平成20年度第2回春日井市廃棄物減量等推進審議会議事録

ページID 1007714 更新日 平成29年12月7日

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1 開催日時

平成20年11月27日(木曜日)午後2時30分~4時30分

2 開催場所

文化フォーラム春日井 2階会議室

3 出席者

【会長】

市民団体        仲小路 浩(かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議)

【副会長】

学識経験者       岡本 秀昭(名古屋経済大学経営学部教授)

【委員】 

市民団体        足立 利子(なずなの会)

              伊藤 月美(春日井市婦人会協議会)

市民        広川 雄三

              堀内 和弘

事業者           艮  源治郎(株式会社マイカル 春日井サティ副店長)

                峠  貴斗(大和興業株式会社代表取締役)

学識経験者        行本 正雄(中部大学工学部教授)

【事務局】

環境部長        可児 孝雄

ごみ減量推進課長  吉富 孝一

清掃事業所長      長縄 明

クリーンセンター所長 鈴木 元幸

ごみ減量推進課

      課長補佐  岩瀬 敏記

      副主幹    岩田 尚也

 ごみ減量担当主査  小山 雄司

         主事  仙田 卓也

4 議題

プラスチック製容器包装分別について

 (1) ごみ処理施設への効果と影響

 (2) 分別収集経費

 (3) 対象物

 (4) その他

ア レジ袋の削減

イ 資源物持ち去りの対策

5 傍聴者

0名

6 会議資料

  1. ごみ処理施設への効果と影響
  2. 分別収集経費
  3. 対象物

7 議事内容

【岩瀬補佐】 (開会あいさつ)
【可児部長】 (あいさつ)
【岩瀬補佐】 以降の議事進行を仲小路会長にお願いする。
【会長】 今年5月に、春日井市における今後のプラスチック製容器包装の取扱いについて審議を行った。市としての分別の責務、考え方、経費についての内容であった。
今回は、焼却炉への影響について、また、分別収集経費、対象物についても再度審議し、答申をしたいと考える。
なお、今回の会議は、過半数の委員が出席しており、春日井市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例施行規則第5条第2項の規定により、本会議は有効であることを報告する。
では、次第に従って議事を進める。
議題 プラスチック製容器包装分別収集について (1)ごみ処理施設への効果と影響を事務局から説明をお願いする。
【事務局】 (資料に基づいて説明)
【会長】 施設への効果と影響については、わかりにくい部分もあると思う。
何か意見・質問等あればお願いする。
【堀内委員】 発電量について、昼間は買電力となるが、買う分の電力を発電する際に発生するCO2の量は加算されているか。
【事務局】 加算していない。昼間は機械の運転を控えることで電力の使用を抑え、なるべく買電力をしないようにと考えている。
【会長】 追加質問だが、買電力がいくらになり、収支がどうなるのか知りたい。
【事務局】 平成19年度決算で、売電力が6000万円、買電力が9000万円であった。売電力が全く無くなると仮定すると、支出が6000万円増加する。
【副会長】 発熱量について、どの程度あれば助燃材を使わないで済むか。
【事務局】 第1工場で6700KJ/キログラムあれば助燃材は不要である。
あくまで想定であるが、プラスチック類を全て除いたとすると、発熱量が6700KJ/キログラムとなると考えている。
【副会長】 次に、「クリンカ」について、英和辞典には「clinker(=燃料の燃焼によって窯の壁面などに融着した灰)」と載っているが、「クリンカー」と表記した方が良いのでは。
【事務局】 廃棄物辞典には「クリンカ」と載っており、それを引用した。
【副会長】 では、5のごみ処理量はいつの集計値か。
【事務局】 今年度の見込み量である。
【副会長】 昨年度との比較をしたい。
【事務局】  昨年度は組成分析を行っていないため、(1)プラスチック製容器包装の量は不明。
 (2)破砕処理量は17,810t(危険ごみを除く)、(3)ごみ焼却量は120,484tである。
【副会長】  もう一つ、6(1)3の搬送設備は設置費用が書いてあるが、電気量、車両等のランニングコストはどれほどか。
【事務局】 設置計画段階であり、試算していない。
【会長】 設備の減価償却を考慮すると、費用はいかほどか。
【事務局】 2億1500万円を7年で償却する。1割は残る計算で、平均すると「215,000千円×(1-0.1)÷7(年)=約27,642千円」約2800万円/年となる。
【会長】 その他に意見、質問は。
【事務局】 助燃材の話についての補足だが、4 組成成分の表において、プラスチック類は全体の57.7%である。このうち、容器包装はプラスチック類のうち37.4%、これだけ除いても助燃材は不要であることを申し添える。(分別収集を行っても助燃材は不要である)
【峠委員】 3つ質問だが、
