すべての人が輝ける社会へ~自分らしい働き方を知ろう~

ページID 1038300 更新日 令和7年11月26日

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 平成28年(2016年)に「女性活躍推進法」が施行されてから約10年。女性の社会進出を推進するために作られた法律ですが、今や社会で活躍する機会は性別に関係なく多彩になっています。10年の節目を迎えるに当たり、改めて「自分にとっての働く意味」や「より良い働き方」について考えてみませんか。

誰もが働ける時代へ

 日本の女性就業率や男性の育児休業取得率は年々上昇しています。育児をする男性や出産後も働くことを希望する女性の増加など、家庭と仕事のあり方も大きく変化しています。
 人生100年時代を迎えた今、生活のためだけに働くのではなく、自分に合った働き方や働く意味を見いだすことが、より充実した人生を過ごすことにつながります。
 

就業率推移

広がる職業の選択肢

 一般的に女性が多い職業では男性就業率が、男性が多い職業では女性就業率が増加している傾向にあります。その背景には、男女雇用機会均等の法整備などにより、働く環境の改善や価値観の多様化、育児休業制度が広まったことなどが考えられます。
 かつて、「男性は」「女性は」といった固定観念があり、職業選択の妨げとなっていましたが、性別ではなく「自分が何をしたいか」という思いが尊重される時代に変わってきました。
 

職業表

仕事へのやりがいと満足度

 人生で、多くの時間を占める仕事。仕事を充実させることは、暮らしをより豊かにしてくれます。
 内閣府の調査では、仕事へのやりがいは、日々の生活の満足度に大きな影響を与えていることが分かります。仕事にやりがいを感じている人ほど、雇用と賃金、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)への満足度も比例して高くなっています。また、やりがいを感じる主な要因としては、「努力や成果が収入に反映されること」「お礼や感謝の言葉をもらうこと」などが挙げられていますが、性別によってやりがいの感じ方は異なり、人それぞれ重視する点は異なります。
 自分にとってやりがいを感じるのはどのようなときでしょうか。自分に合った働き方を見つけることが、仕事や生活全体の充実につながるかもしれません。
 

やりがい別満足度

Interview~自分のやりたい仕事に就き、充実した毎日を送っている皆さんにお話を聞きました~

操縦士                                                                                                  航空自衛隊 小牧基地 401 3尉                                                                             牧谷 美菜子 さん

乗り込み

牧谷さん


 私は現在、輸送機(K/C ー 130H)の操縦士として人員・物資の輸送、災害派遣、国際緊急援助活動を行っているほか、副操縦士として機長をサポートしています。
 高校では、船の操舵を学ぶ学校に通っていましたが、学びを通して飛行機に興味を持ち、航空自衛隊をめざしました。自衛隊に男性が多いことは知っていましたが、不安は全くなく、操縦士になりたい一心でこの世界に飛び込みました。日々の業務では自分自身の成長を実感しながら働くことができ、とてもやりがいを感じています。
 自衛隊は転勤が多く、私自身もさまざまな基地に赴任しました。知らない土地に行くことが好きなので転勤は楽しいです。また、自衛隊員の先輩には既に女性が多くいらっしゃったので、性別に関係なく活躍できる環境が整っていて、充実した日々を過ごせています。休日は、家でゆっくり過ごしたり、長期休暇の際には海外旅行をしたりしています。目標は全世界制覇です。
 これからも自分自身成長しながら、後輩の見本となれるような人になりたいです。
 皆さんも自分のやりたいことへの気持ちを大切に、楽しみながら夢に向かって進んでください。

整備員 航空自衛隊                                                                           小牧基地 修理隊 3曹                                                                   湯口 美穂 さん

ゆぐちさんはたらく

ゆぐちさん


 私は現在、輸送機( K/C ー 130H)のエンジン整備を行っています。輸送機の整備員は国内では小牧基地にしかいないため、機体に不具合があると国内だけでなく、海外へ行くこともあります。
 私は大学生のとき、文学部で世界史を専攻し、教師をめざしていました。しかし、就職説明会で自衛隊のブースを訪れ、戦闘機の整備をしている映像に心を奪われて航空自衛隊をめざしました。家族や友人には驚かれ、心配されましたが、自分が整備員になるんだという強い思いで入隊しました。
 エンジン整備は複雑な配管を扱うので非常に大変ですが、整備が完了すると達成感と共に自分自身の成長を感じることができます。また、指先の器用さや狭い場所での作業は女性ならではの強みなのではないかと感じます。私の部署は、勤務時間を調整することができるため、保育園に預けているこどものお迎えに早く行くことができます。こどもが言葉も話すようになってきたので、飛行機に興味を持った際は、自分の仕事についてたくさん伝えていきたいです。
 皆さんも、新しいことにたくさん触れて、積極的に自分のやりたいことにチャレンジしてみてください。
 

看護師                                                                            春日井市民病院 看護局                                                                           森山 生樹 さん 

森山さんはたらく

森山さん


 私は現在、主に糖尿病や消化器疾患の患者さんを担当しています。看護師になる前は、健康食品の会社で働いていました。しかし、学生時代にサークル活動で障がいをもった人と交流した経験や介護のアルバイトをした経験を生かして、より健康に携わる仕事をしたいという思いから、専門学校を経て、看護師に転職しました。
 女性が多い職場ですが、働きづらさを感じることは無く、男性看護師の方が話しやすいという患者さんもいらっしゃいます。なにより患者さんの健康に直接携わる仕事ができることにやりがいを感じ、この仕事を選んでよかったと思っています。ときには、性別が違うことによる配慮が必要となることもありますが、患者さんに対しても、病院スタッフに対しても、以前と比べると、性別の違いよりもさまざまな価値観やそれぞれの強みが求められるようになっていると感じています。
 私は、これからも多くの経験を通して看護師として成長したいと考えています。また、自分のこどもに対しても、成長に合わせて仕事の内容を詳しく伝えたいと思っています。
 皆さんも、性別や年齢に関係なく「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、自分の可能性の扉を開いてほしいと思います。
 

女性のチャレンジを支援!

 市では、女性の活躍加速化事業として、「女性のための起業応援セミナー」と「女性のキャリアアップ講座」を実施し、さまざまな分野で頑張っている女性のチャレンジを応援しています。

※令和7年度は募集終了

女性支援

受講した方々からの声

★自身のキャリアを前向きに考えることができた。
★参加者同士のネットワークが形成できた。
★一歩踏み出すきっかけとなった。

このページに関するお問い合わせ

市民生活部 多様性社会推進課

電話:0568-85-4401
市民生活部 多様性社会推進課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。