がある。市民が何かして改善できるものなのか、農地を増やしましょうというのは難しい。近年、透水性舗装を進めており、それにより多少雨水浸透率は上がるが、本当に必要な指標かを検討してほしい。10年、20年先の視点に立って、市民、事業者、行政の努力によりよくなる数値目標があれば、次回までに検討し、提案していただきたい。
ごみ処理施設については、焼却炉の更新を5~10年以内に検討しているか。
【児島課長】
ごみ処理施設につきましては、施設の老朽化もあり、更新を検討しているところでございます。
【二宮会長】
新しいタイプの炉になれば、それに伴ってごみ処理や分別方法等も変わると考えられる。今回の施策には入れられないかと思うが、個別計画と次期環境基本計画にリンクさせることで、2030年、2040年の方向性が現実的になるのではないか
【堀尾課長】
次期環境基本計画におきましては、コロナにおいて、今後の見通しが立っていないなか、新しい生活様式に対して必要と考えられる施策は検討していきたいと思っております。数値目標につきましても、個別計画にしっかり数値目標が設定されているため、環境基本計画と個別計画でダブルスタンダードにならないよう目標設定をしていきたいと考えております。雨水浸透率につきましても、改善がなかなか見込めない状況ですが、前回の見直し時に数値目標に設定していた光化学オキシダントを市民の努力で数値が改善されないため、指標から外しております。今後は市民参加で改善され、達成感のある指標について提案できればと考えております。
【二宮会長】
数値目標には、市民や事業者の努力により良くなる、市民参加で変わるものと、現実は現実として数値として見ないといけないものとの切り分けを考えていただき、反映できればと考える。
【加藤委員】
次回の審議会が11月に予定されている。他の会議では、コロナの影響により書面開催となった会議もあるが、できるだけ会議に参加したいため、オンライン会議を希望する。
【堀尾課長】
市では現状オンライン会議が開催できる環境にございません。極力、書面開催ではなく、お集りいただいて意見交換しながら開催したいと考えております。
【橋本委員】
数値目標としてみどり率があるが、環境像に「蛙の合唱消えぬ道」とあるように、緑のネットワーク、緑が連続的にあるかを表す指標はあるか。緑については他にも、100メートル以内に自然環境が残っているかを表すというような指標などが考えられる。
【伊藤課長補佐】
環境基本計画の中には、みどり率以外に緑に関する指標を持ち合わせていないのが現状です。緑につきましては、他の部署にはなりますが、緑の基本計画について今年度策定を進めていると聞いておりますので、そのような情報を確認しながら、連携を進めてまいります。

 (4) その他
【堀尾課長】
次回、第2回環境審議会は11月頃に開催させていただきたいと思います。議題につきましては、環境基本計画の推進について、地球温暖化対策実行計画の推進について、次期環境基本計画の策定について、この3つの議題を予定しております。


上記のとおり、令和2年度第1回春日井市環境審議会の議事及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名する。


令和2年8月19日

                                春日井市環境審議会
                                会長 二宮 善彦

                                春日井市環境審議会
                                委員 二宮 久夫   

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

環境部 環境政策課

電話:0568-85-6216
環境部 環境政策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。