令和7年度第3回春日井市文化財保護審議会議事要旨

ページID 1038787 更新日 令和8年2月26日

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1 開催日時

令和7年12月19日(金曜日) 午後2時から午後3時まで

2 開催場所

中央公民館 第4研修室

3 出席者

会長 

星城大学名誉教授            松原 隆治

委員

東海工業専門学校講師          岩田 敏也

春日井自然友の会自然調査部長   内海 勇夫

東海学園大学教授            小野 佳代

春日井郷土史研究会会長        髙橋 敏明
中部大学名誉教授            永田 典子
中部大学教授                 森田 朋子

欠席者

元京都市美術館学芸課長        山田 諭

事務局

教育長          兒島 靖

教育部長         森本 邦博

文化財課 課長     北野 将好

       課長補佐  木全 栄子

       課長補佐  浅田 博造

       主査      牧野 陽子

       主任     村松 一秀

傍聴者
なし

4 内容

(1)  審議会の運営について
事務局から、会議は市情報公開条例に規定する不開示情報は含まないため公開、議事録は要点筆記とすることについて諮り、全員一致で承認された。また、議事録等の作成に関する指針に基づき、松原会長より髙橋委員が議事録署名人に指名された。
(2) 報告
 ア 下街道歴史ひろば(仮称)について
 イ 中央公民館の建物の廃止に伴う文化財課の機能について
 ウ 郷土館の特別開館について
 エ 上条城跡の発掘調査について
 オ その他

5 会議資料

6 報告内容

(1) 下街道歴史ひろば(仮称)について

木全課長補佐
「資料1 下街道歴史ひろば(仮称)」に基づいて報告した。
・ ひろば中央部分をカラー舗装から土舗装へ変更する。
・ トイレに歴史的な趣を加えるため、屋根の素材を瓦に変更する。
松原会長
土舗装とはどのような舗装か。
浅田課長補佐
排水性の高い、締まりがいい土を使用した舗装になる。
髙橋委員
東屋はどのような感じか。
浅田課長補佐
一本支柱で屋根は直径5mくらいの円形で、和風の傘をイメージしたような形になる。色は茶色等の落ち着いた色彩とし、休憩用ベンチを備えたものにする予定である。
岩田委員
地元の方は変更になったことを承知しているか。
浅田課長補佐
再度地元の方と調整した上で、土舗装に変更し了解を得ている。
岩田委員
トイレも瓦葺きになって和風をイメージしているが、どのような理由か。
浅田課長補佐
ひろばのコンセプトである下街道や春日井の歴史を伝えていくことを踏まえ、かつて和風の建築物があったこと、また句碑や道標などの石造物をひろばに配置するため、全体的に和風の庭園をイメージしている。トイレも和風の感じを出すため屋根の形状を切妻屋根にし、瓦屋根を採用した。

(2)  中央公民館の建物の廃止に伴う文化財課の機能について

木全課長補佐
中央公民館の建物の廃止に伴う文化財課の機能について、次のことを報告した。
・ 本市においては、今後、人口減少が一層進んでいくことが想定される中、限られた財源の中で持続可能な行政運営をしていくため、現在、公共施設のあり方について、検討を進めている。
 中央公民館の建物は、建築後60年が経過し、老朽化が進んでいる。当該土地においては、用途地域における建築物の用途制限により、今後、建替えや大規模改修は困難であることから、市では、現在の建物を廃止し、その後の土地については、売却も視野に入れ、検討することとしている。
 これに伴い、中央公民館にある文化財課の事務所についても、移転することとなる。また、中央公民館の敷地にある四つ建て民家と御浜御殿の門についても、今後、あり方を検討していくこととなる。
 以上が、前回の審議会での報告内容である。なお、現時点で、中央公民館の建物の廃止時期については、未定である。
 その後の検討の状況であるが、文化財課の事務所については、現在、市全体の公共施設のあり方の検討を進めており、その中で、移転先の検討をしているところである。
 四つ建て民家や御浜御殿の門については、四つ建て民家が市指定有形民俗文化財であることから、御浜御殿の門とともに、中央公民館の建物の廃止後も移築や解体は行わず、現状のまま保存することとする。なお、具体的な保存の仕方については、今後、検討を進めていく。
 
