デング熱・チクングニア熱について
デング熱、チクングニア熱とは、それぞれデングウイルス、チクングニアウイルスに感染して起こる急性の熱性感染症です。共通して発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状で、一週間程度で回復します。蚊がウイルスに感染した患者を吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。人から人に直接感染する病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。
〈感染を媒介する蚊〉
どちらの感染症もヒトスジシマカ(日本のほとんどの地域に生息しています)及び、ネッタイシマカ(日本には常在していません)が主な媒介蚊です。


予防するためには
蚊に刺されないようにすることが大切です。屋外の作業においては、長袖、長ズボンを適切に着用するなど、肌の露出をなるべく避け、ディート(DEET)を主成分とする有効な虫よけ剤を使用しましょう。
また、室内の蚊の駆除を心掛けるとともに、屋外では蚊の幼虫が発生しやすい水たまりなど(植木鉢の水受け、空き缶や放置されたプラスック容器等)の発生源を作らないように注意し、たまった水を捨てる等の対策を行うことが重要です。
蚊に刺された後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください。
それぞれのウイルスに対する特有のワクチンや治療法はなく、罹患した場合は対症療法となります。