平成20年度第3回春日井市地域公共交通会議議事録

ページID 1007106 更新日 平成30年4月1日

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1開催日時

平成20年10月31日(金曜日)午後1時30分~午後3時30分

2開催場所

春日井市役所南館(議会棟) 4階 第3委員会室

3出席者

会長       
 磯部 友彦(中部大学工学部都市建設工学科教授)

委員
 伊藤 太(春日井市長)【代理 新開 正人】
 長瀬 敏裕(名鉄バス株式会社運輸部運輸第2課長)
 松浦 宏行(ジェイアール東海バス株式会社企画部長)
 梅津 道彦(近鉄東美タクシー株式会社代表取締役社長)【代理 葛山 直幸】
 長崎 三千男(社団法人愛知県バス協会専務理事)
 奥村 正士(愛知県タクシー協会副会長)
 松本 由太朗(春日井市区長町内会長連合会副会長)
 今村 勝芳(春日井市民生委員児童委員協議会連絡会副連絡会長)
 谷口 欣男(春日井市老人クラブ連合会会計)
 水野 千惠子(社会福祉法人春日井市社会福祉協議会副会長)
 多田 直紀(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局首席運輸企画専門官(輸送担当課長職))
 小林 宏(愛知県交通運輸産業労働組合協議会議長)【代理 石黒 基仁】
 伊神 健(愛知県尾張建設事務所維持管理課長)
 井ノ口 尚彦(愛知県春日井警察署交通課長)
 宮崎 秀嗣(愛知県地域振興部交通対策課長)【代理 渡邊 重之】
 三浦 栄作(春日井市建設部道路課長)

事務局
 東瀬野 克之(春日井市企画調整部交通対策課長)
 小林 敏夫(課長補佐)
 河出 康隆(主査)
 堀田 博明(主任)

4欠席者

委員
 大辻 誠(春日井商工会議所副会頭)

