平成27年度第2回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨

ページID 1007853 更新日 平成29年12月27日

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1 開催日時

平成28年2月24日(水曜日)  午後3時から午後4時

2 開催場所

教育委員会室

3 参加者

委員

武藤久枝

小原正彦

吉村和人

渡辺千秋

水戸勤

西智恵子

下中寛(代理)

西尾孝治

澤田孝子

森下広司

今飯田寛

教育長
木股哲夫
事務局

勝伸博

坂田安男

4 欠席者

委員

辻本祐子

5 議題

  1. 平成27年度いじめ・不登校対策協議会事業報告
  2. いじめ・不登校に関する意見交換

6 会議資料

7 議事内容

(1)平成27年度いじめ・不登校対策協議会事業報告

事務局事業報告と質疑応答
○保護者と学校のかけはし事業のスクールソーシャルワーカー(以下SSWrとする)はどの学校にも配置されているか。
・SSWrは春日井市を東部地区、中部地区、西部地区の3地区に分け、3地区にそれぞれSSWrを配置している。担当地区の小中学校にSSWrが訪問し、学校の相談事に応じている。
○学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談して解決できなかった事案に対しては学校からSSWrへ連絡するのか。
・学校から市教委を通してSSWrへ依頼する場合と市教委へ直接連絡をもらって担当SSWrへ依頼する場合がある。
○SSWrの依頼件数はどれくらいか。
・保護者と直接面会して支援をした件数は、年間、40件から50件である。保護者面談まではいかないが、学校からの相談を入れると150件くらいのケースに関わっている。
○いじめや不登校の件数は増えているのか減っているのか。
・不登校については年々増えている。小学校6年生から中学校1年生になるときに不登校の人数が3倍になっている。いじめについてはアンテナを高くして子どもたちの様子を見ており、過去であれば見逃されていたいじめでも、しっかり認知しているため、認知件数が増えてきている。

(2)いじめ・不登校対策に関する意見交換

○市のいじめ防止基本方針にはどんなことを盛り込んでいくのか。
・市としてのいじめ防止基本方針を作るにあたり、子どもたち、学校、保護者、地域がいじめは絶対に許されないという意識を持つことと、いじめはどこでも起こりうるということを大人も含めて捉えてもらいたい。その対策としてそれぞれの関係機関が、啓発活動や相談窓口の充実などをいじめ防止基本方針に盛り込んでいきたい。      
○いじめ防止基本方針の中に地域との取り組み、連携を盛り込んでいただきたい。
・パブリックコメントをとり、市民からの意見を取り入れることで、市の方針に対して意見が言えることは画期的なことである。様々な意見を取り入れるチャンスでもあり、その意見に対して答えていく責務もある。
○いじめ防止基本方針には不登校も含まれるのか。
・いじめ防止に向けた方針であり、いじめが原因で不登校になった場合はいじめの重大事態としてとらえ、対応することになる。そうならないようにするために取り組んでいかなければならない。このいじめ・不登校対策協議会という組織を春日井市いじめ防止基本方針の中の連絡協議会と位置づける。
○保護者も学校に任せっきりにせず学校と一緒になって子どもたちを育ててい
かなければならない。そのために市P連としても、年間4回ある会議でいじめをテーマにした研修会を開いていきたい。不登校の数は400人を超えている。小学生の不登校は0.5%。中学生になると3.7%になり、1クラスに2人は不登校生徒がいる。これは悲しいことであり、保護者としてもデータを共有し協力していけたらと考える。
○法務局としてはSOSミニレターを生徒全員に配っている。誰にも言えない悩みを書いてもらい、人権擁護委員が返事を書いている。平成27年度は119通の手紙が送られ、男子が22通、女子が96通、不明が1通であった。多い学年は小学校3年生で、次いで4年生、5年生、6年生の順に多い。小学生の相談が85%と多い。中学生は全体の13%であった。相談のうち、いじめは45件であった。深刻な内容は学校に情報提供している。
○SOSミニレターの返事に学校のスクールカウンセラーに相談しなさいと返事を書いてあった。相談の内容は、よくできる子が「期待に応えられなくて苦しい」と訴えてきたので、1時間ほど話をし、母親や学校にも話をしようと提案した。相談者の話をじっくり聞くことで落ち着くことができた。
○中1ギャップについては小学校、中学校の接続の申し送りが大切である。また子どもの側にも学校の仕組みが違うことへの適応の問題がある。教科担任制の問題、設備の問題などいろんな変化がある。今後も社会資源、人的な資源など組織を使って稼働していくことが必要だと改めて感じた。また、中学生のラインなどスマホやケータイによるいじめの対応も考えていくことも必要である。
○適応指導教室では中学1年生から不登校になってしまった生徒がいる。
中学生になって急に不登校になってしまった生徒もいるが、小学校の時からその傾向があった。小中の連携としては小学校の卒業期に中学校の先生が小学校の不登校の児童の様子を情報共有し、クラス編成などの配慮をしているがなかなか不登校を救うことができていない。そのためにいろんな対策をしていかなければならない。
○不登校の問題を考える上で、学校の先生たちも保護者の協力を要請してはどうか。学校は保護者に子どもたちの様子を見守ってもらうように伝えてもらいたい。子どもたちを見守ることから不登校を防げるのではないか。
○中1の時期が危ない時期であると言うことを保護者に啓発していくことが必要である。
○本日、出された貴重な意見をもとに、今後のいじめ・不登校の対応に生かしていかなければならない。

 上記のとおり、平成27年度第2回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事の経過及びその結果を明確にするために、この議事録を作成し、委員長が署名及び押印する。

平成28年2月24日

春日井市いじめ・不登校対策協議会
委員長 武藤 久枝
委員 小原 正彦

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