手足口病警報が発令されました
手足口病警報が発令されました
令和6年6月20日(木曜日)、愛知県内に手足口病警報が発令されました。
愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として各種感染症の発生動向調査を実施しています。
この調査結果によりますと、令和6年第24週(6月10日から6月16日まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの手足口病報告数は5.12でした。
これは、国立感染症研究所が定める警報の指標である「5」を上回っていることから、愛知県内において手足口病警報が発令されました。
手洗いによる予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう。
※この警報は、一定点医療機関あたりの報告数が「2」未満になるまで継続されます。
手足口病とは?
乳幼児を中心に夏季に流行する急性ウイルス性感染症で、通常は3~7日の経過で消退しますが、髄膜炎などの合併症を生じる場合もあるため、経過をよく観察し、症状の変化に注意する必要があります。
潜伏期間
3~5日
症状
- 2~3mmの小さな水泡の発現(口の粘膜、手のひら、足のうらや足の甲など)
- 口腔粘膜では小潰瘍を形成する場合がある
- 約3分の1に軽度の発熱(38℃以下)
- まれに髄膜炎、脳炎などを生ずることもあり、高熱や嘔吐、頭痛などがある場合は注意が必要です。
感染経路
飛沫感染、接触感染や患者の便を介しての感染と考えられています。保育施設や幼稚園などでは集団感染を生じやすいので、職員も園児も共に手洗いに努めるなど、特に衛生面での予防対策が必要です。
予防
手足口病には予防できるワクチンがなく、特別な治療法や特効薬もありませんので、感染予防を心がけることが大切です。
予防対策としては、次のことが推奨されます。
- 流水と石けんによる手洗いを励行すること。特に、おむつ交換やトイレの後はしっかりと手を洗う。
- 感染者との密接な接触やタオルの共用を避けること
症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
治療は安静と対症療法となります。
口腔内に病変がある場合は、水分不足にならないよう特に注意してください。
合併症を見逃さないために、しっかり経過観察をしましょう。