株式会社エムエムシー 電気工事業(かすがいビジネスフォーラム活用)

ページID 1019594 更新日 令和6年1月10日

印刷大きな文字で印刷

株式会社エムエムシー

今回紹介する企業は株式会社エムエムシーです。

 株式会社エムエムシーは、東海エリアの情報通信基地局建設の置局交渉・設計・施行や機械警備システム、太陽光発電システムの構築(設計)から保守に至るまでの一連の業務、及び無電極ランプの総代理店販売事業、自社オリジナルブランドのLED機器の製造販売等を行う電気工事会社です。
 今回は、かすがいビジネスフォーラムを通じて、どのように取引先とのマッチングを行い、事業の幅を広げていったかについて取締役会長の宮内 忠久さんにお話しを伺いました。

取締役会長 宮内 忠久 さん
取締役会長 宮内 忠久 さん 

-本日はよろしくお願いします。
 かすがいビジネスフォーラムには第2回から出展し、2017年にはビジネスフォーラム大賞優秀賞を受賞されていますが、出展のきっかけと、これまでどのようなビジネスマッチングが行われたのかについて教えてください。

 会長「かすがいビジネスフォーラムには、会社のPRや新たな取引先の開拓となればと思い出展しました。初めての出展では、展示品の目玉として私が自作したソーラーパワーで動く無人の監視システム(防犯カメラ)を展示しました。自作のため、粗削りである部分はあったものの、これが春日井市環境部の担当者の目に留まり、不法投棄を監視するシステムとして導入できないか、との話に発展しました。
 その後、2度にわたる改良を経て3号機となった監視システムが不法投棄監視のために導入されることが決定し、現在では、この監視システムのおかげで不法投棄が減少したとの話を聞いています。取引先が増えたこと以上に地域に貢献できたことが嬉しかったです。」


-自作の監視システムを作ってしまうなんてすごいですね。
 しかも、初出展からビジネスフォーラムのマッチングもうまく活用していただけたみたいで良かったです。
 その後のビジネスフォーラムではどのようなマッチングが行われましたか。

 会長「当社は主に情報通信基地局建設などを行う電気工事会社だったのですが、約8年前から新事業として無電極ランプ(LED照明よりも光にギラつきがなく、目に優しいふんわりとした明かりを省エネルギーで点灯できる次世代の照明機器)の代理店販売を開始しました。
 友人の社長からの紹介で東海エリア唯一の代理店となったのが無電極ランプの取り扱いを始めたきっかけですが、その省エネ性能や光の柔らかさを多くの人に伝えたいと思い、ビジネスフォーラムでPRしていました。
 その甲斐もあり、勝川駅駐輪場の水銀灯を無電極ランプに取り替えるお話やグリーンパレス春日井の体育館照明を一部無電極ランプに交換する話、工場を新設する企業から照明を全て無電極ランプにしてほしいといった話などが持ち上がり、まさに、ビジネスフォーラム出展によって多くのマッチングに成功し取引に繋がりました。」
 

かすがいビジネスフォーラムのブースの様子
かすがいビジネスフォーラムのブースの様子 

-御社の事業の柱の一つでもあるオリジナルブランドのLED機器を製造しようと思ったきっかけもビジネスフォーラムに関係があるとのことですが。

 会長「ビジネスフォーラムのマッチングで持ち上がった、グリーンパレス春日井の体育館照明を一部無電極ランプに交換する話は、正確には試験的に一部交換し半年間の運用後照度を測定し、照度の基準が高ければ体育館照明全ての交換を検討するとの話でした。
 結果的に条件をクリアすることができ、すべて交換したのですが、その後、施設利用者から好評であったこともあり、グリーンパレス春日井内の照明として、コンパクトタイプのLED照明は用意できないかとの相談を受けました。しかし、他のメーカーなどに確認したもののコンパクトタイプのLED照明は存在しておらず、無ければ作ればいいとの考えで、オリジナルブランドのLED機器を製造することになりました。
 なので、LED機器を製造しようと思ったきっかけも、ビジネスフォーラムといえるかもしれませんね。」

