平成21年度第1回春日井市都市計画審議会議事録
1開催日時
平成21年4月17日(金曜日)午前10時~午前11時15分
2開催場所
市役所第3委員会室(庁舎南館4階)
3出席者
- 【会長】
- 岐阜大学教授 竹内伝史
- 【委員】
中部大学教授 磯部友彦
農業委員会会長 井村與曾之
尾張中央農業協同組合代表理事専務 小林忠巳
商工会議所会頭 清水勲
市議会議員 水野義彦
市議会議員 臼田孝治
市議会議員 石黒忠尚
市議会議員 林克巳
市議会議員 山際喜義
市議会議員 宮地隆
春日井警察署署長 川井信夫
かすがい女性連盟代表理事 丸山真由美
区長町内会長連合会会長 長縄代蔵- 【事務局】
- まちづくり推進部部長 中村幹雄
まちづくり推進部都市政策課課長 山中收
まちづくり推進部都市政策課主幹 齊藤保則
まちづくり推進部都市政策課課長補佐 高井光則
まちづくり推進部都市政策課都市計画担当主査 森浩之
まちづくり推進部都市政策課主任 土方千恵
まちづくり推進部都市政策課主任 矢川将史
まちづくり推進部建築指導課課長 波多野睦
4議題
- 第1号議案「春日井都市計画地区計画の決定について」
- 報告事項「都市計画に関する基本的な方針(都市計画マスタープラン) の策定について」
5会議資料
6議事内容
【議長】 都市計画審議会運営規程第6条の規定に基づき、本日の議事録署名者は、1号委員の清水勲委員、2号委員の林克巳委員にお願いする。
- 春日井都市計画地区計画の決定について
【事務局】 資料に基づき説明
【委員】 議案書4ページの日本標準産業分類、大分類E-製造業について、第10回改訂まで製造業にあった武器製造業は、第11回でなくなっているが、最近行われた第12回改訂により大分類Eにまた入っているということはないか 事務局】 今回の改訂点の中には、武器製造業の項目は入っていない。
【委員】 第12回の改訂はいつ行われたのか。
【事務局】 平成19年に改訂された。
【委員】 議案書4ページの建築物等に関する事項で用途の制限の項目があるが、第2号の「前号の建築物に付属し、用途上不可分の関係にあるもの」の中に従業員の保育所の設置は含まれるか。
【事務局】 この号で想定しているのは主に守衛室、変電施設、自転車置き場等である。保育所については、従業員のためだけの設置であれば、用途上不可分の関係が成立する可能性はある。ただし、単独の保育所を設置すると大分類Eから外れると考えられるので、従属関係がどのように証明されるかによって判断することになる。
【委員】 市では産業育成を目的に、数社の事業所が共同で行う保育所の設置、バスでの送迎等に対して助成する制度が今年度から始まっていると思うので、そういった点についても配慮してもらいたい。
もう1点、緑地については現状を保全するだけでなく、例えば植樹するなど育てていくという考えはないか。
【事務局】 現在緩衝緑地帯には十分木が生えており、逆に間伐が必要になるかもしれない。企業等が立地する際には、工場立地法、開発許可の技術基準等により、道路ののり面等は緑地になる予定。合計では29.5ヘクタールの40%程度が緑地になる。
【議長】 今の発言の趣旨に照らして適切な運営をお願いしたい。工業団地にはどのような姿が適切かというのは時代とともに変わっていく。今は雇用環境がいいかどうかが非常に重視されるようになってきている。
また、本来地区計画では道路に接するところまでを1つの地区とするが、今回は国道19号と春日井犬山線に接するところまでの間に少し帯状の地域が地区外として残されているが、地区計画として、本来はこの部分を含めて計画決定ができればよかったと考える。
【委員】 調整池には、雨水が一気に下流の地域に流れないようにする目的があるのか。また、汚水については企業の責任において汚水処理施設が造られるのか、調整池に流されるのか、別ルートで流されるのか。高台からの排水が下の地域に溢れたという話を聞いたことがあるので、そのような対策はとってあるのか聞きたい。
【事務局】 調整池に流れるのは、雨水に限定される。調整池1号、2号からの雨水は西ヶ洞池へ流れ、最終的には庄内川に流れる。各企業の敷地内で出た雑排水等は、個々の合併浄化槽で処理し、そこから道路1号に埋設される排水管を通り、国道19号の下をくぐっている既存の排水管につないで、内津川、庄内川へ流す計画である。
【議長】 雑排水は、事業所進出時に協定が結ばれ、各事業所にて完全に処理されるということか。
【事務局】 関係部局で指導を行っていくことになると考える。
【委員】 今まで自然に地面に透水していた雨水の分は、調整池でどれくらい溜められるのか。基準等を知りたい。
【事務局】 調整池1号は、北側にある一番大きい平地と2番目に大きい真ん中にある平地の雨水が流される。国道19号に近い小ぶりの平場の雨水は調整池2号に流される。基本的に調整池の貯水量の計算には基準があり、開発前後で地面に浸透する雨水の量が変わるので、浸透できなくなると予測される量を1時間に100ミリの雨が降った場合に2時間貯留できるよう設計されている。
【議長】 調整池2号が新設か。
【事務局】 はい。1号は既存の調整池の容量を増やしたものである。
【議長】 他にご質問、ご意見がないようなので採決する。
原案に同意の方は挙手を願う。
(全員挙手)
【議長】 全員挙手のため、原案に異議ない旨決定した。
