デング熱・チクングニア熱について
デング熱、チクングニア熱とは、それぞれ蚊に刺されることによって感染する疾患です。どちらの感染症もヒトスジシマカ(日本のほとんどの地域に生息しています)及び、ネッタイシマカ(日本には常在していません)が主な媒介蚊です。共通して発熱、関節痛、発疹などが主な症状です。蚊がウイルスに感染した患者を吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。人から人に直接感染することはありません。また、感染しても発症しない場合もありますが、出血も伴うデング出血熱となり重症化することがあります。
予防するためには
蚊に刺されないようにすることが大切です。屋外の作業においては、長袖、長ズボンを適切に着用するなど、肌の露出をなるべく避け、ディート(DEET)を主成分とする有効な虫よけ剤を使用しましょう。
また、室内の蚊の駆除を心掛けるとともに、屋外では蚊の幼虫が発生しやすい水たまりなど(植木鉢の水受け、空き缶や放置されたプラスック容器等)の発生源を作らないように注意し、たまった水を捨てる等の対策を行うことが重要です。
蚊に刺された後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください。
それぞれのウイルスに対する特有のワクチンや治療法はなく、罹患した場合は対症療法となります。
