斉藤 洋平さん(エスプロダクト)

ページID 1012399 更新日 令和6年1月10日

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斉藤 洋平さん(平成29年1月創業)

屋号  エスプロダクト
業種  釣り関連の衣料品の卸売
所在地  春日井市下市場町
Eメール    saitohclt@gmail.com

斉藤 洋平さん

-はじめに、創業の動機、創業した事業の内容についてお伺いします。

「元々魚釣りが好きで、大学を卒業後に釣り針メーカーに就職し、釣り人向け衣料品のオリジナル商品の企画・デザインから、釣具店・釣り問屋への卸売まで従事しました。その後サングラスメーカーに転職して、釣り用のサングラスの企画生産のほか、制服などの衣料品のOEM生産を担当してきました。職場内で意見を調整しながら商品づくりをする中で、『自分のアイデアや想いを直接反映した納得できる商品を売り出したい!』という気持ちが次第に強くなり、創業を決意しました。勤めていた会社から理解が得られ、縫製業者や釣具問屋とのネットワークができていたため、仕入れや販売の見通しが立ったことが大きかったですね。
事業内容は、釣り人向けのウェアとサングラスをデザイン・作製して業者に卸売することです。ユニフォームや制服などについては、一般向けにも注文を受けています。」

-春日井市の創業支援事業は、どのように利用されましたか。

「創業すると決めたものの、どうしたら良いのか分かりませんでした。そこで情報収集のため春日井市役所の創業サポート窓口を訪ねて、創業塾を勧められました。創業塾を受講する中で、まったく知らなかった創業の基礎から開業手続き、事業立上げまでの知識を得ることができましたし、主催が金融機関だったので創業融資の手続きも円滑に進みました。融資申込み時に必要な創業計画書も、創業塾で骨格ができていたので問題なく作成できました。もし一人でゼロから作っていたら、大変だったと思います。
また、創業後も金融機関の担当の方から助言をいただいて、経営力向上計画の認定の取得や、春日井商工会議所が主催するビジネスフォーラムに行って出展企業数社と商談ができました。」

採寸を実演

-創業して良かったこと、苦労したこと、印象に残ったことをお聞かせください。

「良かったことは、サラリーマンの時と違って自分の意思決定ですべての物事が進むことですね。収入も増えましたし、頑張り次第で今後も増えていく期待が持てるので楽しいです。
苦労したことは、何と言っても顧客開拓です。創業時にホームページやSNSでの情報発信の準備をしていなかったため、PR不足になってしまいました。それから、今はまだ自分一人で事業をしていますので、相談相手がいなくて孤独を感じます。気軽に相談できる年齢の近い先輩創業者が身近にいたら良かったと思いますし、これからもいてほしいです。
経理処理に関しては、銀行口座内の現金の動きを事業用と生活用とに日常的に仕訳していなかったことと、会計ソフトを使っていなかったため、決算申告の際に苦労しました。創業の準備時点から決めておけば楽だったのに、と後悔しました。」

商品カタログ

-最後に、事業の現状、課題、今後の目標などをお聞かせください。

「現在の売上比率が低い、一般の方向けのウェア販売を強化したいです。釣り以外にも、草野球、ツーリング、趣味のサークル活動など、グループの統一したユニフォームや帽子、Tシャツ、タオルなどを、デザイン相談から製作、納品まで一貫してお受けできます。
課題は広告宣伝なので、ホームページの開設に向けて、今年は補助金申請に挑戦する予定です。最近では情報発信を兼ねて魚釣りの楽しさを伝える動画を配信していますが、それを見た釣具メーカーから来た依頼をきっかけに、釣具商品の販促用動画作成サービスを新たな事業にできないかと準備中です。将来的に利益が増えて余裕ができたら、従業員の採用も考えなければならないと思います。
今後の目標としては、釣り用ウェアと道具のオリジナルブランドを2~3年後には立ち上げたいです。」

-貴重な体験談と参考になるお話をありがとうございました。

パンフレット

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