5議題

  1. かすがいシティバスの見直し案について
  2. その他

6会議資料

7議事内容

 (1) かすがいシティバスの見直し案について

 【事務局】
 資料に基づき、シティバスの新規路線2路線及び既設路線の見直しに伴う環状線2路線のバス停、運行ダイヤ、運賃体系などに関する事項について説明。
 【磯部会長】
 各委員に事務局から提案したバス停、運行ダイヤ等に対する意見を求めた。
 【今村委員】
 運賃の考え方として、高齢者を100円としているが、現在のシティバスについては、70歳以上の高齢者を対象に100円のバス券を年間2冊発行している。
 高齢者の年齢については、70歳以上のままか、一般的な65歳以上なのか、後期高齢者なのか、どのように考えているのか。
 【事務局】
 現行、健康福祉部で実施しているバス券の対象は70歳以上としている。
高齢者の定義では、65歳以上となるが、現行のバス利用者へのアンケート結果では、利用者の4割が65歳以上の高齢者である。年間30万人の利用がある場合、約12万人が高齢者である。対象年齢を65歳で考えるべきか、70歳か、75歳かということについては、収入の減少にも繋がることであるので、今後見極めていきたいと考えている。
 ただし、運賃の割引に関することなので、最終的には本会議の中で提示していく。
 【今村委員】
 現在は、70歳以上の高齢者は、シティバスを200円で使っているため、これが半額の100円になるのであれば助かる。
 【長瀬委員】
 牛山線について、名鉄牛山線を起点とする路線となっているが、名鉄牛山駅でのバスの転回はどのように考えているのか。
 また、バス路線の起点では、バスが待機する場所が必要となるが、待機場所の確保はどのように考えているか。
 【事務局】
 バスの転回は、名鉄牛山駅前の道路では転回できないため、一旦県道まで直進して県道経由で名鉄牛山駅に戻る方法で検討する。
 バスの待機は、名鉄牛山駅の駐輪場の前に若干のスペースがあるため、待機場所として活用することを検討する。
 【宮崎委員】
 牛山線の25番上八田バス停から26番八田町バス停の区間や、西環状線の15番中央公民館前バス停から16番柏原町2丁目バス停の区間など、バス停間隔が非常に近い場所があるが、需要があってバス停を設置しているのか。
 【事務局】
 牛山線の当該バス停間については、名鉄バスのバス停との共用を考えているため、需要はあるものと考えている。また、西環状線については、現行の病院循環 勝川線のバス停があり、中央公民館前のバス停については比較的利用が多く、需要はあるものと考えている。
 【井ノ口委員】
 牛山線の9番牛山ちびっ子広場西バス停から10番牛山運動広場南バス停の区間は、道路幅員が非常に狭い。将来的には、安全な交通環境を確保するため、道路拡幅を検討していただきたい。
 【事務局】
 この区間は道路幅員が狭いことに加え、カーブしており見通しが悪い区間であり、運行時には注意を要する区間である。
 見直し後、当面はカーブミラーの設置などによる対策を取りながら、実際の運行状況を見ながら、拡幅の必要性など、安全な運行を確保するための対策について判断をしたい。
 【小林委員】
 バス停の環境整備として、植樹帯やガードパイプなど、乗降の妨げとなるものを撤去するなどの説明があったが、歩道の段差をなくすなどのバリアフリー対策については、どのように考えているか。
 【事務局】
 バス停の待ち環境の安全性や快適性などに配慮して、必要に応じて段差を解消するなど、それぞれの場所の状況によって異なるが、対策を検討していきたい。
 【長瀬委員】
 車両サイズについて、東環状線では中型2台、小型2台のように、同一路線でも統一されておらず、牛山線ではマイクロバスによる運行など、車両サイズのバリエーションがある。
 バス路線を運営する場合は整備や事故等の緊急時のために予備車を確保する必要があるが、車両サイズが統一されていないと、予備車の確保が大変になる。利用者数に対応できる最大値を前提とした車両設定では問題があるのか。車両サイズを設定する要因は、道路幅員などの条件があるのか。また、公安や道路管理者からの指導によるものか。
 【磯部会長】
 車両サイズ設定の制約として、道路幅員によるものや、乗客数によるものなどが考えられるが、運行事業者の視点では、予備車の確保などを考慮すると、その制約条件を明確にしておく必要がある。
 【事務局】
 東環状線の中型バスについては、現在の病院循環 東部線の利用者がピーク時で40数名の乗車があり、小型バスでは積み残しの発生が懸念されることもあり、乗客数の観点から設定した。
 また、牛山線のマイクロバスは、平成20年第1回会議ではワゴン車両も検討すると提案していた。しかし、バリアフリーの観点ではワゴン車両での対応が困難であり、道幅が狭い状況を考慮して、車両を設定した。マイクロバスでの運行については、春日井警察署に同行いただき、確認している。
 【磯部会長】
 路線の乗客数の見込みを考慮して東環状線の車両サイズを設定したとのことだが、予備車の確保などの視点からすると、中型2台と小型2台ではなく、中型4台として統一することも考えてはどうか。
 【事務局】
 バスの車両については、最終的には、各路線の運行を委託する運行事業者の決定後、乗客数や道路幅員を考慮しながら、適切な車両を選択したい。
 【多田委員】
 シティバスの車両については、現在のバリアフリー基準が適用される。その点では、資料1の牛山線の車両として想定しているマイクロバスでは、バリアフリー基準に適合しないため、基準に適合したバス車両を選定するようお願いする。
 【長崎委員】
 バス車両については、定期的な点検や事故等での代車などを考えると、予備車の確保が必要であるが、どのように考えているか。
 仮に事故等が発生した場合は、運休することも考えているのか。
 【事務局】
 現行のシティバスでは、病院循環線では名鉄バス車両を共用していることもあり、運行事業者で対応を頂いている状況である。
 運行事業者との協議となるが、できるだけ事業者側で対応していただければと考えている。
 【多田委員】
 今回の見直しでは、全4路線での運行となるが、運行事業者の選定にあたっては、全ての路線を1つの事業者に委託するのか、路線ごとに事業者を変えるのか、どのように考えているのか。
 【事務局】
 事業委託の考え方については、現在検討中である。今後、実際に運行委託に関する仕様を決定する際に、複数で入札することも考えられる。
 【水野委員】
 バス車両の乗車定員について、通常57名に対して、車椅子利用時は56名となっている。1台のバス車両には車椅子の利用者1名のみとなるのか。
 【磯部会長】
 通常のバス車両であれば、車椅子の方が乗車された場合、座席をたたみベルトで固定する形となる。車内の通路で、車椅子についているブレーキで停まっているから良い、ということではないため、中型バスであっても、通常は車椅子1名となってしまう。
 【伊藤委員】
 今回頂いた意見を踏まえ、運行事業者の決定に向けて見直し案の検討を続けていきたい。
 今後、運行開始に向けて重要な課題となることは、費用負担の問題となる。バス事業に無尽蔵に費用をかけることができる状態ではないことから、今回の会議資料で提案した見直し案を目標としながらも、運行事業者の視点からの条件も加えられ、最終的な提案を行うことになると考えている。
 【多田委員】
 地域公共交通会議は、地域全体の交通のあり方を認識し、協議することが必要となる。その点で、勝川周辺の春日井西部地区コミュティバス(以下「西部コミバス」という。)については、路線の一部重複があると考えるが、西部コミバスの検討状況に合わせて、運行するコースや時間帯について変更はあるのか。
 【事務局】
 多田委員からの意見については、シティバスだけでなく、春日井市の地域公共交通全体の考え方に関するものであるため、JR東海バスの廃止の件も含め、議題(2)その他の中で回答させていただく。
 ※ 磯部会長から議題(1)かすがいシティバスの見直し案について、他の発言が無いことを確認し、議題(2)その他に議事を進行。

