Smart Life Style 大原 友美 整理収納サービス業(創業体験談)

ページID 1018475 更新日 令和6年1月10日

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Smart Life Style 大原 友美

今回紹介する事業者はSmart Life Styleの大原 友美さんです。

 平成24年4月に大原さんが創業し立ち上げたSmart Life Styleは、整理収納のプロフェッショナル会社で家庭や企業に対する整理収納のコンサルタントや整理収納アドバイザー2級認定講座などでの講師を行っています。
 今回は、創業体験談として、事業を立ち上げてから現在に至るまでのプロセスを大原 友美さんに伺いました。

代表写真
代表 大原 友美さん

-本日はよろしくお願いします。
 最初に、創業しようと思った動機について教えてください。

 「元々、私は片づけがうまくできず、家の中が子どものおもちゃなどで散らかっていることに対してストレスを感じて困っていました。そんな時に見つけた資格講座に参加して、学び、実践していくうちに、自分の中で部屋がきれいに片づくことによってこんなにも気分が良くなり、日々が過ごしやすくなるのだということに気づき、自分の価値観が変わりました。
 そして、このような経験をより多くの人に味わってほしいとの想いからSmart Life Styleを立ち上げました。」


-多くの人に伝えたいとの想いで事業を立ち上げたなんてかっこいいですね。
 具体的にどのように動き出したのか教えてください。

 「まず、整理収納アドバイザーなど仕事に必要な資格取得と事業の周知や情報提供を兼ねたブログを開始し、事業を行う上での最低限のベースを作ると共に、小牧市にある貸しスペースが併設されたカフェにて初のセミナーを開催しました。
 周知にはブログや周辺住民へのチラシのポスティング、知人を通じたPRを行ったのですが来場者は3人程度で大盛況とは行きませんでした。その後もセミナーを開催できる機会を探していたところ、春日井市の出前公民館講座の講師としてセミナーを開催するチャンスが舞い込んで来ました。母親向けに行ったこのセミナーには20~30人の来場者が集まりとても盛況で、このセミナーをきっかけに市内の公民館やふれあいセンターでのセミナー開催依頼が来るようになりました。」

セミナー写真

-セミナーの評判が広がり、仕事の依頼が増えたのですね。創業当初は講師業がメインだったのですか?

 「現在では、コンサルタントとして家庭や企業の現場に入り整理収納の作業やアドバイスを行う事業と資格認定講座やセミナーなどの講師を行う事業を半々で行っていますが、創業当初は講師業が多かったですね。しかし、先ほどお話したようにセミナー開催の依頼に応えていくうちに、その受講者から直接家や企業に来てほしいと言われるようになり、コンサルタント業も増えていったという形です。」

整理収納写真
整理収納方法をレクチャーする大原さん

-創業時や創業後事業を行なうにあたり利用した公的機関や金融機関などの支援はありますか?

 「創業後の利用になるのですが、講師の仕事に加えコンサルタントの仕事も増え、今後の事業運営についてしっかりと考えたいと思っていた頃、偶然新聞で東春信用金庫が『とうしゅん創業塾』を開催するという記事を見つけ参加することにしました。
 とうしゅん創業塾では、創業時や創業後に必要な知識である、経営、財務、販路開拓などについて学べるほか、ビジネスプランについて考える機会も多くあり、自分の強みや弱みを見つめ直す良い機会となりました。
 また、他の受講者との交流により新たな繋がりができたことや、創業塾卒業後も東春信用金庫の担当者によるアフターフォローが続いていることなど、創業の知識のみならず、人脈も築ける大変役に立つ支援だと思いました。
 他には、春日井商工会議所の会員になっているのですが、ここでは地域でのコミュニティを広げることができたと思います。例えば、商工会議所には女性会があり、そこでは女性代表者や社長の奥さんが事業運営などについて学ぶのですが、その中で多くの方と情報交換ができるほか、私の事業についても多くの方に知ってもらうことができ、今後の仕事にも繋がる可能性があるので重宝しています。」


