第3回藤山台中学校区旧小学校施設活用検討懇談会議事録
1 開催日時
平成27年3月27日(金曜日) 午前10時~午前11時45分
2 開催場所
東部市民センター 第2集会室
3 出席者
【座長】
春日井市市政アドバイザー・中部大学教授 服部 敦
【委員】
名城大学建築学科准教授 生田 京子
中部大学中部高等学術研究所講師 岡本 肇
春日井市区長・町内会長連合会 藤山台中学校区代表
(藤山台特別分譲住宅東町内会会長) 水谷 芳彦
藤山台中学校PTA会長 山下 昭範
藤山台小学校PTA会長 山田 竜二
西藤山台小学校PTA会長 宮本真樹子
藤山台地区社会福祉協議会長 川田 和美
春日井市企画政策部長 前川 広
【事務局】
企画政策部企画政策課長 山口 剛典
同主幹 上田 敦
同課長補佐 安藤 康浩
同ニュータウン対策担当主査 堀田 博明
※ 基礎調査受託者
独立行政法人都市再生機構中部支社 六郷 昌記
宇佐見 康一
山本 孝
【傍聴者】
19名
4 議題
- 春日井市藤山台中学校区旧小学校施設の活用のための基本方針(案)について
- 今後の進め方について
5 会議資料
- 資料1 春日井市藤山台中学校区旧小学校施設の活用のための基本方針(案) (PDF 826.7KB)
- 資料2 春日井市藤山台中学校区旧小学校施設の活用について(案) (PDF 63.8KB)
- 資料3 今後の進め方について (PDF 88.4KB)
- 参考資料1 まちづくり会社について (PDF 595.6KB)
- 参考資料2 都市再生整備計画事業について (PDF 501.6KB)
- 参考資料3 春日井市藤山台中学校区旧小学校施設活用検討懇談会第2回議事録 (PDF 322.9KB)
6 議事内容
(1)春日井市藤山台中学校区旧小学校施設の活用のための基本方針(案)について
(2)今後の進め方について
【堀田主査】
資料1に基づき、春日井市藤山台中学校区旧小学校施設の活用のための基本方針(案)について説明
資料2に基づき、本懇談会から市長へ提言することについて説明
【山下委員】
今回の提言は、前回会議で紹介された5団体からの提案を元に作られているが、地域住民の声が反映されているかが疑問である。まず、実際に住んでいる皆様から意見を聴くのが先であり、たった3回の会議で東西の施設の棲み分けを明確に提言してしまうのは控えた方が良いのではと考える。
【安藤課長補佐】
住民の方々の意見は今後、説明会・アンケート・ワークショップなどにより反映する予定である。
【服部座長】
話を具体化しようとすれば、色々な意見があるのは、やむを得ないが、具体化しなければ前に進められないと思う。今回の提言の内容については、他の委員の意見もお伺いしたい。
【前川委員】
本懇談会の主たる目的は、東西の施設をどう活用すると良いかを市長に提言することなので、旧小学校施設の活用を先延ばししないためにも提言をとりまとめたい。
【川田委員】
たった3回の会議で委員が責任を負ってしまうのは、非常に負担が大きいと思う。
【山田委員】
今回の提言が地域住民の望んでいるものであるかどうか確かめる機会が必要であると思う。
【宮本委員】
今回の提言では、東施設の活用が藤山台のみでなくニュータウン全体に関わる内容となっているので、責任の重みを感じる。また、前回からかなり飛躍した内容ではあるが、実現するのであれば良い提言だと思う。
【水谷委員】
前回の5団体の提案のうち「藤山台地区住民による2小学校跡地利用検討会」の提案については、半年かけて地域住民の意見を聴いて要望をまとめたものである。今回の提言はそれが踏まえられているので、住民の意見が反映されていると思う。
東西の施設をどう棲み分けるかは、行政に任せて良い問題だと思う。
【山下委員】
今回の提言では、5団体の提案が十分に反映されているのか不安な部分もある。
例えば、今でもグラウンドを使用する際の予約は、大変な思いをしている。また、東施設ばかりに機能を集約させるのではなく、東西で機能を分散させることも必要だと思う。災害時に、東施設に全ての住民を収容できるとは思えないし、西施設の人が東施設まで避難するのは、高齢者にとっては負担も大きい。
