ホンダロジコム株式会社 総合物流業(ダイバーシティの推進)

ページID 1017323 更新日 令和6年1月10日

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ホンダロジコム株式会社

 今回紹介する企業はホンダロジコム株式会社です。

 ホンダロジコム株式会社は、荷主の物流業務全般を一括して請け負う物流アウトソーシングや物流業務のカイゼンをプランニングする物流コンサルティング、物流システムの開発などを行い、地域をモノの流れの面から支えている会社です。
 今回は、ダイバーシティ活動で行っている女性活躍のための『企業内保育所事業』について、代表取締役社長の本多 敦さんにお話しを伺いました。

代表取締役社長 本多 敦さん
終始笑顔で話す 代表取締役社長 本多 敦さん

-貴社において『企業内保育所事業』を始めることになった、きっかけについて教えてください。
 

 「人材確保が年々難しくなってきた今、女性の活躍・採用は必須であると考えていました。
色々模索していた時期にちょうど、倉庫の移転で約100名の従業員を新たに雇用することになり、普通に求人を出しただけでは集まらないと考え、移転先の地域にてどのような属性の方が働き手になりえるのかを調査し、その結果、子育て世代の女性が多く住んでいることが判り、この方々が働きたくなる職場を作ることで100名の従業員を確保しようということになりました。
 そこで、女性の求める働きやすい職場とはどんなものかを具体的に調べ、上位に挙がったオシャレでモチベーションの上がる事務室や休憩室、柔軟な勤務形態、福利厚生の充実、そして企業内保育所の設置を全て実現し、100名の従業員を集めることに成功しました。
 もちろん、その後も働きたくなる職場作りを他事業所でも展開を続けており、従業員に好評であった企業内保育所は現在では直営のものが3か所、グループ園が1か所まで増えました。」
 

ロジキッズ朝宮
企業内保育所『ロジキッズ朝宮』外観

-1か所でも難しい企業内保育所を複数運営されているのはすごいですね。
具体的に企業内保育所はいつ頃から、どのようなコンセプトで運営されているのでしょうか。

 「2017年の5月に1号園を開設し今年で3年目に入る本事業ですが、多くの笑顔を作るため『働くお母さん、お父さんも 子どもも 先生もみんな笑顔に』をコンセプトに運営を行っています。
 保育所の先生は一般的には残業や持ち帰り仕事が多く大変なイメージがありますが、ホンダロジコムの保育所では常に笑顔で子どもたちに接してほしいとの考えから、こどもの増減に関わらず国が定める保育士の配置基準より多くの人員を配置し負担軽減に努めています。
 また、直営のロジキッズ朝宮、ロジキッズ瀬戸では内閣府所管”企業主導型保育施設”として認めていただき開設しました。従業員のみならず近隣の方も利用できるよう地域に開放しています。会社として保育をサポートし笑顔を増やすために物流分野の現場には子育て優先を社長自ら伝え、みんなで笑顔を増やすために頑張っています。」

保育園内写真

-みんなが笑顔になれる職場。すばらしいですね。みんなの笑顔を作るまでには苦労したことや、解決しなくてはならない問題点などはあったのでしょうか。

 「まず苦労したのは、当初私たちにはほとんど保育に関する知識がなかったことです。企業内保育所を始めるまでに制度や現在の保育園状況など多くのことを勉強し、開園当初は専門業者、中途採用した経験豊富な保育士達の力をかりながらスタートしたのですが、数年が経過し現在では全て自社で運営しています。
 また、物流現場を知らない先生、保育現場を知らない物流スタッフとの間でそれぞれ
調整や折り合いの面で戸惑うことが多かったようです。
 ただ、これも現在ではお互いコミュニケーションをとりながら課題や事情を理解し、経営トップ後押しのもと協力し合いながら円滑に運営できています。

-ダイバーシティ活動が確立したことでどのような効果や変化が出たか教えてください。

 「いつも保護者や先生から喜びの言葉は頂いているのですが、直接保育所と関わりのないところの変化としては、新卒の採用が好調になりました。もともと、合同説明会から1次、2次面接まで全て社長が直接面談を行うなど、他社との差別化を行い採用活動は順調だったのですが、この事業が始まり学生に浸透してきた現在では、新卒の男女比で女性が男性を上回るなど、女性の採用がより好調になっています。
 また、企業内保育所事業の取組とともに障害のある人とない人がともに活躍できるきくらげ農園「春日井ファーム」(春日井市花長町)も開設しました。今では女性・障害者活躍推進などのダイバーシティ活動を行うことにより、NPO団体や地元大学などと共に活動を行う機会にも恵まれ活躍の場が広がりました。
 さらに、これらの会社の取組が、東京の上場企業の会長の目に留まり新たな仕事に繋がったこともあり、本業以外での当社の魅力発信の一助にもなっています。」

-では、最後に今後の貴社の目標や春日井の企業を盛り上げる為に伝えたいことがあれば教えてください。

 「事業の目標としては2030年までに企業内保育所事業などを事業としてより成長させ、物流オンリーではない総合商社となること、働き方改革推進の目標としては、テレワークの導入や出勤しやすい場所への事業所の設置などを行いたいです。
 春日井の企業を盛り上げるために伝えたいことは、『新しいことをやるときは社長自らが動く』ということですね。投げっぱなしにするのではなく、社長自らが率先して動き苦労することで、それに続く従業員の方向性や目的が明確になり成功に繋がると思います。
 あわせて、CSR活動(スポーツ支援)として長年ホッケークラブの支援と選手の受入を行っており、歴代現在含め日本代表選手が多数当社に従業員として所属しています。会社をあげてオリンピックを目指すメンバーを応援しておりますので、地元春日井の皆様にもご声援をいただければ幸いです。」


ー本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

本社外観

★会社概要
    会社名: ホンダロジコム株式会社
    創立: 昭和38年12月
    資本金: 4,500万円
    代表者: 代表取締役社長 本多 敦
    事業内容: 物流アウトソーシング、物流コンサルティング、物流システムの開発など
    所在地: 春日井市八田町5丁目16番6
     電話: (0568) 56-5727
         社員数: 1,941名(2019年5月現在)
     企業内保育所(0歳9か月~2歳を対象)
           ロジキッズ朝宮、ロジキッズ高蔵寺、ロジキッズ瀬戸
    ニコフレンズ豊田(グループ園)

取材日 令和元年5月13日現在の情報となります。

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電話:0568-85-6246
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