平成21年度第1回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨
1 開催日時
平成21年6月23日(火曜日) 午後3時から午後5時
2 開催場所
教育委員会室
3 参加者
- 委員
細江重春
武藤久枝
澤田孝子
山下尚美
澤村純雄
今野靖子
花木和馬
磯貝泰輔
大柳勝美
兒島靖
落合まゆみ
- 教育長
浅岡正美
- 事務局
伊藤淳一
岡田尚之
4 議題
- 平成21年度役員選出
- 平成20年度事業報告
- 平成21年度事業計画
5 会議資料
- 平成20年度 春日井いじめ・不登校対策事業報告書 (PDF 3.8MB)
- 平成21年度 いじめ・不登校対策協議会事業計画 (PDF 101.3KB)
- いじめ・不登校に関する児童生徒数等の調査に関するプレゼンテーション (PDF 508.1KB)
6 議事内容及び決定事項
- 平成21年度役員選出
会長 細江 重春
副会長 澤村 純雄
- 平成20年度 いじめ・不登校対策協議会事業報告
ア 事務局事業報告
イ 具体的活動報告 小・中学校スクールカウンセラー、市いじめ・不登校相談室、
適応指導教室指導員より
- 平成21年度 いじめ・不登校対策協議会事業計画
- 事務局事業計画説明
- いじめ・不登校対策について
ア 平成20年度30日以上の欠席者数 小学校110人、中学校376人
平成20年度いじめの認知数 小学校81件、中学校220件
イ 対策についての意見交換
- 子どもよりも親の方が適応指導教室へ行かせたいと焦っている家庭も多い。ともすると、本来の目的の学校復帰を忘れて、ここで過ごすのがよいと考えてしまう家庭もある。「テストに行きたくない」「同じ学校の生徒には会いたくない」という気持ちは、理解できるが、親の支援とともにそれぞれの子どもたちにあった支援をしながら、学校復帰を目標にがんばらせたい。
- 今年度は4月から電話相談の件数が多い。いじめの相談では、「以前にいじめられた子とまたおなじクラスになった」「学校の対応は、成績のよい子にあまいのではないか」という相談を受けた。いずれも一方的な相談なので、全体の様子はつかめないが、学校とよく相談するように助言した。
- 相談の傾向としては、いじめと不登校では不登校の相談件数が多い。学年別では、中3の親から進路・学習に関する相談が多い。親は子どもの将来のことを不安に思い焦っている。まず、相談者が精神的に安定するように心がけている。
- 学校現場で、2人ほど気になる児童がいる。親が朝起きいなので、子どもと一緒に昼まで寝ている。そこで、毎朝担任が子どもを迎えに行く。本人も親も学校へ登校しないことを悪いことだと思っていない。教育的にこんな状態でよいのだろうか悩んでしまう。
- 保健室へ来室する子どもたちの相談活動から、その背景にあるものさぐり、心の教室相談員さんやスクールカウンセラーさんと連携をとりながら、子どもたちの支援にあたっている。中学校では、一人の養護教諭さんでは対応が難しい。朝から保健室の前で、話を聞いてほしい生徒が待っている状態。家庭のこと、進路のこと、友人のことなど相談内容は、多方面に渡る。スクールカウンセラーさんへの相談も予約で一杯になっている。
- いじめについては、女子中高生による、携帯電話やインターネットを使った誹謗中傷が多くなった。また、現在、いじめになるのかわからないが中学生の恐喝事件に対応中である。
- 小学校の子どもは言葉のキャッチボールができない。今の子どもたちはゲーム機を持ち寄って遊んでいる。しかし、一緒にいるだけで、お互いに会話がないのでコミュニケーション能力に乏しい。
- 相談活動では母親からの相談が多い。核家族で、祖父祖母が同居していないので、相談相手がおらず、子どもが不登校なったことを思い悩み、母親一人で問題を抱え込んでいる場合が多い。家で、やっとの思い出で子どもから話を聞いていると、父親が仕事から帰って来て「また、学校行かないのか」という一喝され、親子の会話がとぎれてしまう。父親の子育てへの関わり方も問題である。
- 小中にスクールカウンセラーとして出かけているが、小学校での不登校の方が解決しやすいように感じる。また、近年若い先生が増えて、子どもへの対応もエネルギッシュになっているのはよいと思う。また、発達障がいを持つ子どもたちには、コンサータという薬を飲むと効果がある。本人が落ち着くと周りの子からの見方がかわり、人間関係が上手くいくようである。
- 保健室へ逃げ込む生徒がいるが、保健室に定員があるのか、その時の子どもの状態によっては、すぐに教室へ返されてしまう場合がある。保健室でゆっくり休養できれば、気分転換も図られて、次の時間から力がでるのではないか。
- 人権擁護活動として、救済と啓発を行っている。救済としては、子どもの人権SOS「ミニレター事業」を、啓発としては、活性化事業として「人権の花運動」を実施している。
- ひまわり相談で、子どもや親の支援を行っているが、以前に比べて学校の先生方の「発達障がい」に対する理解が深まったと考える。だた、離席が多いというだけでADHDときめつけるのではなく、家庭的な要因の除去と年齢があがることにより状態が安定していくこともある。
- 保健室に人数制限があるのではなく、一人で対応できる人数が限られる。中学校では10分の放課に何十人も保健室へ押しかけ、大変な状態なので、本当は養護教諭がもう一人いると心と体の両面からサポートできる。ただ、保健室へ来る子たちは、保健室へ何かを求めているので、できるだけ対応していきたい。
平成21年6月26日 委員長 細江重春
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