平成20年度第5回春日井市地域公共交通会議議事録

ページID 1007107 更新日 平成30年4月1日

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1開催日時

平成21年3月16日(月曜日)午後1時30分~午後3時30分

2開催場所

春日井市役所南館(議会棟) 4階 第3委員会室

3出席者

会長       
 磯部 友彦(中部大学工学部都市建設工学科教授)

委員
 伊藤 太(春日井市長)【代理 新開 正人】
 長瀬 敏裕(名鉄バス株式会社運輸部運輸第2課長)
 松浦 宏行(ジェイアール東海バス株式会社企画部長)
 梅津 道彦(近鉄東美タクシー株式会社代表取締役社長)【代理 葛山 直幸】
 長崎 三千男(社団法人愛知県バス協会専務理事)
 松本 由太朗(春日井市区長町内会長連合会副会長)
 今村 勝芳(春日井市民生委員児童委員協議会連絡会副連絡会長)
 谷口 欣男(春日井市老人クラブ連合会会計)
 水野 千惠子(社会福祉法人春日井市社会福祉協議会副会長)
 大辻 誠(春日井商工会議所副会頭)
 多田 直紀(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局首席運輸企画専門官(輸送担当課長職))
 伊神 健(愛知県尾張建設事務所維持管理課長)
 井ノ口 尚彦(愛知県春日井警察署交通課長)
 宮崎 秀嗣(愛知県地域振興部交通対策課長)【代理 井上 誠】
 三浦 栄作(春日井市建設部道路課長)

提案者
 河合 修(高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社代表取締役副社長)
 永井 久隆(高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社常務取締役)
 松本 正幸(高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社企画部長)
 吉岡 実(名鉄バス株式会社運輸部第2課事務リーダー)
 山腰 和雄(名鉄バス株式会社春日井営業所運行指導主任)

事務局
 東瀬野 克之(春日井市企画調整部交通対策課長)
 小林 敏夫(課長補佐)
 河出 康隆(主査)
 堀田 博明(主任)

4欠席者

委員
 奥村 正士(愛知県タクシー協会副会長)
 小林 宏(愛知県交通運輸産業労働組合協議会議長)

