平成23年度第1回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨

ページID 1007864 更新日 平成29年12月27日

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1 開催日時

平成23年6月21日(火曜日)  午後3時から午後5時

2 開催場所

教育委員会室

3 参加者

委員

細江重春
武藤久枝
澤田孝子
山下尚美
後藤哲夫
林和義
大田幸子
横井由紀夫
細川俊博
大柳勝美
恩田敏久
鈴木文雄
落合まゆみ

教育長

木股哲夫

事務局

纐纈伸二

岡田尚之

4 議題

  • 平成22年度事業報告
  • 平成23年度事業計画

5 会議資料

6 議事内容及び決定事項

  1. 平成22年度 いじめ・不登校対策協議会事業報告

  ア 事務局事業報告
  イ 具体的活動報告 小・中学校スクールカウンセラー、市いじめ・不登校相談室、適応指導教室指導員より 

  1. 平成23年度 いじめ・不登校対策協議会事業計画

   事務局事業計画説明

  1. いじめ・不登校対策についての状況報告及び意見交換
  • 適応指導教室は、不登校の児童生徒の学校復帰を目指して、保護者の協力のもと日々運営しています。現在、在籍は13名、昨年度から9名の生徒が引き続き入級しています。安定して通級できる子が7名、1名は遅刻が多いです。不登校になった原因は、主に人間関係のもつれが多いです、またネグレクトのような育児放棄もあります。学校復帰が目的ですが、適応指導教室へ通うことで満足してしまう家庭もあります。昨年度は20名在籍で3名学校復帰できました。保護者を支援することは大切なことです。カンセリングの回数が増えるといいと思います。
  • 家庭教育向上を目指して、職場内研修や学校内研修を計画し、コーディネートしています。職場や学校で子育て世代を対象に、県の育成講座を受講した「子育てネットワーカー」を派遣し、その相談にのるというものです。
  • 月から金曜日4名の職員で、電話と面接によるいじめ不登校相談をおこなっています。いじめと不登校は2分8分といった感じで不登校の相談が多いです。昨年度は、333件の相談をうけました。過去5年間も多い相談数かもしれません。最近は高校生の相談もありますが、中学生の相談がもっとも多いです。中1ギャップの不登校が目立ちます。子どもたちにとっては、非常に大きな壁なんですね。部活動・定期テスト・学級編成にかかわるストレスが代表的なものです。また、思春期にかかわる問題もあります。人から注目されているのではないか、他人からの視線が気になってしかたがない子もいます。女の子のなかには、集団の何でしか自分が表現できない子もいて、その集団から1歩はじきだされると自分の存在が認められない子もいます。
     本来なら、卒業後の進路について追跡が必要です。高校へ入学したことで自己肯定感が高まりその後もずっと登校できる生徒もいまし、不登校を再発してしまう子もいます。専門家への関わりを早く持つことによって対応できる事例も結構あると思います。
  • 本校の様子は、この3年目で一番安定していると思います。一人一人の子どもに対して、担任・学年主任・SC・養護教諭さんなど、いろいろな人の目が見ていて、支援体制が確立されていると思います。
     不登校に関しては家庭の力をかりることができなくて困っている事例がある。DVの疑い、リストカットの問題などの心配している。
     中3になるとみんながんばって登校できるので、中3は自分の将来を考える節目である。適応指導教室が東の方にもできると考えます。東部市民センターあたりはどうでしょうか。
  • 本校も、長期不登校や大きないじめはありません。小さい頃から小さなトラブルが多い、母親の気持ちによりそって心の相談員や市SCなど母親の相談にのってもらいうまくいっていることが多い。ADHDで乱暴な子が多い。
  • 集会にでると、大人の姿がみえる。母親が一緒にいないと不安になる子がいます。健康診断の心電図で母子一緒に写した子がいました。1年生で3~4名、2年生でも1名います。他県から転校してきた子は小規模校からの転入で、4クラスある本校になじめず行きしぶりがつづいています。養護教諭として、子どもを支える(この子があぶないな早めに対応)担任を支える(自分の指導がダメかも)保護者を支える(1年生親子ふれあい学習)など養護教諭の役割が非常に大きいと思います。
  • 中学校の不登校には生徒の問題も親のうつや統合失調症が関係してる場合があります。家庭の問題についても、カウンセリングで発見できる場合があります。小学校は、発達障がいや親の育児不安などの相談が多くなってきました。豊かな社会の中で、家族関係がかわってしまっている気がします。
  • 適応指導教室に通う子の人数が増えてカウンセリングの回数が少し減っているのが気になります。学校にいるカウンセラーや心の相談員さんとの情報交換が必要です。適応指導教室へ来ていただけると横のつながりができるのではないでしょうか。卒業した子どもたちについても心配ですね。今後気をつけていきたいですね。いじめについて学校で感じることは、表面的にあらわれてくるいじめはほとんどないということです。先生もつねに指導されています。今の子どもたちをみていて、体の発達がはやく、思春期への対応が必要だと考えます。小学校4年生の女子でも、母親との関係がうまくいかない子がいます。親は習い事や塾には関心がたかいのですが、子育てについてはいろいろ悩みも多く相談したいけれど相談できないことがあるようですね。
  • 子どもたちが、同級生しか関わりがないような気がします。もっとひどいのはゲームばかりして、友達との関わりがもてない子。やっぱり地域との関わりが大切ですね。地域の中で大家族に育てられ、経験豊かな子どもを育てていきたいですね。教育委員会だけの話でなく、町内会など自分の身近な地域から、子どもたちとの会話を増やしていきたいですね。
  • いじめられている母親から相談をうけたことがありますが、私にその話をするだけで目一杯な感じでした。まして、他の相談機関へはいけないと感じました。いじめっ子いじめられっ子も親と話してみるとみんな普通の親なのです。何が原因でそんなことになってしまうのでしょうか、本当によくわかりません。不登校の子をもつ親とも話す機会がありますが、母親は非常に明るい方ですし、何がいけないのでしょう。本当に難しい問題だと思います。
  • 警察へいじめについて相談がはいることもあります。本当にいじめなのか検証することは大変難しいことです。保護者からの一方的な話だけでは確証はありません。また、学校へいってそれを調べることも警察と学校が協力しておこなっていかなければなりません。事実の確認をしっかり慎重におこなっていきたいですね。
  • 法務局の人権擁護委員では、今年度いじめについての相談は0件です。今年度も、各学校へSOSミニレターの取り組みをしていきますのでご協力をお願いします。昨年度は、いじめについて、子どもと人権擁護委員と何度も手紙を交換した事例もあります。保護者への情報提供を行いました。
  • 発達障がいの相談機関であるひまわり相談は、高学年中学年がふえたように思います。その相談の中で感じることは、親の育児能力の弱さから今までなら普通学級の適応の枠に入っていた子が、普通学級へ適応できないかったりトラブルを起こしていたりするように感じます。
     ひまわり相談のなかでも、すぐに障がいがあるかどうかを判断するというよりも、子どもの経過観察をするなかで母親を育てるという時間も必要ですね。過去の事例については、3年ぐらい前までさかのぼって、アプローチの必要性を再確認したいです。理想的には、1か月に1回定期的に相談活動ができるとよいと思っています。

平成23年6月24日 委員長 細江 重春

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