平成21年度第2回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨

ページID 1007860 更新日 平成29年12月27日

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1 開催日時

平成22年3月3日(水曜日) 午後3時から午後5時

2 開催場所

教育委員会室

3 参加者

委員

細江重春

武藤久枝

澤田孝子

山下尚美

澤村純雄

今野靖子

花木和馬

磯貝泰輔

大柳勝美

鈴木文雄

落合まゆみ

小田島裕代

教育長

浅岡正美

事務局

伊藤淳一

岡田尚之

4 議題

平成21年度事業報告

平成22年度事業計画

5 会議資料

6 議事内容及び決定事項

  1. 平成21年度 いじめ・不登校対策協議会事業報告

ア 事務局事業報告
イ 具体的活動報告 小・中学校スクールカウンセラー、市いじめ・不登校相談室、
適応指導教室指導員より

  1.  いじめ・不登校についての状況報告・意見交換
  • 先ほどの、いじめ・不登校の関係機関の運営や小中学校の状況の報告を聞いて、不登校の子どもが学校へ出られるようになるには、担任やSCとの関わりは欠かせないものだと思う。昔に比べて無口な子が多くなったように思うし、自分の気持ちが説明できない子が多いと思う。その原因は親子のコミュニケーション不足は原因なのか。それとも、テレビゲーム、メールやブログといったものの普及が人間関係の苦手な子どもを育てたのかもしれない。
  • 娘の友だちに不登校の子どもがいて、学校で不登校の原因だとされていることは
  • 解決されたにもかかわらず、その子は依然不登校である。学校以外の場所では、娘との交友関係は続いており、いったい何か原因なのかわからない。
  • 一年間市P連でお世話になりました。その関係で親子のコミュニケーションや子ども同士のコミュニケーションが大切なことをあらためて学びました。
  • 本校の不登校の子どもの家庭では、親が深夜までゲームに夢中になり、生活が昼夜逆転し、家族全員が朝起きられないことが原因になっている家庭がある。また、夜、自分が遊びたくて子どもを一緒に連れ回して、子どもの生活のリズムが狂って しまうことが起こっている。高学年では親の期待に応えられず、体に反応が出てしまう子もいる。学校保健委員会などを通して、子どもだけでなく保護者や地域へそれぞれの問題改善を働きかけている。
  • やっぱり養育できない親が増えたと思う。子ども政策課や民生委員さんとの連携が必要になる。「あすなろ学級」は学校復帰が目的ですが、幼児期から心にキズを受けていて、なかなか短い時間では学校復帰は難しい。「あすなろ学級」に来てはじめて心の居場所が見つかった子もいる。学校復帰をあせらず長い目でみてやってほしい。また、子どもたちへのカウンセリングをする時間をもっと確保してほしい。中3の子どもたちを見ているともう少し早く話を聞いてあげたかった。「あすなろ教室」について、依然なかなか入級できないイメージがあるので、現状をもっと正しく学校や保護者へ伝えていく必要がある。
  • SCとして小学校と中学校にいっているが、小学校の低学年の方が不登校を直しやすいと感じる。予防的なカウンセリングを今後も継続していきたい。子どもとのコミュニケーションは、はじめはたどたどしくても、継続する中で充実したものになってくる。
  • いじめ・不登校相談室の2月末までの状況は、不登校相談84%・いじめ相談16%電話相談55%・面談相談45%であった。小学生では高学年が多く。中学生では3年生の進路に向けての相談が多かった。いじめ・不登校の原因が解決しても子どもの心は複雑に何層にもなっていて、本人でも何が原因なのかわからない。子どものコミュニケーションについても、人と人との関わり合いの中でのせめぎ合うことが特に苦手だと思う。いじめ・不登校に関して、学校で初期対応のまずさから信頼関係を損なう場合もあるので気をつけてほしい。
  • 適応指導教室は、1年間の入級者は20名。現在は12名の在籍である。適応指導教室へ入級している子どもたちの様子をみていると、わりと短い期間で適応指導教室へも来られなくなってしまう子が多い。自分の気持ちが整理できていない。中3の5名は進路という目標がありがんばっている。目標がはっきりしていれば、適応指導教室も居心地のよいところになる。定期的に教育相談は実施しているが、SCのような専門家のカウンセリングは必要である。また、学校からの声かけは非常に有効である。今後も学校と連携をとりたい。
  • 家庭教育相談員として、尾張8名三河8名県1名合計17名で、県内の学校や家庭を訪 問するなど活動している。また、県ではホームフレンド制度といって大学生を話し相手として家庭へ派遣している。家庭教育ネットワーク会議では、児童虐待の件数が増えている。岩倉市の適応指導教室を見学した。春日井よりも人数が多いことに驚いた。阿久比町の子ども総合支援センターでは、0歳や1歳などの子育てを支援する体制をとっている。春日井も参考にしてほしい。
  • 市内の中2特別支援学級の女子生徒が、インターネットで知り合った群馬県の男性と会い、その後行方がわからなくなる事件が起こった。家出捜索の結果、仙台のコンビで無事に保護された。日頃は緘黙で話ができない子であったが、インターネットでは本音で話ができるところが先ほどの子どものコミュニケーションの取り方の難しさと関わりがある。また、いじめの問題では、小学生6年生が10万円近く恐喝されるという事件が起こった。その後30万円を要求され、とても払えないと考えた被害者が家出をして、その後保護されたことから事件が発覚した。最近は共働きの家庭が多いが子どもと過ごす時間を大切にしてほしい。
  • いじめの事件は法務局でも承知している、はじめ、被害者の子ども自身がいじめを認 めていないので、法務局としてどう動いてよいか迷った。母親がよく動いて解決の方向へ向かった。学校の対応については、学校の外で起こったことであることなど難しい面もあった。子どものコミュニケーション能力については、ミニレター事業を行っている。これは、何か困ったことがあったら法務局へ手紙を書こうというものである。手紙にはいろいろ書いてあるのだが、そのことを周りの人は知っているのか心配になることがある。
  • 毎月、軽度発達障害の相談活動を行っている。相談件数はだいぶ安定してきた。障がいとまでいかない、要観察程度の子どもが多い。しつけや生活習慣など子どもをとりまく、いろいろな環境が影響して、子どもの様子にあらわれる。家庭の機能が崩れてくると、それが発達障がいではない子まで大きく影響を与える。

平成22年3月8日 委員長 細江重春

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