令和元年度第2回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事要旨

ページID 1021142 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

令和2年2月26日(水曜日)  午後3時から午後4時

2 開催場所

教育委員会室

3 参加者

委員

願興寺礼子

平林久典

奥村直之

亀井友則

小原正彦

山口 力

杉原里子

秋田真一

疇地正人

兼子敦子

丸山聖司

伊藤美和

教育長
水田博和
事務局

大城達也

冨澤達成

長谷川英輝

坂田安男

欠席者

森 尚子

4 議題

  1. 令和元年度いじめ・不登校対策協議会報告
  2. いじめ・不登校に関する意見交換

5 議事内容及び決定事項

(1)令和2年度いじめ・不登校対策協議会事業報告

事務局
令和2年度いじめ・不登校対策協議会事業報告
委員
登校支援室の設置において、どんな人材を配置するのか。いじめの状況把握のための報告書について、どのように活用していくのか。
事務局
いじめの状況報告書については、いじめの認知件数ごとに報告書を作成してもらい、教育委員会としていじめの発見から指導経過まで把握するために活用することを目的としている。また、スクールソーシャルワーカーにも共有をし、実態把握に努めている。
登校支援室においては、各校で独自で保健室や別室で不登校児童・生徒に教科等の授業時間がない教員ができるときに対応していたが、登校支援員として支援室に常駐できるようにする。常に支援室を開設し、不登校生徒がいつでも利用できるようにする。支援員の仕事として、支援室の管理、生徒の見守り、相談相手が主な仕事で、資格要件などは要しない。教科指導は教員が行い、支援員は教科指導を行わない。教員がつけないときは、支援員が自習の見守りをする。現在、春日井市心の教室相談員の経験者や元スクールカウンセラー、春日井市心の教室相談員や市スクールカウンセラーの登録者などに依頼をしているところである。

(2)いじめ・不登校に関する意見交換

1.
法務局での相談活動について
委員長
法務局に寄せられる相談やSOSミニレターの取り組み状況について教えてほしい。
委員
SOSミニレターの取り組みとして、春日井市の学校から届いたレターの数は33通、いじめが15通、虐待1通、その他として学校生活等となっている。すべてのレターに返信することになっているが、いじめについて、その後、支援につながる返信はなかった。虐待事案については半年ほど学校と連携して見守りをしてきたが、特に心配な点はなく元気にしていた。今後も引き続き連携し、見守っていく。
2.
警察のいじめへの対応について
委員長
警察に寄せられるいじめの相談に対してどのようなものがありどのように対応しているか教えてほしい。
委員
春日井署として聞いているいじめ事案は1件もない。これは学校が早期に発見し早期に対応しているからだと思う。しかし、いじめ案件について、被害にあった児童の保護者が加害者の保護者との間でトラブルがあり、その対応について納得がいかず、警察に相談に来るケースが増えてきている。
警察の対応としては事実確認と保護者としての気持ちを聞くことで落ち着き、学校と相談しながら対応してもらうようにしている。 
3.
スクールカウンセラーがかかわっているいじめ・不登校の最近の状況について
委員長
スクールカウンセラーがかかわっているいじめ・不登校の最近の状況について教えてほしい。
委員
今年度、他地区で、小学校の時のいじめが解消されていたのに、中学校になって、またいじめられるようなケースにかかわった。今回の報告の中で、加害生徒への指導がどうなされているかが気になった。いじめられた子はもちろんだがいじめた側もいろいろ抱えている。いじめへの指導が表面的な指導ではなく、いじめた側の子の奥深くまで理解したうえで、その子の居場所や自信をつけていくような指導がなされ、本当に解消されていくといいと思う。怒られるからいじめをしないという一義的なものではなく、優しさや思いやりを育んだうえで指導できたらいいと感じている。高校生くらいになると、先生が助けてくれなかった、親が助けてくれなかったということが傷になっていて、それが原因で、高校入学後に不登校になってしまう生徒もいる。いじめの指導について、いじめられた側の子が納得して、人を信じることができ、いじめた側の子も同じように、人を信じて、優しさをもって生活できるような指導ができればと感じた。加害生徒をどうしていくかということを考えていく重要な部分である。
また、いじめられた側がいじめる側になるケースもある。これはその子の中でいじめが解決されていない。これはいじめの指導が表面上の解決ではなく根本的な解決をしていないためである。こうなると大人になってからいじめを行うことがある。したがって、小中学生、高校生の子供の時代にいじめの指導をしっかり行っていきたい。
4.
保護者から見たいじめ・不登校
委員
なぜ不登校になっているのかいうことをもっと知りたい。保護者の中にはいじめや不登校のことを真剣に向き合って考えている方も多くいる。今後も、学校現場のことを知りたいと思った。
委員
不登校だった生徒が、中学3年生で進学を目指し、登校復帰できている子がいるが、それ以外の学年でも登校復帰できている児童・生徒もいる。その登校復帰に向けたプロセスはどうだったのかを、学校もカウンセラーも知っていくことが必要。なぜ登校できるようになったのかを知ることが今後の不登校支援に大切になってくる。
委員長
不登校の復帰までやいじめ解決までのプロセスを明らかにし、当協議会で提案をしてもらえるとよい。
委員
いじめ・不登校相談室に知人の子供の不登校問題をどのように解決したらよいかという相談があった。不登校の背景には様々な問題がある。学校の窓口である教頭と相談するのが良いと答えている。
委員長
新型コロナウイルスの影響もあり、ウイルスの関係からいじめに発展したり、いろんな行事の中止や縮小を受けたりして、子どもたちもかなりストレスを抱えていると思う。このような状況のため、今後、さまざまな影響が出てくると思われる。そのため、子どもたちへの心配りをしてもらいたい。

 上記のとおり、令和2年度第2回春日井市いじめ・不登校対策協議会議事の経過及びその結果を明確にするために、この議事録を作成し、委員長が署名及び押印する。

令和2年3月26日

春日井市いじめ・不登校対策協議会
委員長 願興寺 礼子 
委員 小原 正彦

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