これからも笑顔で過ごせる毎日を~乳がん検診のススメ~
10月は「乳がん月間」です。乳がんの早期発見の大切さを伝える啓発活動として、「ピンクリボン運動」が世界各地で行われています。乳がんをはじめとするがんは、早い段階で発見し、適切な治療につなげることが重要です。あなたと大切な人がこれからも笑顔で過ごすため、この機会に、改めてがん検診について考えてみませんか。
乳がんは女性に最も多いがん
乳がんは母乳を作る「乳腺」の組織にできるがんです。進行するとわきの下のリンパ節や骨、肝臓、肺、脳などへ転移することもあります。日本人女性の8人に1人が乳がんにかかると言われ、毎年1万5,000人以上が亡くなっています。
しかし、乳がんは早期に発見できれば10年生存率がおおよそ9割と、適切な治療により治すことができるがんです。

どのような人が乳がんになりやすい?
・血縁者(特に母・姉妹・娘)に
・乳がんになった人がいる
・閉経後に体重が増加した
・飲酒や喫煙の習慣がある
・運動不足である
・初潮年齢が早いことや閉経が遅いことで、月経期間が長い
・初産年齢が高い
・出産歴・授乳歴がない
早期発見のポイントは「気付き」と「検診」
乳がんの代表的な初期症状の一つに、乳房の「しこり」があります。多くの場合、初期のしこりは2cm以下ですが、日頃から乳房の状態を把握しておくことで、「いつもと違う」と気付くことができます。また、自覚できないぐらい小さな乳がんは、検診で発見することができます。
「日頃のちょっとした変化」に気をつけること、定期検診を受けること。この2つを組み合わせることが、何よりも大切です。
~いつもの自分を知っておく~ブレスト・アウェアネス
ブレスト・アウェアネスとは、日頃から自分の乳房の状態を意識する生活習慣のことをいいます。普段の状態を知っておくことで、ささいな変化にも気付くことができます。
これから紹介する4つのポイントを意識し、実践しましょう。
POINT01 自分の乳房の状態を知る
・鏡の前で「見て」チェック
・実際に「触って」チェック
POINT02 乳房の変化に気を付ける
・皮膚のくぼみやひきつれがないか
・乳房にしこりはないか
・乳首からの分泌物はないか
・乳頭や乳輪の皮膚がただれていないか
POINT03 変化に気付いたら、すぐに乳腺科や乳腺外科を受診する
POINT04 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
乳房の変化に気付いたら、ひとりで悩まず相談を
春日井市民病院 外科 古田 美保

乳がんと診断される患者さんの受診のきっかけは、乳腫瘤や乳房の変形、乳頭分泌などの自覚症状や、検診での異常がほとんどです。一方で、自覚症状の多く、検診異常も多くは良性で必ずしも「がん」ではありません。
乳がんの診断は、マンモグラフィや乳房エコー、造影MRI、組織の検査などにより行います。視触診も行いますが、ご本人が見つける以上のものを私たち専門職でも見つけることは難しいものです。女性の乳房は生理周期によっても変化します。ぜひご自身でその変化を感じてください。それがブレスト・アウェアネスです。
「日本人女性の8人に1人が乳がんになる」「早期に見つけることが大切」と言われます。自覚症状のない方は乳がん検診を、自覚症状がある場合は検診ではなくクリニックや病院で精密検査を受診しましょう。なお、市民病院では外科を受診してください。
中には、誰にも相談できず一人で悩んでいる方も受診されます。検診の対象ではない方、また男性の方も含め、皆様の相談の窓口でありたいと願っています。
乳がん検診はどのような検査をするの?~マンモグラフィ検査とエコー検査があります~
マンモグラフィ検査は、乳房専用のエックス線装置で、左右の乳房を片方ずつ挟み、写真を撮る検査です。早期がんの「石灰化」を見つけやすく、早期発見に有用な検査方法として、国が推奨しています。
エコー検査は、超音波を乳房に当てて、画像を観察する検査です。乳腺密度の高い部分でも小さい腫瘤を見つけることができます。
令和9年度からの乳がん検診
マンモグラフィ検査(国・市が推奨する対策型検診)
受診券:必要 ※市から送付します
対象者:40歳と41歳以上の奇数年齢の女性
受診間隔:2年に1回

●:マンモグラフィ検査の受診ができます。
ー:本人の申し出により、市が前年度未受診を確認した場合は受診できます。
エコー検査(市が実施する独自の検診)
受診券:不要
対象者:36歳以上の偶数年齢の女性
マンモグラフィ検査のQ&A
Q なぜマンモグラフィ検査でがんがわかるの?
A 触診や、目視ではわからない乳がんのサインを見つけられるからです。
Q 挟む時間はどれぐらい?
A 片側数十秒ほどです。
Q いつ受けるのがおすすめ?
A 月経前1週間を避けると痛みが少ないと言われています。
乳がん検査だけでなく、他のがん検診もチェック!
市では、乳がん以外にも次の検診を実施しています。症状がない今こそ、対象となるがん検診を知り、定期的に受診しましょう。
対象者や検査方法など詳しくは、こちらを確認してください。
大腸がん検診
検査方法:便潜血検査
対象者:40歳以上の人
受診間隔:年1回
当てはまる人は要注意
・肥満傾向にある
・お酒を多く飲む
肺がん検診
検査方法:胸部X線検査
対象者:40歳以上の人
受診間隔:年1回
当てはまる人は要注意
・喫煙をしている
前立腺がん検診
検査方法:血液検査
対象者:50歳以上の男性
受診間隔:年1回
当てはまる人は要注意
・血縁者に前立腺がんになった人がいる
子宮がん検診
検査方法:頸部検査
対象者:20歳以上の女性
受診間隔:年1回
当てはまる人は要注意
・性交経験がある
※ 子宮頸がん予防のため、小学6~高校1年生に相当する年齢にワクチンの定期接種を案内しています。市公式YouTubeでも詳しく案内しています。
胃がん検診
検査方法:胃内視鏡検査か胃部X線検査
対象者:40歳以上の人
受診間隔:内視鏡:2年に1回 X線:年1回
当てはまる人は要注意
・塩分の多い食事をしている
・ピロリ菌に感染している
受診の流れ

精密検査までががん検診!
要精密検査と判定された場合、より詳しい検査を行い、本当にがんであるかを調べる必要があります。早期治療につなげるためにも必ず検査を受けましょう。
受診券が手元にない場合は?
市ホームページか、電話で健康増進課へ問い合わせてください。
