平成23年度第1回春日井市文化財保護審議会議事要旨

ページID 1007961 更新日 平成29年12月7日

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1 開催日時

平成23年6月8日(水曜日)午後3時から午後4時30分

2 開催場所

春日井市役所9階 教育委員会室

3 出席者

会長
春日井自然友の会顧問  波多野 茂
委員
中部大学名誉教授  富山 博
名古屋造形大学教授  池田 洋子
愛知学院大学教授  伊藤 孝幸
元愛知県教育史資料調査委員  服部 滋
春日井郷土史研究会会長  村中 治彦
春日井郷土史研究会会員  櫻井 芳昭
欠席
星城大学教授  松原 隆治
事務局
教育長  木股 哲夫
教育部長  宮地 宏
文化財課 課長  山田 信
       課長補佐  前田 敏夫
       課長補佐  富中 昭智
       担当主査  田中 裕子
       主事  高橋 奈緒子
傍聴者
なし

4 議題

議題(1) 民具の整理について

報告(1) 郷土館の変遷について

その他(1) 平成22年度文化財課事業について

     (2) 平成23年度文化財課事業について

5 会議資料

6 会議内容

  1. 委嘱状交付
  2. 教育長あいさつ
  3. 会長選出及び職務代理者指名
       委員の互選により、波多野茂委員が会長に選出された。
       会長により、服部滋委員が会長職務代理者に指名された。
  4. 会長あいさつ
  5. 議事

7 議事内容

波多野会長
はじめに、本会議の議事録の署名については、会長と会長の指名する委員1名となっておりますので、今回の署名人に富山委員を指名します。

議題(1) 民具の整理について

事務局
別添資料に基づき説明
(質疑・意見)
服部委員
民具の主なものは何ですか。
事務局
収蔵しているもので一番多いものは生業に関するもの、農具、また、紡織業具いわゆる機織りの機材となっています。次に多いものは食器や衣類となります。そのほかには、収納の道具や暖房器具になります。
櫻井委員
民具の整理の視点の(2)「破損しており展示に耐えられないもの」については、あらゆる物を同じ視点で破棄しないほうがいい場合もあると思います。
事務局
一律に行うのではなく、一点一点見ながら貴重な物は残していきます。同じ物がたくさんあって、その中でも壊れている物については整理をすることを考えています。
服部委員
民具については、主に手工業的なものが民俗学の対象になると思います。時代的に整理して、衣食住に関するものを残していただきたいと思います。また、民具登録点数1万1,473点を全部文化財だと考える方もありますが、そうではないものもありますので、その辺は精査していかなければと思います。私は民具の整理をすることは賛成です。
伊藤委員
今まで文化財として取り扱ってきた資料、分野以外に、次の世代のため、将来を見据えた形で整理しなければいけないと思います。
この4つの視点で整理した場合、およそ何点くらい片付くという目論見を持っていますか。
事務局
その点数は8月末までを目途にして、現在、台帳を整理しています。今、取り組んでいる最中なので、まだ数字的には出ていません。
伊藤委員
基本的には、1点1点を精査したうえでの整理という話ですから、その精査の仕方によっては問題ないかもしれませんし、破棄することもやむを得ないという資料ももちろん含まれているでしょうが、徹底的に慎重にやらないと、破棄してからでは取り返しがつかないということだけは申し上げておきます。
村中委員
今回、整理するもののなかに機織り機は入っていますか。
事務局
機織り機の類も大量にありますので、当然、1点1点精査したうえで、壊れたものは整理していきたいと考えています。
村中委員
学校教育課などの他の協力を得なければいけませんが、各学校に民具を貸し出して、郷土学習のなかで活用するなど、あらゆる可能性を探って、なるべく捨てるものを少なくして、整理に取り組んでいただきたいと思います。
服部委員
学校の空き教室にそういう物を分散して、そして再現できるような場を作るといいのではないかと思います。
伊藤委員
壊れている機械でも使える部分と使えない部分を分解して、使える部分は保存されることが望まれると思います。
結果
全会一致で了承。

報告(1) 郷土館の変遷について

事務局
別添資料に基づき説明
(質疑・意見)
服部委員
耐震工事をしないまま、公共の建物として不特定多数の人が入るということを心配しています。なお、文化財に指定されたものは建物ではなく場所です。
富山委員
鳥居松商店街の中心として、また、江戸時代末期の建物として、非常に貴重です。耐震的に問題があるようですが、何か形として残しておきたい。ただ、あまり金をかけることは好ましくないと思うのですが、簡単に危ないから潰すというのは乱暴ではないかと思います。
服部委員
私も潰せということは思っておりません。郷土館として公開していく場であるためには、緊急に何か対策を講じておかないといけないと思います。
村中委員
耐震工事は最低取り組んでもらわないといけないと思います。現状の形を残しながら耐震工事をして、安心して使えるようにする必要があると思います。
波多野会長
他にありませんか。これはまだ決定でありませんが、一応、説明がありましたので、皆さんの意見を出していただきたい。
事務局
まだ方向性は決めていないのですが、今のままの状態で市民をどんどん入れてとか、いろんなことをやるということは当然考えておりません。いろいろ意見をうかがう中で、一番いい方法を探っていきたいと考えています。
波多野会長
他にありますか。
伊藤委員
今までの意見に大筋ですべて賛成です。活用するという方向性は皆さんの総意として確認できたと思う。外観をできるだけ保つ形で、耐震レベルを維持できるための方策を検討するということが緊急課題だと思います。
波多野会長
昨年の秋に皆さんに現地を見ていただきまして、それで今回、変遷の報告をいただきました。最終的な結論ではありませんので、今後どうするかということはまた意見を出していきたいと思います。
池田委員
今年度の事業計画に、郷土館を使ってお茶会や子供のための教室が入っていますので、今後どうするのか、併せて検討をお願いします。
結果
報告を受けた。

その他(1) 平成22年度文化財課事業について  (2) 平成23年度文化財課事業について

事務局
別添資料に基づき説明
(質疑・意見)
櫻井委員
市の30周年の節目のときに郷土館が開館され、50周年の節目のときには今年で19回になる春日井シンポジウムがスタートして今現在も続いているわけです。次の節目は70周年があるのですが何か提案をしていければ、今後の春日井の文化財振興にとって力になるのではないかと思います。
服部委員
私もまったく同じ考えを持っています。日本の経済が沈んでいるときに、もう文化財どころではないのかということを思いますが、何か新しい局面が開かれないかと思います。
波多野会長
事務局から何かありますか。
事務局
70周年事業については企画課で取りまとめていくような話は聞いていますが、まだ具体的に話は出ていません。
村中委員
市民の文化財に対する意識を高めるということの一つである文化財ボランティアを養成することも続けてもらいたいと思います。
波多野会長
文化財ボランティアは、一生懸命活動していて良いと思います。
結果
報告を受けた。

上記のとおり、第1回春日井市文化財保護審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名及び押印する。

平成23年7月6日

会長   波多野 茂
委員   富山  博

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