2017年ビジネスフォーラム大賞優秀賞受賞時の様子
2017年ビジネスフォーラム大賞優秀賞受賞時の様子 

―災害時に役に立つ防災備品の側面を持った照明も開発していると伺ったのですがどのようなものですか。

 会長「この話にも、ビジネスフォーラムが少し関係してくるのですが、平成23年2月に開催されたビジネスフォーラムにて災害時用のソーラー発電機を発表しました。その翌月に東日本大震災が発生し、当社でも何かできることはないかと考え、ボランティアで石巻市にソーラー発電機を持っていき多くの方に利用していただきました。
 そこで災害対策に対する意識や当社への周囲からの注目がとても強くなってきたことから、災害時に活用できる製品を作ろうとなり、停電時自動点灯し、取り外しても使用できる蛍光灯型LEDランプを開発しました。この製品が災害時の自助、共助等の役に立ち復興の一助となればいいなと思っています。」
 

―ビジネスフォーラムが御社の事業拡大のお役に立っている様で良かったです。このカエル企業の取材のきっかけもビジネスフォーラムでの出会いでしたね。
 ところで、新事業の展開に対してフットワークがとても軽く感じますが、従業員の方々の新事業に対する反応はどのようなものなのですか。
 また、ビジネスフォーラム以外で、春日井市の支援制度を利用したものがあれば教えてください。

 会長「当社の強みは『無かったら作ってしまう』なので、必要だと感じたらすぐに作ってしまいますね。また、従業員たちも協力的で、本来は電気工事の現場作業をしている従業員が作業先でLED照明の発注をとってきたこともあり、新事業を応援してくれているのがとてもうれしいです。元々、私も社長である息子も従業員たちと気兼ねなく話をするタイプなので、既存事業、新規事業関係なくアットホームな雰囲気で和気あいあいと事業を進めています。
 春日井市の支援制度だと、市外で開催される企業展示会や就職フェアへの出展に対する補助制度を利用しています。これは、市役所の担当者さんから補助制度があることを伺い利用させていただきました。企業展示会や就職フェアの出展後はいろいろと反響があり、新たな繋がりが何社かできたので、利用してよかったと思っています。」

東京開催の新価値創造展2018の様子(企業展示会への出展補助制度を利用)
東京開催の新価値創造展2018の様子(企業展示会への出展補助制度を利用) 

-春日井市の制度を利用していただきありがとうございます。
 最後に今後の目標や春日井の企業を盛り上げる為に伝えたいことがあれば教えてください。

 会長「今後の目標は、無電極ランプやLED照明などの省エネ照明を普及させていくことです。日本国内のLED照明などの省エネ照明の普及率は約30~40%にとどまっています。この普及率を高め、より良い照明環境で仕事や学習を行える人が増え、自然環境に優しいエネルギーの使い方ができるよう頑張っていきたいと思います。そしてゆくゆくは日本にとどまらず世界にも普及させていきたいです。
 春日井の企業を盛り上げる為に伝えたいのは、横の連携を深めるということです。緩やかな異業種交流の中から、他の業種であっても交流を深めていくうちに新たな発見や、ビジネスチャンスに繋がる何かが見つかり、新規事業の開始のきっかけが生まれるかもしれません。
 私も、かすがいビジネスフォーラムや企業展示会への出展時に出会った異業種の方々との交流で得たものは大きいと思っています。市内事業者も横の連携を強め、異業種との交流を深め、春日井市を盛り上げてければいいと思います。」
 

-ビジネスフォーラムを一つのきっかけとして交流を深めてきた会長の言葉には説得力がありますね。
 本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

株式会社エムエムシー 本社
株式会社エムエムシー 本社 

★会社概要
    会社名: 株式会社エムエムシー
    創立: 平成15年12月
    資本金: 1,000万円
    代表者: 代表取締役 宮内 貴広
    事業内容: 情報通信基地局建設、電気工事、
          LED機器製造販売、無電極ランプ代理販売など
    所在地: 春日井市不二ガ丘1-20
      電話: (0568) 37-2010
          社員数: 15名(2020年1月現在)

取材日 令和2年1月8日現在の情報となります。

関連情報

このページに関するお問い合わせ

産業部 経済振興課

電話:0568-85-6246
産業部 経済振興課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。