5議題

  1. かすがいシティバスの見直し案について
  2. サンマルシェ循環バスについて
  3. その他

6会議資料

7議事内容

(1) かすがいシティバスの見直し案について

 【事務局】
 資料に基づき、シティバスの運行ダイヤ及び運賃等について説明。
 【磯部会長】
 委員に事務局から提案した運行ダイヤ及び運賃等について意見を求めた。
 【梅津委員】
 市民病院での乗り継ぐ場合の待合環境は整備されているのか。
 また、運転免許返納者は、どう判断するのか。身分証明書のようなものがあるのか。
 【事務局】
 市民病院については、現状でも乗継ぎ箇所として利用しており、風雨をしのげるシェルターがある。また、病院内にはバスロケーションシステムがあるため、病院内で待機も可能である。
 運転免許返納者については、所轄警察に申請することで、運転免許試験場において過去の運転経歴の証明書が発行される。運転経歴に加え氏名、住所及び年齢等が記載されており、降車時に運転手に提示してもらい運転手が判断する。
 【今村委員】
 資料では中型バス、小型バス及びマイクロバスのデザインが異なっているが、実際に運行する車両のデザインは統一されるのか。
 【事務局】
 資料中のバスの写真については、現在、運行中の車両を中心に掲載しているが、見直し後については、シティバスとして分かりやすい色、模様のデザインに統一する。
 【松本委員】
 高蔵寺駅から玉野台を経由し、植物園に向かうJR東海バスが廃止されているが、シティバスを運行する必要はないか。JR東海バスの廃止後は、玉野台等はバスが利用できない地域となってしまう。
 【事務局】
 都市緑化植物園には、高蔵寺駅北口から名鉄バスが運行しているため、シティバスの運行はしない。
 JR東海バス玉野台循環線の廃止に関しては、路線沿線地域が公共交通空白地域とならないように、現在検討を進めている。その検討内容については、後ほど、ご説明させていただく。
 【宮崎委員】
 障がい者は運賃無料としているが、障がい者の定義は、どう考えているのか。
 【事務局】
 各種障がい手帳を所持している方が対象となる。
 【宮崎委員】
 南部線の勝川駅のバス停については、駅南側で乗降し、高架化工事完了とともに駅北側に移動するとのことだが、高架化工事はいつ頃終わるのか。
 【事務局】
 連続立体交差事業の完了は、しばらく先となる。
 上り線が平成22年度頃に高架化されるが、最終的に北側と南側が繋がった段階で、ロータリー内のバス停を整理する。
 【水野委員】
 乗継ぎダイヤについて、バスは到着時間が遅れることがあり、乗継ぎ場所に乗車中のバスが到着しないうちに、乗継ぎ先のバスが出てしまうことがないか心配である。
 【事務局】
 バスについては、予定時刻よりも早く出発することはないが、道路状況等によって到着が遅くなることはある。特に環状線については、運行時間が長いため、ある便の大幅な遅れが、次の便にも影響することが考えられる。資料のダイヤは、遅れた場合に時間調整ができるものとして、検討したものである。
 【磯部会長】
 現状の施設連絡線では、バスに搭載されている無線機で、お互いに連絡を取り合って乗継ぎの調整を図っている。見直し後の路線に対して、この方式を導入することは難しいとは思うが、個別に対応する方法はあると考える。
 【長瀬委員】
 バスには無線が搭載されており、導入する車両にも無線を搭載する。若干の遅れであれば、無線での調整を図りつつ、乗継ぎできるように対応する。事故渋滞など、突発的で大幅な遅れが発生した場合は、対応できないこともあるが、恒常的に若干の遅れが出てくるようであれば、ダイヤの見直しによって対応することも考えている。
 【磯部会長】
 提案されたダイヤについても、遅れに対する調整時間を考慮して設定しているのか。
 【長瀬委員】
 遅れに対する調整時間は考慮している。通常発生する程度の遅れ時間であれば対応できるようにダイヤを編成した。
 【磯部会長】
 市民病院での乗継ぎに関して説明があったが、資料には他にも商業施設前等で乗継ぎ可能なバス停と位置づけている。これらのバス停については、待ち空間の確保や乗継ぎダイヤの保証、利用者への情報提供をどの程度していくのか。
 【事務局】
 乗継ぎ可能なバス停の中で、全路線の結節点である市民病院と市役所については、待ち環境や乗継ぎダイヤの保証もある程度検討しているが、商業施設前等のバス停については、複数のバス路線が乗入れるだけの状況である。全ての場所で待ち環境や乗継ぎダイヤを保証することは難しい。
 また、待ち環境については、主要駅については屋根や風防があり、その他の箇所はバス停には待ち環境が無いため、店舗等の施設を利用する形となる。
 【磯部会長】
 基本的に、乗継ぎダイヤの調整は、結節点である市民病院と市役所で行う、待ち環境は、鉄道駅等の既存施設を利用する、ということで、運行開始後、様子を見て進めて行くということで良いか。
 【事務局】
 基本的にはそのような方針で進めて行きたい。
 【多田委員】
 運行開始後の見直しのサイクルや、全体の見直し内容をどのように決めるのか。
 【事務局】
 10月からの運行開始後、年内には一度乗降状況等の調査を行った上で、その結果を一度整理して協議したいと考えている。
 【磯部会長】
 新たな車両を確保することから、当面の間は見直し後の路線、サービスの形態で進めると考えてよいか。
 【事務局】
 車両の減価償却期間が5年間であるので、少なくともその期間中は検討したサービス形態で進めて行きたいと考えている。
 【磯部会長】
 上り、下り、右回り、左回りとあるが、どのようにして決められたのか。利用者が実際に利用するとき、分かりやすい表現となっているのか。
 【事務局】
 現状での上り、下り、右回り、左回りについては、地域公共交通会議での認識を合わせるために便宜上設定したものである。路線を色で表現したり、バス停番号の並びで進行方向を表現するなど、利用者が直感的に分かりやすい形式で、路線やバス停を表す方法を検討している。
 【磯部会長】
 運賃の割引対象者について、運転免許返納者は運転経歴の証明書で判断するとのことだが、75歳以上の高齢者についてはどうするのか。自己申告とするのか。また、その判断は運転手が判断するということで良いか。
 【事務局】
 基本的には運転手が判断するが、それによって運行に支障をきたすようでは問題である。自己申告では問題が起きやすく、運転手も判断に困ると思われるため、市から市内の75歳以上の方、全てに対して、高齢者割引券のような証明書を、年度ごとにもれなく送付することで対応したい。
 【松本委員】
 名前等の情報だけでは、本人以外でも使えてしまうと思うが、写真入りなどにすることはあるのか。
 【事務局】
 基本的には、高齢者割引券を送付された方のみ使用可能であるが、最終的には自己判断に委ねることになる。手間や経費の問題から、写真入りは難しい。
 【磯部会長】
 運輸局の見解として、運賃の割引の仕組みの中で身分証明書の提示により、運転手の判断で対応することに問題は無いか。
 【多田委員】
 現状でも、身分証明書の提示により割引を行っているところはあり、何処まで厳密にやるか、ということもあるが、基本的には問題はない。
 シティバスの見直しに関して、運行路線、バス停、運行ダイヤ及び運賃等の事務局提案に対して、磯部会長から委員に議決を取り、全会一致で議決した。