【服部座長】
グラウンドの予約システムの構築や西施設への防災機能の必要性など皆様の心配事については、提言に書き込んでいけば良いと思う。
今回の提言は、市がこれまで地元住民の方々から聴いてきた意見も踏まえられていると思う。また、本懇談会は地域に根差した方々に委員として参加していただいているが、あくまで一個人として意見をいただいている。
したがって、今回の提言は各委員の意見を反映し、とりまとめるが、それが決定事項として市が突っ走ってしまうようなことは無い。市は、今後も地域住民の意見を聴いていく必要がある。
【川田委員】
具体的に、どのように地域住民の意見を聴いていくのか。
【服部座長】
今後の進め方について事務局から説明されたい。
【堀田主査】
資料3に基づき、今後の進め方について説明
【川田委員】
住民アンケートは、どの範囲を対象に行われるのか。藤山台の住民を対象とするのか。ニュータウン全体を対象とするのか。
【安藤課長補佐】
藤山台の方々に絞り込むかどうかは要検討である。
【服部座長】
広域的に求めるべき意見と藤山台の方々に求めるべき意見があると思うので整理が必要である。
【川田委員】
住民の意見はどの程度反映されるのか。
【安藤課長補佐】
可能な限り反映させていきたい。また、ワークショップを開催することで検討に参加していただく場も設けたい。
【川田委員】
ワークショップのメンバーはどのように選ばれるのか。
【安藤課長補佐】
参加者を募集することになると思う。
【山下委員】
募集しても参加しない人や、周知したつもりでも知らなかった人もいるのが心配である。小学校の統合の時も、全く知らないうちに、突然、工事が始まってしまったという人がいた。
【安藤課長補佐】
小学校統合時の例は教育委員会に反省点を聞き、参考にしたい。
【川田委員】
西施設を民間に委ねる場合、住民にとっては、どのような施設になるのかが一番関心があると思う。例えば商業施設になるのか高齢者福祉施設になるのかは、どのように決定されていくのか。
【服部座長】
これからどのような施設の可能性があるか、市が調査していくことになるので、現段階では具体のスケジュールは言えないと思う。
最初に住民の方々の意見を聴いて、それを踏まえて民間事業者に意見を聴く必要があると思う。
【宮本委員】
資料1の6ページ(2)オの「交通利便」とは具体的に何を想定しているのか。
【服部座長】
買い物弱者、移動困難の方に対して交通手段を提供する必要があるため、例えばオンデマンドバスの発着場や電気自転車の充電スポットなどが考えられる。具体的にはこれから検討する必要がある。
【生田委員】
今回の提言は、ニュータウン全体を客観的に見て、東施設にこのような機能があると良いと考え、東施設については可能な限り、踏み込んだ表現がされている。
このような提言は大きな推進力となるのでとても良いと思うが、西施設については、具体的な提案に至っていないため、皆様が不安を抱いていると思う。西施設については、今後住民の方々の意見を取り入れることが必要であることを、もっと分かり易く提言に書き込んではどうか。
【水谷委員】
西施設は民間に委ねられてしまい、東施設は駐車場が整備され、周辺道路の整備のために学校敷地の法面が削られてしまうと、市民開放されるグラウンドと体育館が2つから1つに減ってしまうのではないか。
【山田委員】
藤山台保育園を移転させるなら、その跡地をグラウンドにすれば良いのではないか。
【安藤課長補佐】
藤山台保育園と岩成台保育園の用地は現在URから市が無償で借りているので、建替えた際は返還を考えている。
【服部座長】
グラウンド・体育館の確保については、市長もとても心配しており、現状より不便にならないようにしっかりと検討することが重要である。しかし、両施設とも小学校ではなくなってしまうので維持管理が課題となる。放っておくと治安の悪化を招くし、市が抱え込むと財政的な問題が生じる。
市民のスポーツ振興のためにも、グランド・体育館の現状機能の確保がとても重要であることを、今回の提言に明確に書き込めば良いと思う。駐車場や道路の整備の工夫は市に任せれば良いと思う。
【生田委員】
資料1の5ページの図面は凡例がなく分かりくいため修正が必要と思われる。東施設周辺の道路拡幅は公園跡地に保育園を計画する際に、一体的に工夫をすることで上手くいく部分もあるのではないか。
【岡本委員】
資料1の5ページの「可能な限り自動車交通の進入を避け」と書かれているにも関わらず、「自動車交通の円滑化」と書かれているのは、一見矛盾しているように見えて分かりにくいと思われる。
【服部座長】
「可能な限り自動車交通の進入を避け」は敷地の間の道路のことであり、「自動車交通の円滑化」は外周道路のことだと思うので誤解のないよう表現を改めれば良いと思う。
【山下委員】
今回の提言で提案されている内容を全て東施設に盛り込むことは難しいと思う。個人的には、西施設の方が運動場の形が良かったり、車が停めやすかったりするので、西施設にも図書館や地域のための施設が少しはあっても良いと思う。
【川田委員】
資料1の5ページに藤山台・岩成台・高座台の保育園3園の建替えについての記載があるが、3園が1つに統合されるということか。
【前川委員】
保育園3園を1つに統合することは園児が300人を超え、現場が対応できないと聞いている。
【服部座長】
藤山台・岩成台・高座保育園3園の取扱いは、本懇談会ではなく、市が検討すべき内容なので今回の提言に書き込むことに違和感があるかもしれない。
【山下委員】
両施設の活用が具体化されれば、前回紹介された提案のあった5団体に優先的に施設を使ってもらうのか。
【安藤補佐】
施設の活用については、各団体の提案では自分たちができることを具体的ご提案いただいたものが多かったので、今後も提案のあった団体からは意見を聴きながら具体化していきたい。しかし、優先的に施設を使ってもらうことにはならないと考えている。
【山下委員】
今後、話が前に進むとスケジュールや事業内容がホームページ等で掲載されると思うが、なかなか住民の目に届かないことが心配である。また、今後予定されているアンケートが全員に行き渡らないことも心配である。したがって、提案のあった5団体からの意見は十分に反映しながら進めて欲しい。
【山下委員】
東施設の図書館の記載は、東部市民センターの図書室を移すイメージか。
【安藤課長補佐】
東部市民センターの図書室はこれ以上拡充できないので、東施設に移して現在より拡充した図書館とし、東部市民センターに生まれる空きスペースは、現在不足している市民活動のためのスペースに活用してはどうかと考え事務局からの提案としている。
【岡本委員】
今後とも多様な意見を反映していく必要があることを、今後の進め方として提言にも明示する必要があるのではないか。また、本懇談会に至るまでに誰にどのようにどのような意見を聴取してたたき台を作成につなげてきたのか、ホームページ上で公表する必要があるのでは。また、本懇談会の資料は全て公表されるのか
【上田主幹】
本懇談会の資料は全て公表される。
【服部座長】
本提言を知らなかったと言う人が極力いなくなるよう広報紙へ掲載するなど、もれなく周知する方法の検討及び実施も必要であると思う。
【服部座長】
本懇談会は本日で最後となるが、資料を持ち帰り、読み込んでいただいて、本日言えなかった意見があれば、1週間以内に事務局へ連絡して欲しい。
また、それまでに本日の意見を踏まえ、不安を極力取り除いた修正案を委員の皆様にご確認いただき、基本方針をとりまとめるようにしたい。
【上田主幹】
とりまとめられた基本方針については、後日、服部座長から市長へ提言していただく予定としている。
上記のとおり、春日井市藤山台中学校区旧小学校施設活用検討懇談会(第3回)の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、座長及び出席者1人が署名及び押印する。
平成27年4月21日
座長 服部 敦
署名人 水谷 芳彦
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