(2) その他

 【事務局】
 平成21年10月1日付けのJR東海バスの廃止について、松浦委員に説明を依頼。
 【松浦委員】
 廃止に関する経緯や詳細を説明。
 【磯部会長】
 JR東海バスの廃止後の対応について、事務局ではどのように考えているのか。
 【事務局】
 廃止される2路線のうち、JR春日井駅と大池住宅前を結ぶ“春日井線”については、他の民間バス路線やシティバスの勢力圏と重なる地区も多いが、高蔵寺駅と玉野台団地を結ぶ“玉野台循環線”については、玉野台や押沢台の一部が公共交通空白地域となる。
 この2路線は年間で50万人の利用があり、朝方の通勤・通学時間帯のラッシュ時に対応して、運行本数も多い路線である。シティバスは基本的に通勤・通学時間帯の運行はしておらず、また、運行本数の確保の面で、シティバスによる代替は不可能と考えている。
 そのため、理想的にはJR東海バスによる継続運行をお願いしたところであるが、実現性に乏しい現状から、他の民間バス事業者による代替運行を期待している。
  ※ 磯部会長からJR東海バスの廃止に対して各委員からの意見がないことを確認し、西部コミバスについて議事を進行。
 【事務局】
 西部コミバスに関する幹事会を2回開催したことを報告し、現時点での進捗状況として、幹事会での協議を経て、公安や道路管理者との協議を行っている旨を説明。
 【伊藤委員】
 多田委員からの、西部コミバスとシティバスの重複に関する質問に対して、まず路線の重複については、中新町や二子町、勝川新町などの一部区間において重複しているが、完全に重複する区間は少ない。
 また、西部コミバスが勝川商店街への買い物客の移動を主な目的とすることに対して、シティバスは市民病院や市役所の移動の確保を主な目的としており、路線や運行時間帯が重複しても、利用目的が異なるものと考えている。
 今後、西部コミバスと重複するバス停については、利用者が間違える可能性があるため、そのようなことが無いように調整していきたい。
 上記のとおり平成20年度第3回春日井市地域公共交通会議の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名(及び押印)する。
      平成20年11月18日

会長  磯部 友彦
署名人 今村 勝芳

 

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