株式会社エアサポート 冷媒設備工事業(補助金活用事例&コロナ対策新規事業)

ページID 1022845 更新日 令和6年1月10日

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株式会社エアサポート

今回紹介する企業は株式会社エアサポートです。
 

 株式会社エアサポートは、コンビニなどの冷蔵庫の設置や業務用エアコンの配管・配線などの施工工事からその後のメンテナンスまでを総合的に行う、冷媒設備工事のトータルサポート会社です。
 今回は、春日井市の補助金の活用事例やコロナウイルス感染症対策で始めた新規事業などについて代表取締役の中野 秀喜さんと総務担当の蜂谷 裕子さんにお話しを伺いました。

株式会社エアサポート本社社屋
株式会社エアサポート本社社屋
代表取締役の中野 秀喜さんと総務担当の蜂谷 裕子さん
代表取締役の中野 秀喜さんと総務担当の蜂谷 裕子さん

-本日はよろしくお願いします。
  今回取材を行うことになった経緯は、春日井市の「就職支援サイト掲載助成事業補助金」を活用していただいたことでしたが、この補助制度はどこでお知りになったのですか。

 蜂谷さん(以下、蜂谷)「これまで就職支援サイトを使った求人募集を一度も行ったことがなく初めて掲載してみようと、いろいろなサイトの担当の方からお話を聞いていました。その中で、ある就職支援サイトの担当の方から『春日井市ではこのような補助金があり、経費負担を軽くして掲載することができますよ。』との案内があり、この制度のことを知りました。
 ちなみに、情報をくれた就職支援サイトの担当の方は信頼のおける方だと感じたので、そちらのサイトに掲載し雇用に繋げることができました。」

-補助制度が人材採用に繋がったようで市職員としてもうれしいです。
 実際に補助制度を利用してみての使用感を良い点と悪い点含め教えていただけますか。

 蜂谷「就職支援サイトを通じての求人募集は転職活動中の人に直にPRや声掛けができ、ニーズに合った情報発信が効率的に行えるのですが、費用負担の面が課題となり掲載に踏み切れないでいました。その問題点を解消できるところがいい点だと感じました。また、市への補助金の申請が簡単に行えたところもよかったです。補助金の申請は大変というイメージがあったので助かりました。
 反対に改善してほしいと感じたのは、この補助制度の要件として、『過去3年間に大手就職支援サイトに掲載したことがないこと』という条件があるのですが、今後も活用したいので要件を緩和していただけると嬉しいです。」

良い点
 ・就職支援サイトへの掲載料の負担が軽減される点
 ・市への補助金申請が簡単に行える点
悪い点(改善してほしい点)
 ・『過去3年間に大手就職支援サイトに掲載した実績がないこと』という要件を緩和してほしい

 

-貴重なご意見ありがとうございます。今後施策を改善していくにあたっての課題点として考えさせていただきます。
 これまでに他の補助金で利用したものはありますか。

 蜂谷「最近では『新規事業・業態転換等支援補助金』を利用しました。この補助制度も当初は知らなかったのですが、取引先金融機関の担当者の方から情報をもらい、その時、社長が計画を進めていたコロナウイルス感染症対策の新事業に対して利用できそうだったので活用することにしました。」

 

-『新規事業・業態転換等支援補助金』は現在では申請受付を終了していますが、コロナウイルス感染症に対応するために新規事業や業態転換を行う際の経費に対して補助を行う事業ですね。
 その新たに始めた新事業について詳しく教えていただけますか。

 社長「世の中がコロナにより元気がなくなっている中で、みんなを元気にするために何かできることはないかとの思いで5月辺りから事業の構想を始めました。
 どのような事業を行うか悩んだのですが、コロナを倒すというインパクトでみんなを元気にしたかったので、空気の清潔さに直接の関わりがあるエアコンのクリーニングを『コロナに負けるな!地域応援プロジェクト』として始めることにしました。
 この事業は、期間・地域限定ではあるものの、無料で事業用エアコンのホコリ・カビの洗浄から抗菌・防カビ処理、抗菌コートを行い清潔で快適な空間を提供するという内容で6月1日から開始しました。」

エアコンクリーニング作業の様子
エアコンクリーニング作業の様子

-無料でサービスを提供するなんてすごいですね。この事業を行うにあたって苦労したことや嬉しかったことはありますか。

 社長「まずは、このキャンペーンのPRをどのようにするかが一番の課題でした。急遽決まったということもあり、チラシを作成しようにも開始までの期間が短く間に合いそうもない。そこで、これまでの事業の中で培った人と人の繋がりと、インターネットを使ったPRをメインに行うことにしました。
 人との繋がりを使ったPRでは、金融機関の担当の方や取引先の方などに新事業の内容を伝え口コミで広げてもらいました。地域限定での新規事業であったこともありターゲットとするエリアへのPR効果は口コミで十分にあったと思います。
 次にインターネットを使ったPRなのですが、総務担当の蜂谷が以前から会社の情報発信をブログやSNSで行っており、そこでPRを行いました。私はインターネットに少し疎いのですが、今の時代ではこういったツールも積極的に活用し周りとの繋がりを作るのは大切なことだと思っているので、蜂谷が行っているブログやSNSは非常に助かりますね。
 嬉しかったのは、利用者からの感謝の言葉を多く頂けたことや、周りの人たちから驚きの声や面白いとの声が挙がったことですね。これは、コロナ関係で行ったもう一つの取り組みである子どもの休憩所にも言えることなのですが、私たちエアサポートとしては何も特別なことを行っているという意識はなく、地域全体で元気になりこのコロナ禍を乗り切ろうとの思いで行っただけなので、多くの反響があり皆さんに喜んでもらえたことは、私たちのやる気ややりがいに繋がりました。」