(2) サンマルシェ循環バスについて

 ※ 提案者とは、サンマルシェ循環バスの事業を実施する高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社をいう。
 【提案者】
 資料に基づき、サンマルシェ循環バスの概要について説明。
 【磯部会長】
 委員に提案者からのサンマルシェ循環バスの説明について意見を求めた。
 【松本委員】
 JR東海バスの廃止により、玉野台地区は公共交通機関がなくなってしまうため、サンマルシェ循環バスの石尾台ルートを延伸して、玉野台まで運行することはできないか。
 【提案者】
 JR東海バスの廃止に伴い、玉野台地区にバス路線を延伸することは、現状路線のサービスを提供するだけでも事業費の面で精一杯な状況にあり、延伸は難しいものと考えている。
 【宮崎委員】
 愛知運輸支局の考えをお聞きしたいが、万が一、今回の地域公共交通会議の中で運行すべきでない、との判断が出た場合、どのような状況が想定されるのか。年間でかなりの利用者が発生している状況に合っても、協議が調わなければ運行ができないことになるのか。
 【多田委員】
 結果ありきの協議となってしまうが、現在、既に運行しているバスに関しても、今の法律に従った形で協議をしておく必要がある。地域公共交通の一つとして今回の会議で協議し、位置付けておくことが必要である。
 一定の利用者がいる現状で、今回の協議の結果によって、運行をやめることは不可能である。
 【長崎委員】
 サンマルシェ循環バスは、現状で高い評価を受けており、市の公共交通機関として位置付ける必要があると考える。
 【磯部会長】
 サンマルシェ循環バスの今後の運行のことだけでなく、今後の地域公共交通の中での交通政策的な位置づけを考えていくことが必要である。これは、今後の地域公共交通会議の宿題であろう。地域公共交通は、鉄道や市内のバス、市外へつがるバスなど様々あり、それぞれの位置づけを明確にしていくことが必要であろう。
 【多田委員】
 道路運送法の改正により地域の発意で自由なバスが作れるようになった。サンマルシェ循環バスも、地域の発意によって実現したものである。サンマルシェ循環バスは、法改正前に運行を開始したバスのため、法的な手続きが不十分な部分があることから、この会議の議題となった。
 路線バスやシティバスなどの地域のバスを含め、住民に地域公共交通をどのように提供するかを考えていくことが必要である。
 【長瀬委員】
 名鉄バスが運行する路線バスとサンマルシェ循環バスは、路線の競合がほとんどなく、それぞれ通勤通学や買い物など役割を持って運行している。
 サンマルシェ循環バスは、その位置付けとしては、シティバスに近いものであり、重要な公共交通機関である。
 今回は、平成21年度の運行に対して、愛知運輸支局からの指示もあり、会議での協議をお願いした。
 【大辻委員】
 地域からの要望に答え、利用者がいるバスであることから、基本的には運行を継続して問題はないものと考えている。
 【磯部会長】
 サンマルシェ循環バスは、高蔵寺ニュータウンの平面的な流れをサポートするエレベーターのようなものである。
高蔵寺ニュータウンは、センター地区に大きな商業施設があるが、以前は、ニュータウンの地区ごとに店舗があり、近場で買い物ができるようになっていた。これらの小店舗が次第に閉鎖されたため、センター地区まで買い物に来る必要が発生し、この必要性に対応したのがサンマルシェ循環バスであろう。
 また、高蔵寺ニュータウンは、幹線道路が谷底の部分に整備され、民間バスはこの部分を走っており、一方で、サンマルシェ循環バスは、尾根に整備された生活道路を走っており、構造的にも分離された状況になっている。
 運行経路やニュータウン居住者からのニーズ等を加味すると、妥当なものであると考える。
 サンマルシェ循環バスの運行に関して、磯部会長から委員に議決を取り、全会一致で議決した。

(3) その他事項について

 【事務局】
 その他事項として、JR東海バスの廃止2路線に対して、市の対応方針として、名鉄バス株式会社への運行を依頼し、調整を図っている現状を報告。
 【長瀬委員】
 春日井市からの運行要請に対して、JR東海バス春日井線及び玉野台循環線の廃止代替を現状のサービス内容を維持し、運行できるように、前向きに検討している。
 【松浦委員】
 名鉄バスによる廃止代替運行にできる限り協力していきたい。
 
 その他事項について、磯部会長から各委員に質問等がないことを確認した。
 上記のとおり平成20年度第5回春日井市地域公共交通会議の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名(及び押印)する。
      平成21年4月17日

 

会長  磯部 友彦
署名人 今村 勝芳 

 

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