平成20年度第1回春日井市地域公共交通会議議事録

ページID 1007104 更新日 平成30年4月1日

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1開催日時

平成20年7月3日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分

2開催場所

春日井市役所南館(議会棟) 4階 第3委員会室

3出席者

会長       
 磯部 友彦(中部大学工学部都市建設工学科教授)

委員
 伊藤 太(春日井市長)(代理)
 長瀬 敏裕(名鉄バス株式会社運輸部運輸第2課長)
 梅津 道彦(近鉄東美タクシー株式会社代表取締役社長)(代理)
 長崎 三千男(社団法人愛知県バス協会 専務理事)(代理)
 奥村 正士(愛知県タクシー協会副会長)
 松本 由太朗(春日井市区長町内会長連合会副会長)
 今村 勝芳(春日井市民生委員児童委員協議会連絡会副連絡会長)
 大辻 誠(春日井商工会議所副会頭)
 水野 千惠子(社会福祉法人春日井市社会福祉協議会副会長)
 多田 直紀(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局首席運輸企画専門官(輸送担当課長職))
  小林 宏(愛知県交通運輸産業労働組合協議会議長)(代理)
 伊神 健(愛知県尾張建設事務所維持管理課長)
 井ノ口 尚彦(愛知県春日井警察署交通課長)(代理)
 宮崎 秀嗣(愛知県地域振興部交通対策課長)(代理)
 三浦 栄作(春日井市建設部道路課長)

その他関係者
 犬飼 知樹(名鉄バス株式会社運輸部第2課課長補佐)
 山腰 和雄(名鉄バス株式会社春日井営業所運行指導主任)

事務局
 東瀬野 克之(春日井市企画調整部交通対策課長)
 小林 敏夫(課長補佐)
 河出 康隆(主査)
 堀田 博明(主任)

4欠席者

委員
  松浦 宏行(ジェイアール東海バス株式会社企画部長)
   谷口 欣男(春日井市老人クラブ連合会会計)

5議題

  1. かすがいシティバス見直し案について
    1. 基本事項
    2. 新規路線の設置
    3. 既設路線の見直し
    4. かすがいシティバスの見直し案のまとめ
  2. その他

6会議資料

7議事内容

(1) 「1. 基本事項」「2. 新規路線の設置」について

 【事務局】
 資料に基づき、前回会議での地域公共交通の課題と方針及び公共交通空白地域の解消に向けた新規路線案について説明した。
 【磯部会長】
  委員に事務局から提案した新規路線案に対する意見を求めた。
 【長崎委員】
  1日の運行時間や運行本数はどの程度を想定しているのか。
 【事務局】
  現在の方針としては、運行時間は午前9時~午後4時頃で、1時間に1本を目安として考えている。
 【水野委員】
  牛山線で、名鉄牛山駅から市役所まで、何分かかるのか。
 【事務局】
  バス停での停車等を考慮すると、40分程度と考えている。
 【奥村委員】
  タクシー事業者としては、公共交通空白地域にバスが運行することでタクシーの需要が減ってしまう。民間事業者がサービス提供している中に、官が参入すると太刀打ち出来ないこともあり配慮をお願いしたい。
 【松本委員】
  新規路線案は市役所や市民病院などの公共施設に行ける路線となっており、牛山町や上条町などの公共交通空白地域にお住いの方にとって、良い路線案となっていると思う。
 【小林委員】
  新規路線の運行に伴う、道路上の安全対策はどのように考えているか。また、牛山町などの狭い道路ではどのように安全確保を行うのか。
 【事務局】
  安全対策についてはバスの走行時の安全対策とバスの乗降時の安全対策がある。
乗降に関しては、道路上において危険な箇所もあるため沿道の公園、広場や神社などの利用も想定しながら整理していきたい。
 また、狭い道路、特に牛山地区においてはセンターラインの無い道が集落の幹線道路となっている。そのため、小型バスよりさらに小さいワゴン車両の導入により走行時の安全を確保していきたいと考えている。
 【長瀬委員】
  ワゴン車両は、乗車容量が少なく、乗客が乗り切れない可能性もある。輸送力が低いため、需要の想定が重要と
なってくるが、現時点で何らかの想定があれば教えてほしい。
 【事務局】
  ワゴン車両の輸送力不足は否定できない。例えば、現在大型バスで運行している東部線では朝のダイヤで20人を超える利用があり、これと同程度の利用があればワゴン車両の乗車数約10人では対応できない。
その場合は、増車によって対応することを考えている。
 【多田委員】
  新規路線の位置づけとして、本格運行か実証運行かどちらなのか。
 また、いつから運行する予定としているのか。許認可を担当する機関として、2か月の審査期間や最低1週間の周知期間を踏まえ、早めに計画を進めていくことが必要である。
審査の際には、運賃、バス停の位置、運行ダイヤなどの詳細を詰めて地域公共交通会議で諮ることが必要となるが、どのように考えているのか。
 【事務局】
  新規路線に関しては基本的には本格運行として位置づけている。
 また、運行開始時期に関しては、平成21年度中を想定しており、次回の会議において、バス停の位置や運行ダイヤなどの運行サービスの詳細を提案し会議に諮る。
 運行開始後は、利用者アンケート調査などにより、利用状況やニーズを把握しつつ利用拡大に繋げていきたい。
 【磯部会長】
  今回の会議については、平成21年度中の運行開始を見据えて、今後のかすがいシティバスの大枠を決めるための会議であると思う。
平成14年の運行開始以降、大きな見直しを行っていないシティバスについて、現状を見直し、大きく変える時期になっていると考えている。
 【小林委員】
  要望だが、運行開始を見据えて、年間スケジュールの大枠が決まったら、提示してほしい。
 【磯部会長】
  もう一つの新規路線である「道風線」について、委員に意見を求めた。
 【小林委員】
  バス停やその周辺のバリアフリー化について、現段階で行う予定があれば教えてほしい。
 【事務局】
  JR春日井駅周辺については、バリアフリー化の計画があると聞いている。(春日井市建設部 道路課長 三浦委員に確認)
 【三浦委員】
  JR春日井駅の周辺に関しては、バリアフリー化を進めていく予定である。
 【磯部会長】
  バス停のバリアフリー化を含めて、鉄道駅前などの利用者が多いバス停を中心に、屋根やベンチをつけるなど、利用しやすいバス停の整備に期待したい。
 また、道路上のバス停についても、歩道の有無などの道路条件はあるが、出来る限りバリアフリーに配慮したバス停を考えてほしい。場合によっては、部分的に手直しを行っても良いと思う。

(2) 「3. 既設路線の見直し」、4.「かすがいシティバスの見直し案のまとめ」について

 【事務局】
  資料に基づき、既設路線の見直し案及び新規路線を含めたシティバス全体の見直し案のまとめについて説明した。
 【磯部会長】
  委員に事務局から提案した既設路線の見直し案に対する意見を求めた。
 【松本委員】
  見直し路線案は東環状線、西環状線の2つの環状線化により利用しやすくなり良い提案だと思う。
 公共施設や病院、商業施設などを網羅し、乗換えなしで行けるようになり、大変便利になると思う。
 【水野委員】
  乗換えについては、待ち時間が長ければ乗換え場所であっても、実際には乗換えできない状況になってしまう。乗換えの無駄が無いように運行ダイヤを考えてほしい。
 【事務局】
  今回の見直し案では、市民病院と市役所を結節点として位置づけ、全ての路線が経由するように路線を設定している。
 運行ダイヤについては、まだ詳細が決まっていないが、実際の乗換え時間は30分以内にしなければ、乗換えていただけないと思われるので、出来る限り乗換えの待ち時間が少ない運行ダイヤを検討したい。
 【磯部会長】
  今回の環状線化では、例えば地域連絡線で市民病院まで乗換えなしで行けるなど、主要な施設へ乗換えなしでアクセスできるようになることが大きなメリットである。その一方で、バスに遅れが発生すると、以降のバス停全てにおいてダイヤが乱れるなどのデメリットもある。特に、乗換えの場合はダイヤの乱れの影響が大きくなる。
現在の施設連絡線の東西線、南北線では、運行本数が少ないこともあり、互いの車両で連絡を取り合い、乗換え調整を行っている。見直し後の路線で行うことは難しいかもしれないが、乗換え利便性を高めるための方法を考えていくと良い。
 【宮崎委員】
  東環状線では「福祉の里」まで行って、同じ道を戻る路線となっており、福祉の里以外の利用者には、時間のロスとなる。急行ダイヤのように、時間帯によっては「福祉の里」に立ち寄らないダイヤがあっても良いのではないか。
 【事務局】
  現状の施設連絡南北線のバス停「福祉の里」の利用状況は、朝夕の時間帯に利用が集まるため、見直し後は特定の時間帯のみ立ち寄るダイヤを考えている。
 福祉の里では、利用者からの要望があれば送迎バスによる送迎を行っていることもあり、他の利用者の利便性を考慮し、特定時間帯のみの運行で検討していきたい。
 【大辻委員】
  環状線については、右回り、左回りの双方向で運行しないと、行きと帰りで所要時間が大きく変わってしまう地区も出てくるため、双方向の運行を前提として検討して欲しい。 
   【事務局】
  環状線については、双方向の運行を前提に考えている。
 【磯部会長】
  一般の利用者にとって、右回り、左回りの双方向運行は、どちらに乗っても目的地に行けるものの、どちらに乗ると良いかが分かりにくくなる。
 そのため、しっかりとした周知や、路線名や右回り・左回りの名称などを分かりやすく表記していくことが必要である。
 【多田委員】
  サービスレベルに関する検討はこれから行うとのことなので、快適なバス停のあり方、乗換え時の運賃や仕組みなど、細かな部分についても、次回以降での提案を期待する。  また、今回の協議はシティバスが中心となっているが、地域内にある路線バス全体を含めたネットワークを見据え、民間事業者、シティバス双方のメリットを整理しながら、地域公共交通全体の計画についても考慮して欲しい。
 【磯部会長】
  今回の会議では、新規路線の提案と施設連絡線を整理・統合し、既設路線全体を見直した路線案の大枠が提示された。
 全体の大枠は概ね了承されたものと考えており、次回以降で運行ダイヤやバス停の位置などの細かい部分の協議、検討を行っていきたい。
 平成21年度中の運行開始を見据えた大きな変革に合わせて、かすがいシティバスやはあとふるライナー、施設連絡線など、いろいろな愛称や路線名を持つコミュニティバスとなっているため、これも合わせて整理していければ良いと思う。

 (3) その他事項について
 【事務局】 次回の会議については、10月を予定していることを説明。
 協議事項については、今回了承いただいた路線案を基本として、バス停や運行ダイヤ、運賃などのサービス水準について提案することを説明。
 また、委員にお知らせとして春日井市商店街連合会が事業主体となり勝川、味美方面で買い物客を対象としたコミュニティバスを運行する計画があることを説明。

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