No.31『春日井の民俗芸能、伝統文化‼』(令和7年6月)
緑の香り漂う初夏。早いもので6月。もう6月?まだ6月?人それぞれ感じ方は違うと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、春日井市には地域の民俗芸能や伝統文化がたくさんあり、私も御案内をいただき鑑賞したり、参加したりする機会があります。
民俗芸能は、土地や人の繁栄、地域の安全安心などを祈願する風習として、世代をつなぎ伝承されてきた芸能です。市内各地域に古くから大切に受け継がれてきた郷土色豊かな民俗芸能をいくつか紹介します。
【玉野町祇園祭】
山車は神様が降りてくるための目印とされており、山車は3層で高さは約5m。笛太鼓とともに津島神社(天王社)から五社神社まで引かれ、夜まで賑わいます。毎年7月第3土曜日に津島神社の祇園祭(玉野町)で見ることができます。
【小木田の棒の手】
尾張地方や西三河地方に伝わる民俗芸能で、刀や槍、十手などを使って武芸を披露し、寺社に奉納するもので、毎年10月第2日曜日に小木田神社や貴船神社の祭礼(小木田町・貴船町)で披露されます。
【伊多波刀神社奉納流鏑馬】
甲冑に身を包み、走る馬から矢で的を射る武術。平安時代末期にかけて、武士が馬術と弓術を身につける訓練方法として盛んに行われたそうで、毎年10月第2月曜日に伊多波刀神社例大祭(上田楽町)で行われます。
【外之原中区獅子神楽】
獅子の頭を御神体とし、それを舞わすことを儀式の中心とする神楽。その起源は、獅子によって悪魔をはらうためだったとされており、毎年10月15日に近い日曜日に白山神社の例祭(外之原町) で演じられています。
市内には、今回御紹介したもの以外にも、多くの民俗芸能があります。民俗芸能は、地域の誇りや愛着として先人が不断の努力によってつないできた貴重な財産です。人と人とのつながりという意味でも地域に果たす役割は大きいのではないでしょうか。
この機会に、自分の住んでいる地域の民俗芸能や伝統文化を調べたり、地域の歴史を学んだりしてみてはいかがでしょうか。