平成22年度第1回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨
1 開催日時
平成22年6月22日(火曜日) 午後3時から午後5時
2 開催場所
教育委員会室
3 参加者
- 委員
小澤 惠
武藤久枝
澤田孝子
山下尚美
澤村純雄
松山栄司
榊原典子
横井由紀夫
花木和馬
大柳勝美
恩田敏久
梶田久忠
落合まゆみ
- 教育長
浅岡正美
- 事務局
纐纈伸二
岡田尚之
4 議題
- 平成22年度役員選出
- 平成21年度事業報告
- 平成22年度事業計画
5 会議資料
- 平成21年度 春日井いじめ・不登校対策事業報告書その1 (PDF 1.9MB)
- 平成21年度 春日井いじめ・不登校対策事業報告書その2 (PDF 2.1MB)
- 平成21年度 春日井いじめ・不登校対策事業報告書その3 (PDF 2.6MB)
- 平成21年度 春日井いじめ・不登校対策事業報告書その4 (PDF 777.9KB)
- 平成22年度 いじめ・不登校対策協議会事業計画 (PDF 93.5KB)
- いじめ・不登校に関する児童生徒数等の調査に関するプレゼンテーション (PDF 736.0KB)
6 議事内容及び決定事項
- 平成22年度役員選出
会長 小澤 惠
副会長 澤村 純雄
- 平成21年度 いじめ・不登校対策協議会事業報告
ア 事務局事業報告
イ 具体的活動報告 小・中学校スクールカウンセラー、市いじめ・不登校相談室、
適応指導教室指導員より
- 平成22年度 いじめ・不登校対策協議会事業計画
- 事務局事業計画説明
- いじめ・不登校対策について
ア 平成21年度30日以上の欠席者数 小学校94人、中学校337人
平成21年度いじめの認知数 小学校74件、中学校260件
イ 対策についての意見交換
- 適応指導教室で不登校の子どもたちとの対応をしています。21年度の入級見学相談はのべ35件、小学校が2件、中学校が33件でした。市内の不登校数の約1割が適応指導教室への入級を希望したといえます。不登校になった原因を聞いてみると1.人間関係不良2.いじめ3.部活4.精神的な面5.ウツ6.家族問題でした。22名の入級者のうち2名は全く登校できず、20名が在籍しました。中3の3名は、学校復帰をしました。適応指導教室へ通う子どもたちは、適応指導教室は楽しいようですが、通学途中は、友だちに会いたくないようで、わざわざ遠回りをするような子もいます。
- 県の家庭相談員をやっています。6月から電話相談が多くなってきました。小2の母親から子どもが学校へ行きたくないといって困っているという電話をもらった。母子分離ができていない感じがする。最近では大学生をもつ母親から、大学生の子どもが講義で教授からいじめられるという相談をもらった。よく聞いてみると、教授からいろいろなことを質問されても、子どもが上手く答えられないとのことでした。県では、不登校の家庭へ大学生が訪問するホームフレンド制度を設定しています。人数は少ないですが一度活用してみてはどうでしょうか。
- 中央公民館で、いじめ不登校の相談をしています。電話と面接は半分半分くらいです。毎日1名~2名で電話相談に対応しています。不登校に対する相談が80%以上ですが、昨年度はいじめに関する相談も多かったと思います。不登校の理由分類のなかでは、遊び・非行型の不登校相談は少なく、情緒混乱型(登校の意志はあるが体調不良で学校にいけない)の相談件数が多いと思います。相談者の大部分は、初期はパニック状態です。家族から責められたり、自分自身を責めたりします。繰り返し電話で話をしていくと落ち着き、信頼関係もうまれ、少しずつ助言や指導が入るようになります。また、最近思適応指導教室で不登校の子どもたちとの対応をしています。21年度の入級見学相談はのべ35件、小学校が2件、中学校が33件でした。市内の不登校数の約1割が適応指導教室への入級を希望したといえます。不登校になった原因を聞いてみると1.人間関係不良2.いじめ3.部活4.精神的な面5.ウツ6.家族問題でした。22名の入級者のうち2名は全く登校できず、20名が在籍しました。中3の3名は、学校復帰をしました。適応指導教室へ通う子どもたちは、適応指導教室は楽しいようですが、通学途中は、友だちに会いたくないようで、わざわざ遠回りをするような子もいます。
- 県の家庭相談員をやっています。6月から電話相談が多くなってきました。小2の母親から子どもが学校へ行きたくないといって困っているという電話をもらった。母子分離ができていない感じがする。最近では大学生をもつ母親から、大学生の子どもが講義で教授からいじめられるという相談をもらった。よく聞いてみると、教授からいろいろなことを質問されても、子どもが上手く答えられないとのことでした。県では、不登校の家庭へ大学生が訪問するホームフレンド制度を設定しています。人数は少ないですが一度活用してみてはどうでしょうか。
