重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
平成25年3月4日から、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が、国が行う感染症発生動向調査の対象の感染症に指定されることとなりました。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、2011年に初めて特定された、新しいウイルス(SFTSウイルス)に感染することによって引き起こされる病気です。多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しています。主な症状は発熱と消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血等)で、重症化し、死亡することもあります。 日本国内での発生は2012年が初めてで、2013年3月25日現在8例(山口、愛媛、宮崎、広島、長崎、高知、佐賀県在住の方)報告されています。
〈マダニ〉
外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4ミリメートル)のダニで、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でもみられます。日本でも全国的に分布しています。
予防するためには
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意が必要です。草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖の服、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
また、屋外で活動した後にはマダニに刺されていないか確認し、吸血中のマダニに気がついた際には、無理に引き抜かず、できるだけ医療機関で処置してもらいましょう。マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください。