平成21年度第1回春日井市地域公共交通会議議事録

ページID 1007108 更新日 平成30年4月1日

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1開催日時

平成21年7月29日(水曜日)午前10時~午前11時20分

2開催場所

春日井市役所南館(議会棟) 4階 第3委員会室

3出席者

会長       
 磯部 友彦(中部大学工学部都市建設工学科教授)

委員
 伊藤 太(春日井市長)【代理 森川 利博】
 藤田 信彰(名鉄バス株式会社運輸部運輸第2課長)
 松浦 宏行(ジェイアール東海バス株式会社企画部長)
 梅津 道彦(近鉄東美タクシー株式会社代表取締役社長)【代理 葛山 直幸】
 長崎 三千男(社団法人愛知県バス協会専務理事)
 松本 由太朗(春日井市区長町内会長連合会副会長)
 今村 勝芳(春日井市民生委員児童委員協議会連絡会副連絡会長)
 谷口 欣男(春日井市老人クラブ連合会会計)
 水野 千惠子(社会福祉法人春日井市社会福祉協議会副会長)
 小林 裕之(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局首席運輸企画専門官(輸送担当))
 森 令治(愛知県尾張建設事務所維持管理課長)
 平野 省一(愛知県春日井警察署交通課長)
 宮崎 秀嗣(愛知県地域振興部交通対策課長)
 齋藤 正澄(春日井市建設部道路課長)

提案者
 胡桃澤 勝久(春日井市商店街連合会会長)
 水野 隆(春日井市商店街連合会副会長)
 服部 直樹(あおい交通株式会社 小牧東営業所長)

 
事務局
 東瀬野 克之(春日井市総務部交通対策課長)
 小林 敏夫(課長補佐)
 河出 康隆(主査)
 堀田 博明(主任)

4欠席者

委員
 大辻 誠(春日井商工会議所副会頭)
 奥村 正士(愛知県タクシー協会副会長)
 小林 宏(愛知県交通運輸産業労働組合協議会議長)

5議題

  1. かすがいシティバスの見直しについて
  2. 春日井西部地区コミュニティバス<勝川・味美ちょい乗りバス>について

6会議資料

7議事内容

(1) かすがいシティバスの見直し案について

 【事務局】
 資料に基づき、見直し後のシティバスの変更点等について説明。
 【磯部会長】
 委員に事務局の説明に対する意見を求めた。
 【今村委員】
 今まで病院に通院する70歳以上の高齢者には、シティバスや名鉄バスの乗車券が配付されていたが、それが9月30日で廃止となる。シティバスでは運賃の割引が75歳以上の高齢者が対象であるため、今まで70歳で恩恵を受けられたのが5年間は割引が受けられない。高齢者割引の年齢要件の見直しはできないものか。
 【事務局】
 今回の運賃の割引は、個人に対する扶助である福祉施策ではなく、通院のみならず、買い物などの目的でバスを利用される全ての高齢者の方を対象とするバスの割引制度である。
 年齢要件が75歳である理由として、前回の会議で説明したとおり、ひとつは警察庁の年齢別交通事故統計によると75歳を境に件数が非常に突出しているため交通事故防止の観点から75歳以上とした。
 ふたつめの理由としてシティバスの利用者の年齢構成を調べると、65歳以上の高齢者が56%、そのうち75歳以上は24%となっており、6割近くを占める65歳以上の高齢者の運賃を割り引くのは運行収入の面から考えると、厳しい状況となるため、約1/4にあたる75歳以上の方を運賃割引の対象とした。
 【磯部会長】
 この質問に関しては誰もが同じ回答ができるように、市としての統一的な回答を用意しておくと良い。
 【水野委員】
 運転免許自主返納者に対する割引制度について詳しく伺いたい。
 【事務局】
 運転免許を返納する制度があり、その手続きは警察署で行うことができる。警察署での自主返納の手続きが済んだ後に、交通対策課で所定の手続きをすれば専用の証明カードを交付する予定である。また、9月1日号の広報でも記載し周知を図る予定である。
 【磯部会長】
 現在、市で配布しているちらしでは高齢者や運転免許自主返納者に対する運賃の割引制度があることしかわからないので、運転免許自主返納者を証明するカードのことなど今後の周知をしっかりしていく必要がある。
 【梅津委員】
 春日井市民病院の路線変更の説明で、市民病院にはガードマンが配置されているとのことだが、シティバスの運行時間帯には必ずいるのか。安全の面から伺いたい。
 【事務局】
 今回、路線変更した市民病院の南側からの進入は正面玄関前の横断歩道と交差することになる。この横断歩道は、来院者が駐車場から行き来する際に使用するため多くの方が渡っている。そのため、一日中、横断歩道の脇にガードマンが立っており、横断者がいる場合は、車両を止めて横断者を先に渡らせているので、安全面は確保されている。
 【磯部会長】
 シティバスについては、今まで議論を重ねてきたが、いよいよ10月1日から運行を開始するが、既設路線を変更については今までの利用者が違和感が覚えることがないように、新設路線については利用していただけるようにPRしていくことを事務局にはお願いしたい。

 シティバスの見直しに関して、運行路線の変更等の事務局提案に対して、磯部会長から委員に議決を取り、全会一致で議決した。

(2)  春日井西部地区コミュニティバス<勝川・味美ちょい乗りバス>について

※ 提案者とは、春日井西部地区コミュニティバス(以下「西部コミバス」という。)の事業を実施する春日井市商店街連合会をいう。
 【提案者】
 資料に基づき、西部コミバスの運行本数等の変更について説明。
 【磯部会長】
 委員に提案者の説明について意見を求めた。
 【長崎委員】
 日曜日、月曜日、祝日は、運休とのことだが、資料中の実績を見ると土曜日、日曜日、祝休日の方が平日より利用者数が多いが、なぜ利用者数が多い日曜日、月曜日、祝日を運休するのか。
 【提案者】
 毎月第3土曜日は、勝川弘法市が開催されており、この日が毎月の乗車率のピークとなる。したがって、土曜日、日曜日、祝休日のくくりでは利用者が多いように見えるが、実際は日曜日、祝休日の利用者は少ないため、日曜日、祝休日を運休とした。
 【磯部会長】
 見直しの実施時期はいつ頃か。
 【提案者】
 この会議の協議が調ったことが前提であるが、早期に実施する予定であり、9月1日頃を予定している。
 【磯部会長】
 今までの利用者が戸惑うことがないようにすることが必要である。
 【水野委員】
 付き添いの人を含む障がい者の方の利用がかなりあるが、障がいの程度どの程度か。
 【提案者】
 車椅子を利用する方はほとんどいない。また、付き添いの人もおらず一人で利用される方が多い。
 【小林委員】
 実績を見ると苦戦しているようだが、今回の見直しにあたってPR不足等の原因を検証したと思うが、どのような検証を行ったのか。
 【提案者】
 PR不足については、検討委員会でも意見としてあがっており、地域の皆様にもっとPRしていく必要はあると感じている。
 しかし、利用者の方から一番指摘を受けたのは勝川駅に行く際の不便さである。1台の車両で右回りと左回りを入れ替えて運行しているので、場所によっては、勝川駅に遠回りして行かざるを得ない。それを解消するため、今回の見直しに反映させてある。
 【磯部会長】
 PRの面からいうと、このバスは商店街がやっていること自体が特徴であるので、商店街のイベントとのタイアップやそれ以外にもいろいろできると思われる。そのような努力はしているのか。
 【提案者】
 会員の店には、西部コミバスの乗車券を見せるとサービスが受けられるようにするなどのお願いはしている。また、7月の弘法市開催時に西部コミバスのチラシを配付したり、8月には夜間運行するなど考えている。
 【磯部会長】
 いろいろな仕組みづくりができると思うので、全国の事例を調査するとよい。また、個々の店だけでなく商店街が一体となって、サポートすればPR効果等は上がると思われる。