- 中央公民館で、いじめ不登校の相談をしています。電話と面接は半分半分くらいです。毎日1名~2名で電話相談に対応しています。不登校に対する相談が80%以上ですが、昨年度はいじめに関する相談も多かったと思います。不登校の理由分類のなかでは、遊び・非行型の不登校相談は少なく、情緒混乱型(登校の意志はあるが体調不良で学校にいけない)の相談件数が多いと思います。相談者の大部分は、初期はパニック状態です。家族から責められたり、自分自身を責めたりします。繰り返し電話で話をしていくと落ち着き、信頼関係もうまれ、少しずつ助言や指導が入るようになります。また、最近思うのですがいろいろな病名をつけられた子どもが多い。対人恐怖症・思春期妄想症、軽症ウツ病など。不登校の原因が多様化している現在、いろいろな専門家との連携は欠かせない、いろいろな意見を頂くことが大切であると思います。
- いじめや不登校について学年によって違いはありますが、なかなか根絶させるのは難しいですね。私の勤務する中学校は小学校が3校集まって一つの学校になっています。知らない者同士が集まるのですから、人間関係ができるまで大変です。やはり、中学校の入学から夏休みまでの期間が大切だと思います。小学校からの情報もありますので、アンテナを高くして問題を早期発見、早期対応することが大切です。不登校の生徒もいますね。制服を着るのがストレスになる子もいます。家庭の状況によっては、朝迎えに行っても、子どもしかいない家庭もあります。子どもにしてみれば家でゲームをやっていたほうが楽しいので、学校に来ないというケースもあります。職員には、いろいろなケースがあるが「子どもを見捨てず関わりを持ってほしい」と伝えています。こうした継続した指導が、学年が変わったりしたときをきっかけに有効な手だてになることもあります。また、本校はニュータウンにある中学校ですので、不登校の子どもたちのために春日井の東部地区にも適応指導教室ができるとよいと思います。
- 本校では、朝学校へ行くのに行き渋りのある子どもがいます。祖父母が一緒に登校し学校に入ってしまえば大丈夫なのですが、先ほどの母子分離ができていないとも関係するかもしれません。また、最近の子どもたちの様子で気になることがあります。例えば、子ども同士のあそびでドロジュンという遊びがあるのですが、遊びなのにオニに捕まったらその場でめちゃくちゃ暴れる子どもがいます。また、基礎基本を確認するためのテストをやって、不合格だとその答案をやぶりすてる子どもがいます。負けることが許されない、間違えることがゆるされない子どもたちの心が垣間見られます。対策としては、道徳教育の充実はもちろんですが、若い教師を育てる努力をしています。あまりかしこまった会ではありませんが、毎日こんなことがあった、こんなことで困ったなどベテランの先生と情報交換は大切な時間だと思っています。
- 養護教諭の立場から、早期に気になる児童生徒を発見しようとこころがけています。保健室によく来る子や欠席が多い子には、担任の先生へ働きかけ、家庭への連絡を取っていきます。家庭の協力が得られないときは大変困ります。最近気になることでは、子どもたちのコミュニケーション能力が低下しています。自分の思いがなかなか上手く伝えられない。通知表をもらったり、テストを返してもらったりして、悪い点だとその場でやぶりすててしまう子。友だち関係のトラブルで、自分の体操服を破りすててしまう子など。今は学校でもコミュニケーション能力を高めて行かなければならない時代になっていると思います。養護教諭がさまざまな関係機関と積極的に関わりをもって情報交換をしていきたいと思います。武藤教授とは昨年から発達障がいの子どもたちの対応で相談にのってもらっています。今後、小学校に派遣された県SCさんたちとの関わりも強めていきたいと思います。
- 市のSCになって13年目になります。この長い間に、先生たちの相談活動に対する意識がだいぶ変化しました。それは、一人でなんとかしようというものから、専門家も交えてチームで対応していこうという意識が育ったことです。また、私の専門的な知識が皆さんの役にたてばよいと思っております。不登校の子がいて、両親や先生がなんとか学校へ行くようにがんばっても、心療内科へ行くとドクターが「学校を休んだほうがよい」という診断が下される。子どもは安易な方をとってしまうので、なんとか連携はできないものかと考えます。また、私は薬剤師の免許をもっています。最近、子どもたちに処方される薬をみて、こんな強い薬を処方して大丈夫かと思うこともあります。
