平成21年度第3回春日井市都市計画審議会議事録
1 開催日時
平成22年3月16日(火曜日)午後3時~午後4時30分
2 開催場所
市役所第3委員会室(庁舎南館4階)
3 出席者
- 【会長】
岐阜大学教授 竹内伝史
- 【委員】
中部大学教授 磯部友彦
尾張中央農業協同組合代表理事専務 小林忠巳
商工会議所会頭 清水勲
名城大学教授 水野衣里
市議会議員 長谷川則夫
市議会議員 石黒忠尚
市議会議員 山際喜義
市議会議員 黒田龍嗣
市議会議員 友松孝雄
市議会議員 内田謙
尾張建設事務所所長 大内博男- 【事務局】
まちづくり推進部部長 中村幹雄
まちづくり推進部都市政策課課長 山中收
まちづくり推進部都市政策課主幹 齊藤保則
まちづくり推進部都市政策課課長補佐 高井光則
まちづくり推進部都市政策課都市計画担当主査 森浩之
まちづくり推進部都市政策課主任 土方千恵
まちづくり推進部都市政策課主任 矢川将史
4 議題
報告事項 「都市計画に関する基本的な方針(都市計画マスタープラン)の策定について」
5 会議資料
議案書
資料
6 議事内容
【議長】 審議会運営規程第6条の規定に基づき、本日の議事録署名者は、1号委員の小林委員、2号委員の石黒委員にお願いする。
【議長】 本日は、11月に当審議会から春日井市長に対し異議ない旨の答申を出した「春日井市都市計画マスタープラン」について、図書が出来上がったということで委員の皆さんへ報告するために集まってもらった。それでは、事務局の方から今後の予定を含め説明されたい。
【事務局】 資料に基づき策定経過を説明。
今後の公表予定として、4月1日号の市広報、ホームページにより市民へ周知を図っていく。また、都市計画マスタープランの概要版を市情報コーナーのほか、東部市民センターなどの施設に設置し啓発を図る。
【議長】 この機会を利用して都市計画マスタープラン及びそれを踏まえ、まちづくりに関しての意見交換の場としたい。
【委員】 昔は、人口や経済が伸びていくという形だったので、総合計画を踏まえて計画がたてやすく、実行しやすい時代であった。現在は、社会状況の変化も激しく、将来が把握しにくい中で、10年後のまちがこうなってほしいという期待をこめた計画ともなっている。
この計画の特徴として、分野別方針の中で、従来の都市計画として主要な部分だけではなく、住宅・住環境整備、都市防災・防犯、都市景観を設けた。これらの分野は、まちの基盤の上に作りあげるものであり、このことをしっかり検討し、ハード、ソフト両方揃って一つの都市計画であるというところを強調している。
これからのまちづくりには、PDCAが必要であり、ある段階で、チェックとアクションを行い、さらに見直しを行っていくこととしている。5年後10年後にはこうなっているという成果指標により目標達成をチェックしていき、そのチェックの仕方まで示したものになっているというのが大きな特徴である。
【委員】 JR春日井駅は市の顔であることから、このプランの策定をきっかけに色々なことを実施してほしい。また、高蔵寺ニュータウンの少子高齢化の進行が非常に深刻な問題となっており、市として色々検討してほしい。
【議長】 都市計画マスタープランは、基本方針である。具体的に事業を起こそうとすれば、資金調達の点から、事業手法を考えていく必要がある。
【委員】 地域コミュニティを考えると、例えば、私の住んでいる地区の周辺では、多くが二世帯住宅で、町内会の加入率も高く、新しい町内会としてうまく回っている。そこでは、親との同居により、子育て支援がそこの家の中で進み、逆に子育て支援が終ったときには、高齢者介護がそこの家庭内で進んでいく、これが社会の基本ではないか。このような仕組みを活用する春日井市独自の施策を考えれば、お金のかからないまちづくりの一つになると思う。
【議長】 春日井市は、全国的にみても中堅の市なので、国の政策に対して提案してもいいと思うし、条例でできることがあれば、独自の施策を考えていくことも大事なことである。
【委員】 春日井市は財政的に厳しく、人口が減り、税収は上がらない中で、JR春日井駅での自由通路については、以前先送りしたらという話もしたが、いずれにしても市民のみなさんが便利で、住みやすくなったというようなまちを目指して、知恵を絞らなければならないと思う。
【委員】 まず、春日井市が元気にならないといけない。JR春日井駅をよくすれば、自然にまちも生まれ変わってくる。
【委員】 計画にもあがっているが、産業の誘導を行うという春日井インター周辺の活用というのは、春日井市にとっては大きな課題ではないか。
【委員】 春日井市だけにとどまらず、隣接する市町などとの広域的な交流を積極的に進めてほしい。
【委員】 しっかりとした計画を立ててまちづくりを行うことで、非常にいいものができると思う。既存ストックを活用するということを意識しながら、今後春日井の顔となるJR春日井駅周辺のまちづくりを進めていってほしい。
【委員】 環境基本計画の策定にも携わったが、春日井市には多様性豊かな自然が多く残っており将来の重要な資産があるので、今後、環境に関して、先進地域としての自信を持ち、まちづくりをしていくことで、今後住みたいまちに発展していけたらと期待している。
【委員】 高蔵寺ニュータウンは、交通の便はいいが、昔の建物が多く、少子高齢化が進む中で、高齢者には2階程度の低層の建物が望ましく、高層の建物は若い人向けに改装していくなど、今ある施設を利用できるといいのではないか。
本来は、みんなでビジョンを決め、それぞれ商工会議所なら商工会議所、個々の事業者でやるべきことは個々の事業者で、というようにルールを決めながら進めるのが都市計画の本当の筋である。また、都市計画は10年ぐらいで振り返ってみるとどうなっているかということが重要である。
【委員】 立派なマスタープランが策定されたので、この計画に沿って、PDCAサイクルを用いて、春日井市は都市計画を進めていってほしい。
【議長】 都市計画マスタープランは、法的拘束力はないため、都市計画マスタープランを作っても意味がないという議論もある。都市計画マスタープランを定めていたことで、緑を保全できたという実績も春日井市にはある。市民全員が、これが春日井市の都市計画マスタープランなんだと認識すれば、法的拘束力がないから意味がないというものではなくなる。市民と協働で策定したという実績があればあるほど非常に力がある。市民の参画のもとで、定めた将来像に向けて、まちづくりを進めていってほしい。
午後4時30分閉会
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