 西部コミバスの見直しに関して、磯部会長から委員に議決を取り、全会一致で議決した。

 【提案者】
 今回の見直しを認めていただいたことにより、今後の事業の方向性について委員の皆様に報告したいことがある。
 当初この事業は、味美地区が公共交通機関に不安のある地区ということで始めたが、シティバスの見直しや勝川駅と名古屋空港を結ぶ路線バスが運行されるなど、ある程度、不安地域の解消はされたと考えている。
 また、現在の経済情勢では協賛金が集まりにくい状況となり、来年の3月までは運行するが、4月以降に関しては当該事業を継続する目途が立っていない。
 したがって、4月以降に関しては形態を変えた上で運行していく可能性があることをご了承いただきたい。
 【磯部会長】
 今の件について、運休と廃止では意味合いが違ってくると思われるが、国と県の方はどう考えるか。
 【小林委員】
 公共交通会議での協議路線ですので、会議で合意が得られれば、通常6か月前に出す廃止届の期間を短縮することが可能である。
 【宮崎委員】
 県のバス対策協議会という会議があるので、まずは地域公共交通会議で検討していただく案件だと思われる。ただ、どう取り扱うか整理していきたいと考えている。
 【磯部会長】
 地域公共交通会議で合意された路線のため、廃止する際もいろいろとルールがある。
 【提案者】
 地域の方との懇談会の実施を予定しているが、その中で路線や運行時間の延長という要望が出た場合には事前に相談させていただいた上で、事業の見直しを進めいくつもりである。

(3) その他事項について

 【事務局】
 その他事項として、JR東海バスの廃止2路線について、市が名鉄バス株式会社へ代替運行を依頼した結果、名鉄バス株式会社が2路線を引き継ぐこととなったことを報告。
 【藤田委員】
 JR東海バスとの運行本数の比較など、廃止代替運行の運行サービスについて説明。
 【磯部会長】
 委員に名鉄バスによる廃止代替運行について意見を求めた。
 【長崎委員】
 シティバスは、10月1日に発車式を行うそうだが、廃止代替運行については発車式を考えていないのか。バス協会としては、バスの利用促進用の啓発グッズを作成しているため、そのような人が集まるイベントで活用していただくことも可能である。
 【磯部会長】
 JR東海バス路線がなくなり、これだけの規模の路線バスが引き継ぐというのは凄いことなので大々的にPRしたほうが良い。
 【宮崎委員】
 廃止代替運行について、名鉄バスは周知チラシを作成し、春日井市も色々な形で市民に周知していくと思うが、JR東海バスとしても現在の利用者にいろいろとPRしていくと良いと思う。
 昨年度から、エコモビリティライフということで、車と公共交通を上手に使い分けていく取り組みを、県下140団体ほどで構成されている協議会でおこなっているが、今年度は10月7日の水曜日を皮切りに、公共交通の利用促進を図るため、毎月第1水曜日を「エコモビの日」とし、通勤や通学等に公共交通を利用することを構成団体で取り組むこととなった。春日井市もシティバスが新しくなるのにあわせ、公共交通の促進に一緒に取り組んでいきたいと考えている。
 【松浦委員】
 8月25日に開催されるバス対策協議会において路線廃止の承認を得た後に中部運輸局に路線の廃止届と提出し、その後バス車内やバス停に廃止の案内をするつもりである。また、もし可能であれば名鉄バスが新聞に折込するちらしをバス車内にぶら下げることも行いたいと考えている。
 また、路線バス事業からの全面撤退を表明してから、この1年間関係の皆様方にはいろいろとご迷惑をかけてきたが、名鉄バスに引き継いでいただく形となり関係の皆様方に感謝している。

 上記のとおり平成21年度第1回春日井市地域公共交通会議の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名(及び押印)する。
      平成21年10月1日

 

会長  磯部 友彦
署名人 水野 千惠子

 

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