- 適応指導教室で相談活動をしています。先日、中央公民館で相談員の研修がありました。その時に適応指導教室の子どもたちが明るく挨拶をしてくれました。私の仲間の相談員さんたちは、暗いイメージがあったけれど適応の子どもたちも明るいねと感想を漏らしていました。その話を聞いてその明るさのもとは、子どもたちが適応指導教室に「居場所」をみつけたからだと思います。子どもが明るさを取り戻すと家族も明るさを取り戻します。ある母親は、不登校だった子どもが毎朝「行ってきます」といって出かけ、夕方「ただいま」と帰ってくる様子をみて、本当にうれしいと語ってくれた。昨年一つ気になることがあった。高蔵寺ニュータウンにある中学から、適応指導教室に通級していた子どものことだ。その子は自宅から高蔵寺駅まで、保護者が送りその後電車で、勝川駅へ移動、勝川駅からは自転車で中央公民館にある適応指導教室へ通っていた。12月までは順調に通学していましたが、冬休み明けから寒さのせいもあるかもしれませんが通級できなくなってしまいました。このことを考えると東部地区にも適応指導教室が必要だと思います。適応指導教室の新設が無理ならば、市巡回バスの時間を通学の時間に合わせて設定してはどうでしょうか。
- 高校のPTAの関係の仕事もしています。3人の子どもの親として、市内の小学校でもPTA活動に関わってきました。親は、子どもといろいろなことを共有しあいながら、問題場面にぶつかって解決していきます。ですから私のモットーは「そこに居ることが大切」ということです。子どもたちがいつも光輝いていられるように、本会議で得たことを、市Pにも環流したいと考えます。先日、高校のPTAの全国集会が東京で開催されました。愛知県からの参加者は700~800名で参加者数は、全国トップでした。やはり子どもたちのために、その場に行くということは、大切なことです。市P連の代表として、この会議に出席できることは大変名誉なことので、子どもたちの笑顔のため、地域と連携しがんばっていきたい。
- 市P連では、年4回情報交換会を実施しています。その情報交換会の中で、中学校への不適応は、小規模小学校から大規模中学校へ進級すると、不適応が起きやすいのではないかという情報交換がなされました。また、不登校対策も担任の先生の負担を軽くするためにも、不登校担当の専門家が必要だと考えます。先生はやっぱり授業が大切だと思います。低血圧の子どもが朝起きることができない等、先生たちには、子どもに関する研修をたくさん積んでほしい。不登校の子がいると周りの子どもも不調を訴える、類が類を呼ぶとでもいいましょうか。また、不登校の子どもたちの学習の遅れ、ひきこもり、ニートの問題などの話題があがりました。
- 警察の関係では、遊び・非行型の子どもたちと接触があると思います。遅刻、怠学、早退など繰り返す遊び・不登校型の子どもたちは、やんちゃな子どもですね。保護者も放任主義の家庭も多いです。いじめについては、昨年度末に大きく新聞にも取り上げられた事件がありました。その後、その事件にかかわった子どもたちは中学生になりました。中学校へ行ったときに様子を聞きましたが、元気にやっているようです。先生たちも色眼鏡でみないでほしい。
- 各方面からの意見が大変参考になった。人権に関わる活動として「子ども人権SOSミニレター事業」という活動をしています。いじめに関わらず児童生徒の皆さんから手紙をもらい人権擁護に関わる人が読んで返事を書きます。皆様ご協力をお願いします。
- この5~6年ひまわり相談に関わってきました。学校での対応もよくなってきたと思います。また、相談ではさまざまな問題が複合しているケースが多くなってきました。例えば、家庭の基盤が弱い、軽い発達障がいがある、虐待的な養育環境があるなど、小さな問題が複合して、子どもの問題が表面化しているのです。小学校3年ぐらいから抽象的な学力についていけなくなってくる。他の子からも少し変わっているようにうつるようになる。タイミングとして特別支援クラスへの入級もあると思います。中1は環境が大きく変わって問題が多発します。本人がガタガタしているのか、まわりがガタガタしているのか、両方が関係しているのか見極めていかないといけない。いろいろ、点になっている問題を多方面から検討し線としてとらえていきたい。障がい者の兄弟支援の件は10年ぐらい前から話題になっていますが、後へ後へ引きのばされている感じがします。
平成22年6月24日 委員長 小澤 惠
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