平成25年度第1回春日井市文化財保護審議会議事要旨
1 開催日時
平成25年6月14日(金曜日)午前10時から11時
2 開催場所
春日井市役所9階 教育委員会室
3 出席者
- 会長
- 春日井自然友の会顧問 波多野 茂
- 委員
- 中部大学名誉教授 富山 博
元愛知県教育史資料調査委員 服部 滋
春日井郷土史研究会会長 村中 治彦
春日井郷土史研究会会員 櫻井 芳昭
名古屋造形大学教授 池田 洋子
中部大学教授 森田 朋子 - 欠席者
- 星城大学教授 松原 隆治
- 事務局
- 教育長 木股 哲夫
教育部長 稲葉 亮輔
文化財課 課長 横地 達也
課長補佐 村松 一秀
担当主査 田中 裕子
主任 平田 妙香
4 議題
- 平成24年度文化財課事業について
- 平成25年度文化財課事業計画について
5 会議資料
6 会議内容
- 委嘱状交付
- 教育長あいさつ
- 会長選出
委員の互選により、波多野茂委員が会長に選出された。 - 会長あいさつ
- 職務代理者及び議事録署名人の指名
会長により、服部滋委員が会長職務代理者に、村中治彦委員が議事録署名人に指名された。 - 議事
7 議事内容
議題(1)平成24年度文化財課事業について (2)平成25年度文化財課事業計画について
- 事務局
- 別添資料に基づき説明
- 村中委員
- 文化財ボランティアは自主的にグループを作って活動しています。文化財愛護や郷土愛を育てる受け皿のサポーターを増やしていくのは大変良い事なので続けてほしいと思います。
- 事務局
- 文化財ボランティアには、民俗考古展示室のガイドも行っていただいており、大変心強く思っています。市はこの3年間はステップアップ研修を開催しスキルアップを図っています。会員の数が減少してきているので、少しでも増やしていけるように検討していきます。
- 服部委員
- 19年度に密蔵院の宝蔵を文化財に指定しましたが、建造物であると同時に、庄内川の氾濫等に備えた水屋作りということで民俗学的にも貴重な物です。文化財の修理について市も補助していますが、企業などの助成制度について、市にも研究してもらいたいと思います。
今後、市内の高等学校の成り立ちなどを調べたら面白いことがわかるのではないでしょうか。
春日井シンポジウムが24年度で終了しましたが、柱になる新しいことを計画して進めてほしいです。 - 櫻井委員
- 民俗考古調査では、報告書が刊行されたので一区切りついたと思いますが、引き続き、民俗的な聞き取りや資料収集する計画はありますか。
- 事務局
- 今年度新しくどこをやるか検討中です。
- 櫻井委員
- 今やらなければならないテーマを限定し、集中して資料収集すると、後から価値が高まると思います。
- 服部委員
- 昭和30年代の学校民俗学というようなことをテーマにしてもよいと思います。
- 富山委員
- 郷土館は町家とはいえませんが、中鳥居松の油茂商店はしっかりとした建物で、春日井の近世末期の町家建築として有望だと思います。春日井の農家は、中央公民館に四つ建て民家が移築できましたが、町家はなくなってしまっているので、何とか残していけないかと思います。
密蔵院は文化財的な価値が非常にあります。密蔵院には明治の廃仏毀釈の時に引き取った名古屋の東照宮や熱田神宮の宝物がありますので市がしっかりとお寺を補助し、残していくようにしてほしいです。 - 村中委員
- 文化財の保護については、所有者の見解や意向が尊重されます。
油茂商店の件は文化財課だけではなくて、下街道や鳥居松の本通り商店街の町おこし運動の関係もあります。
郷土館は耐震の補強工事ができなくても存続してほしいと思います。 - 櫻井委員
- 油茂商店は、元はあかりの油屋です。あかりというのはライフラインで非常に大事なもので、酒や味噌、醤油も売っていて、よろず屋のようにみんなが頼りにした大事な店だと思います。
- 服部委員
- 「春日井シンポジウム20年のあゆみ」の配布計画はどうなっていますか。
- 事務局
- 3,000部作成し先日の70周年市制記念式典で配布し、残りも中央公民館の展示や講座で配布します。
- 波多野会長
- 自然関係についても山の方は自然遷移によって形が変わってきています。大木や珍木など保存していかなければならないと思います。自然に対して、経緯や古いいわれも知らないで簡単に処分されてしまうような風潮であるように思えてなりません。今後、こうした古いものを現地に見に行く予定にしたらどうでしょうか。
上記のとおり、第1回春日井市文化財保護審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名及び押印する。
平成25年7月12日
会長 波多野 茂
署名人 村中 治彦