岩田委員
文化財課事務所の移転先は検討中だが、四つ建て民家と御浜御殿の門は現状のまま置いておくということか。
北野課長
現状の場所に、現状の形で保存する。
岩田委員
今後の活用についても、今までどおり小学生の見学などを行うのか。
北野課長
そのように考えている。
岩田委員
現在のようにすぐ近くに事務所があり対応するのではなく、移転先からこの場所に来て案内や管理をすることになるのか。
北野課長
現段階では事務所の移転が、いつ、どこになるか不明だが、離れた場所になった場合の運用は、今後の検討課題とさせていただきたい。
岩田委員
四つ建て民家も御浜御殿の門も、現状でも傷んでいるため、現状のまま保存するとしても、公開するのに難しい部分が出てくると思う。保存や管理について十分に考えてほしい。
髙橋委員
文化財課の事務所の移転先は検討中とのことだが、時期はいつぐらいになりそうか。
北野課長
市全体の公共施設マネジメントの中で検討していく内容のため、分からない。
松原会長
四つ建て民家には、何年生の子どもが一年にどれくらい見学に来るのか。
北野課長
年平均20校前後の小学校の3年生の児童が見学に来ている。
松原会長
文化財課の事務所が移転しても、その数は変わらないと考えてよいか。
北野課長
その数を変えない、もしくはもっと増やすように各小学校に案内したいと考えている。
松原会長
郷土の歴史を考える上で、子どもたちに実物を見せることが大切なので、ぜひその方針でお願いしたい。

(3)  郷土館の特別開館について

木全課長補佐
「資料2 郷土館の特別開館」に基づいて報告した。
岩田委員
郷土館が今年度で閉館し中央公民館もいつか廃止されると、春日井市の歴史や文化を知ることができる施設がなくなってしまう。市として歴史や文化を伝えていくための資料の保管場所についてなど、何か計画はあるのか。
北野課長
文化財課が移転しても郷土の歴史や文化を伝える展示室や資料を保管する収蔵庫を確保していく。郷土館については、デジタルデータを活用した啓発を考えている。
森田委員
下街道の昔の風景写真展は郷土館でやるのか。できれば駅や市役所などで行うと、より多くの方に見てもらえると思う。
北野課長

多くの方に見ていただく機会を検討していく。

(4) 上条城跡の発掘調査について

木全課長補佐
上条城跡の発掘調査について、次のことを報告した。
・ 発掘調査は、事業者から委託を受けた株式会社島田組が6月9日から10月31日にかけて行い、調査後、遺跡は現在更地となっている。
 調査成果の概要は、堀・土塁が近世から近現代にかけて、改変を受けていること、建保6年(1218年)築城とされる13世紀頃の整地層や生活を物語る陶器片が出土したこと、14世紀から15世紀、16世紀代の建物群を検出したことが挙げられる。堀・土塁の変遷やそのほかの詳細については、現在、島田組において調査記録や出土遺物の整理作業が継続中であり、その内容をまとめたものが、令和8年10月に発掘調査報告書として刊行される予定である。
 島田組において堀・土塁の大規模な遺構を記録するため、従来の写真と実測図の作成に加えて、3Ⅾモデルを作成したほか、動画撮影を行った。動画については、5分から6分程度のショートムービーとして編集することとなっており、市ホームページで公開するなど、上条城跡についての普及・啓発について、取り組んでいく。
 上条城跡に設置されていた林金兵衛君碑については、同所の開発事業に伴い、本年10月に市が所有者から譲渡を受け、現在、郷土館に仮置きをしている。当該石碑は、春日井の歴史を伝える文化財であることから、下街道歴史ひろばに設置していく。
 
髙橋委員
林金兵衛の碑は資料1の図面のどの辺りに設置するのか。
浅田課長補佐
明治天皇巡幸の説明看板の辺りを想定している。
森田委員
林金兵衛の石碑はとても大きく設置する場所が難しいと思うが、他の句碑や石碑と比べ目立つのではないか。
浅田課長補佐
下街道歴史ひろばに設置するのは、市が引き受けた銘文が刻まれた石板のみになる。林金兵衛の石碑が突出して目立たないよう配置を検討する。
森田委員
上条城址の図については、どのくらい信用していいものなのか。
浅田課長補佐
上条城の復元図の信憑性については報告書を作成する中で検討し、報告することになると思う。

(5) その他

木全課長補佐

前回の審議会でいただいた意見について、文化財課の進捗状況を報告した。
・ 内々神社の石碑と句碑の表面の一部を洗浄した。

・ 密蔵院の古い看板を撤去した。

松原会長
審議会委員の専門分野に関わる文化財の状況を時々確認し、対応が必要な場合は、事務局に報告してほしい。
小野委員
近年、文化財に指定されたものの看板の設置状況はどうなっているか。
牧野主査
今年度、退休寺の県指定文化財になった仏像についての看板設置を行う。また、ことり池と密蔵院の多宝塔の看板の板面を修繕していく予定である。
 

 上記のとおり、春日井市文化財保護審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名する。

令和8年2月25日

会長  松原 隆治
署名人 髙橋 敏明

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