亜炭について
亜炭
亜炭は、「井屑」(いくず)や「岩木」(いわき)、「川木」(かわき)などと呼ばれ、100年以上も前から採掘されており、褐炭の一種で、炭化の度合いが低く、不純物や水分を多く含み、発熱量が低く、主に家庭用の燃料として重宝されました。
鉱業条例の改正に基づいて、明治33年から亜炭として採掘されるようになり、現在の高蔵寺町や出川町などで採掘されていました。第二次世界大戦により、亜炭は燃料としての地位を確立し、戦後も燃料不足から盛んに採掘されていました。
しかしながらその後、経済の復興と貿易の拡大に伴い、燃料は良質なエネルギーへ転換され、効率の悪い亜炭はしだいに敬遠され、昭和40年代までには閉鎖されています。
亜炭廃坑による陥没が発生した場合、特定鉱害※ と認定されれば、国や県が出資している基金により復旧工事が行われます。
※特定鉱害とは
…地表から深さ50メートル以内の採掘跡または坑道跡の崩壊に起因する鉱害
基金による最近の復旧工事箇所
- 平成27年
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出川町、大泉寺町
- 平成28年
- 高蔵寺町
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令和元年
- 北城町
- 令和3年
- 出川町
- 令和5年
- 高蔵寺町
特定鉱害の認定に関わる機関
亜炭廃坑による特定鉱害と疑われる事案があった場合に、合同で現地調査等を行う機関は次のとおりです。
- 経済産業省 中部経済産業局 資源エネルギー環境部 資源・燃料課 (連絡先 052-951-2781)
- 愛知県 経済産業局 産業部 産業振興課 (連絡先 052-954-6341)
- 公益財団法人あいち産業振興機構 総務課 (連絡先 052-715-3061)