第1号議案について、原案のとおり異議ない旨、春日井市長に答申する。 - 都市計画に関する基本的な方針(都市計画マスタープラン)の策定について
【事務局】 資料に基づき説明 【議長】 資料63ページまでが市全体の記述、64ページ以降が地域別構想である。できれば、まず前半の部分から質問を受けたい。24ページまでが現況と課題、25ページから63ページまでが全体構想である。
【委員】 29ページの住宅地フレームについて、住宅地はもう増やす必要はないのではないか。人口は、しばらくはなだらかに増えその後減少との予測なので、今さらまちを大きくする必要はないと思う。田を宅地化するよりも、何十年も改善されない地域に力を入れてはどうか。
【事務局】 今回増やすのは、市街化調整区域の集落について住宅がある程度建ち並ぶなかでの生活改善を行うということであり、郊外地の田をすべて住宅地に変えるということを意図しているわけではない。むしろ、生活改善のための基盤整備が必要と考えて挙げた数値である。
【議長】 65ヘクタールは、市街化編入の見込み、という意味ではないということか。
【事務局】 排水問題等、生活改善の手法としての基盤整備が明確になれば、将来的には市街化編入も検討していくことになる。
【委員】 これまでの10年くらいをみると、既成市街地、特に鷹来・田楽地区と坂下地区はずっと変わっていない。
【議長】 この時期の改定における最大の目玉は、コンパクトシティに大きく舵をきったということである。大事なのは、基本的な方針としてコンパクトな住まい方をしていくので、新規住宅団地の開発はしないということがわかるようにすることである。
【事務局】 集団で家が建ち並んでいる地域における生活改善のための基盤整備は進めていくので、その方向は今回のマスタープランでは位置づけられている。
【議長】 春日井インターチェンジ地区について、資料99ページの都市計画道路の整備のところで、北尾張中央道には計画段階を経て実施していくものを表す矢印が引かれているが、短期の部分では矢印が途切れ途切れで、やるのかやらないのかわからない。できるだけ早く着手したいと愛知県の委員から発言があったものだと思うが、この表現でいいのか。
【事務局】 市が実施するものであれば実線の矢印にしたいところだが、国、県に現在要望している状況であり、この表現とせざるを得なかった。ただ、文章としては82ページに幹線道路の整備促進としており、市の取り組みとしては県に強力に働きかけていくことになる。
【議長】 計画段階を経て実施していくものの中で、短期の部分に入っているのはこの道路だけなので、そういう意味では配慮がされているということか。
【事務局】 そう考えている。
【議長】 地域別構想についてはどうか。
【委員】 82、83ページと87、88ページについて、農地の活用としているが、図面では見当たらない。緑の拠点というものがあるが、これは農地の活用とは違う気がするがどうか。
【事務局】 図面に農地の活用について書きたいところではある。しかし、今年度に農地部局で農地の整備計画を立ち上げると聞いているが、今の段階ではどの場所というのが示せない。そこで、にぎわいの方針の一番下に、都市型農園という文章表現で記載している。
【議長】 農業問題は、基本的に都市計画の政策ではないので書き方が難しい。
【委員】 21世紀は農業の時代といわれているので、用地を確保し大切に農業を取り扱ってほしい。
【事務局】 都市計画としても重要な要素の一部としてとらえているので、基本的には優良農地は残していきたい。
【委員】 72ページの春日井駅の周辺整備について、現在の駅前広場が小さく、自由通路をつけて再整備しても意味がない。もっと大きな駅前広場とすることを考え、もう少し長いスパンでじっくりやったほうがいいのではないか。
【事務局】 今の駅前広場の場所だけではなく、必要に応じて待車場を含め検討を進める。意見は整備計画を検討するにあたり参考にさせていただく。
【委員】 大規模な駅前広場の再開発を行ったところは、どこの駅も特色がない。春日井駅前を再整備するなら、春日井市の顔がきちんとわかるような構想を持っていただきたい。
【議長】 広い立派な再開発をすると、地元の権利者が離れてしまい、地域の特色がなくなり月並みな駅前になってしまう。駅前の再開発で、整備中は駅前地区の活気がなくなってしまった事例もある。その点、勝川駅前は整備が終わったら閑散としたということはなく、成功していると思う。都市計画マスタープランの策定委員も務めている委員もいるが、なにか発言があるか。
【委員】 都市計画マスタープランを取りまとめた策定委員会での立場で話をすると、農業の話が先ほどあったが、都市計画としては、大きな意味での土地利用を示すまでで、農業施策などはそれぞれの担当部署に任せることになるのではないかと考えている。
また、24ページにある分野別課題が1から7まであるが、従来の都市計画マスタープランであれば「土地利用・市街地整備・道路交通・公園緑地」の4項目までの土地利用についての記載までと思うが、今回は「住宅住環境・防災防犯・都市景観」などソフト的なものを含めてまとめてあり、さらに、特に重要なところを地域別構想において表現している形にしてある。
午前11時15分閉会
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