 

-今お話の中であったコロナウイルス感染症対策で行われた子どもの休憩所運営について詳しく教えていただけますか。

 蜂谷「これは、コロナウイルスの関係で小学生の授業時間の確保が難しくなり、例年だと夏休みであった期間も通学することになった子どもたちの熱中症対策として、休憩所を提供してほしいと募集があり行ったものです。この取り組みを始めたきっかけは私の子どもが学校から『休憩所を提供してくれる企業募集』という案内を貰ってきたことが始まりで、その翌日に社長に相談し即座に実現しました。
 本来は通学路で熱中症などにより体調不良になった子どもを受け入れるというのが趣旨だったのですが、せっかくなら楽しいほうがいいと思い、会社のガレージを開放しミスト扇風機やのぼりを設置してプチ縁日みたいな感じで運営していました。
 当初子どもたちは『エアサポートってどこだ?ここに入っていいのかな?』という感じでしたが、だんだん浸透してくると、『帰りにエアサポートに寄っていこう。』という声も聞こえるようになり楽しんでいただけました。その様子を見ていた社長や従業員の方も協力的で会社全体が逆に子どもたちに癒されたので、来年も同様の話があればまた運営したいです。」

子どもの休憩所に設置していたのぼり
子どもの休憩所に設置していたのぼり

-子どもの休憩所やインターネット、SNSを使った情報発信など蜂谷さんが主になって行っているものも多いですね。
 SNSも拝見させていただきましたがとてもユニークな発信をされていますね。

 蜂谷「情報の発信については、インターネットやSNSが主流となり『企業や人のファンを増やせ』と言われている中で、どのような内容を発信すべきかとても悩みました。私たちの仕事はお客様の事業所での施工が主な業務となるので現場作業の写真は発信しづらい、そんな中、現場の従業員の方が使っている工具が、それぞれ似た物でも違いがあり、こだわりを持って使っていることに気づき、作業に使う工具の写真とその使い勝手、使用用途、ひと言などを継続的に発信していったら面白いのではないかと思いスタートしました。
 約1年前から始めたのですが、現在ではフォロワー数が増え、工具メーカーからのお礼やモニターの商品について使用感を発信してほしいとの依頼を受けるまでになりました。こういった反響が今後のモチベーションにもつながりますし、会社のPRとしても成功したと思っています。今後はこの発信を継続していくことに加え、新たなSNSを使ったPRを計画しているので楽しみにしていてください。」

SNSにて発信している工具 この写真に対するひと言は『真空ポンプくん かわいらしい』
SNSにて発信している工具 この写真に対するひと言は『真空ポンプくん かわいらしい』

-では、最後に今後の目標や春日井市の企業を盛り上げていくために伝えたいことがあれば教えてください。

 社長「まず、今後の目標は地域の気流コーディネーターになることです。コロナウイルス感染症対策で多くのお店が窓やドアを開けっぱなしにして換気を行っていると思うのですが、冷暖房をかけている状態だと冷気や暖気が逃げてしまいもったいないと感じてしまいます。
 そこで、プロの視点での効率的な換気方法の提案と換気状況の見える化を行う気流コーディネーターとなり、コロナウイルス感染症対策の換気を効率的に広め安心安全な環境を整備していくのが今後の目標です。
 そして、他の企業のみなさんに伝えたいのは、繋がりを持ってほしいということです。
 私は現場工事の職人でしたが、『幸せを売る何でも屋になる』をモットーに他の職人たちとは少し変わった発想でここまできました。
 それを実現するために『つなぐ』というのを一つのキーワードにしています。例えば、蜂谷がメインで行っているインターネットでの繋がりもそうですし、金融機関や商工会議所との付き合いも以前に比べて多くしています。繋がりを増やしアンテナを張って過ごすことで多くの情報を貰えるし勉強になる。これはとてもプラスになることだと思います。
 多くの人たちと繋がりを持ち協力していくことで、全体が盛り上がり、幸せを売る何でも屋になることができると思います。春日井市の他の企業のみなさんにも多くの繋がりを持っていただき春日井市を一緒に盛り上げていきたいです。」

代表取締役 中野 秀喜さん
代表取締役 中野 秀喜さん

-今回の取材を通じて春日井市との繋がりもできてとてもうれしいです。一緒に春日井市の企業を盛り上げていきましょう。
 本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

★会社概要
  会社名: 株式会社エアサポート
  創立: 平成29年12月
  資本金: 500万円
  代表者: 代表取締役 中野 秀喜
  事業内容: 冷媒設備のトータルサポート
        (コンビニの冷蔵庫の据え付け・メンテナンスや冷房等の空調機器の 施行保守点検など)
  所在地: 春日井市味美町1丁目11-3
  電話: (0568) 70-7799
  社員数: 8名(2020年10月現在)
 

取材日 令和2年10月13日現在の情報となります。

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産業部 経済振興課

電話:0568-85-6240
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