-創業者の悩みとして創業時や創業後の各種申請や確定申告などの手続きで苦労することが多いと聞くのですが、創業にあたり苦労した点はありますか。

 「私の場合、各種申請や確定申告などの手続きについては、前職で総務や経理の仕事に携わっていたことと、夫が以前個人事業を営んでおりその手伝いをしていた経験があったので問題なく行うことが出来ました。ただ、最近では仕事が増えてきたこともあり、今後に備えいろいろな申請や制度について勉強し知識を深めています。
 創業にあたり苦労したのは集客ですね。先ほどもお話ししたようにセミナーの開催を通じて顧客の確保が順調になりましたが、創業当初は顧客確保が一番の課題だと常に思い動いていました。」


-では、創業してよかったこと印象に残ったことを教えてください。

 「仕事に手ごたえを感じることですね。組織に属していると業務の内容によっては直接お客様から感謝の言葉を頂くことはなかったりするのですが、個人事業では、目の前のお客様から感謝されることや業務の成果を感じることが多く、非常にやりがいがあります。
 他には、自分の裁量で時間調整ができるので比較的WLB(ワーク・ライフ・バランス)が充実していることですね。もちろん忙しいときはあるのですが、母親として家族との時間も大切にしたいので、仕事にメリハリをつけて働けるのは大きなメリットです。
 印象に残ったことは、テレビの出演依頼の電話が急にかかってきて、明後日撮影したいといわれたことですね。自身の事業をPRでき、かつ新たな人との繋がりを持てるいい機会なのでもちろんお受けしましたが、そのタイトなスケジュールに驚きました。」


-テレビ撮影はスケジュールなどが厳しく大変なのですね。春日井カエル企業の取材も受けていただき、ありがとうございます。
 話題が変わりますが、現在事業を行なっている中で抱えている問題点や課題などはありますか。

 「私一人でこの事業を行なっているため、事業を広げていくことやこの業界を盛上げることが難しいのが課題ですね。仮に従業員を雇ったとしても現状では育成までは手が回らないので、私の子育てが一段落付く数年後を目処に、新たな人材の育成と事業の拡大を行い、整理収納について学びたいと思う方を増やしていくことで業界を盛上げたいです。
 特に企業に対しては、働き方改革による生産性向上の観点からも整理収納により作業が効率的になることは大きなメリットなので、その点をPRしこの業界に対しての関心を深めてもらいたいです。」

キッチン写真

食器写真
整理収納が行き届いたキッチン、家事の効率も上がるとのこと

-最後になりますが、今後の目標や春日井市をより良くしていく為に伝えたいことがあれば教えてください。

 「私がこの事業を営む中で大切にしている想いの一つに、『整理収納を通じて人を助けたい』というものがあります。
 例えば、家庭や企業に関わらず、片づけをしろと言われても何をしていいのかわからなかったり、自分なりに片づけをしても認めてもらえなかったりして悩んでいる人がいると思うのですが、このような人たちに整理収納の方法を伝えることで助けてあげたいと思っています。
 それを実現するために当面の目標として、PTA向けに行っている整理収納セミナーを市内公立小中学校52校全てで行いたいと考えています。
 これにより、家庭内に整理収納のノウハウが身に付けば、片づけで悩む母親の心の救済につながり、母親の心に余裕があることで家庭が平和になっていくと思います。
 整理収納をきっかけに家庭や企業、最終的には春日井市全体がより良い町になるよう、今後も頑張っていきます。」

-本日はありがとうございました。

 

★事業概要
    屋号: Smart Life Style
    創業: 平成24年4月
    代表: 大原 友美
    事業内容: 整理収納サービス、整理収納ワーキングサービス、
          オリジナル講座開催、整理収納アドバイザー2級認定講座開催、
          親・子の片づけインストラクター2級認定講座開催 など
    所在地: 春日井市前並町2-2-11
      電話: (0568) 27-7000 090-9912-7935

取材日 令和元年9月9日現在の情報となります。

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