1.容器包装リサイクル協会は、プラマークの入っていないものはNGだとしている。経験上、プラスチックの混合物は、素材によっては製造元に確認しないといけないので、とても困る。今回出した量は、今後の施策に生かせる数字であるか。
2.プラスチックごみ搬送設備は将来的に必要となるのでは。
3.高カロリーのプラを抜くと、燃料費が増大しないか。
【事務局】 1.については、後ほど(3)対象物でも触れるが、混合物についても十分に審議を行い、分別収集計画において明示する必要があると考える。
2.については、今後分別が進めば必要ないと考えた。
3.については、「プラスチック製商品」は分別の対象外となるため、全くプラがなくなるわけではない。
【峠委員】 1.予測数値にズレがでると大変な事態になる。
2.外部に搬出することを考えると、やはり必要では。
3.「空気の層」がないとごみはうまく燃えない。プラスチック製の商品は「固まり」なので、燃えやすさには変化がないと考える。
事業者の立場として、CO2削減のため、分別には賛成であるが、今言ったことは詳しく調べてもらいたい。
【事務局】 今後、検証させていただく。
【会長】 以上でよろしいか。
次に、(2)分別収集経費について、事務局から説明をお願いする。
【事務局】 (資料に基づいて説明)
【会長】 何か意見・質問等あればお願いする。
【広川委員】 収集車が足りない事態も起こりうる。収集の際の容量を考慮して収集計画を立てないといけないのでは。
 他市で収集しているプラスチック製容器包装用の45リットルの袋は平均1キログラムしかなく、空気を運んでいるようなものだ。
【事務局】 パッカー車1台で約0.75tのプラスチック製容器包装が積載可能。(第1回審議会において示したように)1日2回収集に回るとして、8台使用するのが妥当と考えている。
【会長】 他に意見・質問は。
【副会長】 2 収集運搬経費について、岡崎市より安いが、小牧市より高い。総額が示されているが、詳しく知りたい。
【事務局】 ステーションの数が春日井市は約7000箇所、小牧市は約2000箇所で、かなり差があるためではないか。
【会長】 他に意見・質問は。
【事務局】 補足になるが、収集経費の積算は各市独自の方法で行っている。春日井市では台数、人数、燃料、諸経費などが含まれる。ちなみに、燃やせないごみの収集は12台で行っている。
【会長】 燃やせないごみが減ることについてはどうか。
【事務局】 国の公表では、不燃ごみのうち容積比60%がプラスチック製容器包装と示している。
例えば、岡崎市は当初月2回だったプラスチック製容器包装の収集が週1回に増え、週1回だった不燃ごみの収集が月2回に減った。
【会長】 1億1000万円がそのまま増えるわけではないということか。
【事務局】 その通り。
【広川委員】 地区を指定、いわゆるモデル地区で実施するつもりはないか。
【事務局】 今の質問は、モデル地区においてある期間実施した後、市内一斉に行うということか。
【広川委員】 その通り。そういった考え方はないか。例えば、稲沢市は地区を9つに分けて実施した。
【会長】 ある時点で一斉に実施したいのが現状である。
【事務局】 現在、市内のどの地区も、収集のない曜日がある。(一斉開始は可能)
市民の意見を聞いて、充分な周知期間を設けるべきだと考える。
【会長】 他に意見・質問は。
【峠委員】 指定ごみ袋導入の際、ごみ処理有料化の布石ではないかと考える市民もいた。
新たな分別を増やすことで、市民に迷惑がかかってはいけない。また、委託業者においても、負担が多すぎるとやらなくなってしまうのでは。
【足立委員】 プラスチック製容器包装の分別収集を想定して、自宅で分別してみたが、隔週で排出するようだとかなり困惑する。市民が困惑しないような曜日と回数にしてほしい。
【会長】 排出者の効率も考えて、十分な周知も必要である。
 では次に(3)対象物について、事務局から説明をお願いする。
【事務局】 (資料に基づいて説明)
【会長】 何か意見・質問があればお願いする。
【伊藤委員】 ペットボトルについているラベルは、今はそのまま出しているが、プラスチック製容器包装の分別収集後は、どうなるか。
【事務局】 現状では容器包装リサイクル協会が引き取っているため、ラベルはそのままでよいとしている。
しかし、平成21年2月に協会が品質ランクを見直すため、今後どうなるかはわからない。よって、市としては分別をお願いしたい。
【会長】 今の話をまとめると、ペットボトルは容器のみ収集し、キャップとラベルはプラスチック製容器包装として分別をすることになる。
【広川委員】 今のうちから、ペットボトルはラベルを外すことを取り組んでおいた方がよいと考える。
【伊藤委員】 ところで、トレーは白色でも他の色でも収集するのか。
【事務局】 プラスチック製容器包装の分別収集が始まればトレーは全て収集する。現在は、各事業者が単独で店頭回収に取り組んでいる。
【伊藤委員】 収集された資源が海外へ売られないか心配である。
【事務局】 容器包装リサイクル協会による指定法人ルート(国内において処理)と、各市町村の独自ルート(流通は事業者任せ)がある。春日井市では現状ペットボトルのみだが、全て指定法人ルートである。
【行本委員】 ごみの排出量は1人1日1キログラムと言われるが、他市の状況を出して市民に説明するべきだ。その際、分別収集を行っている市だけでなく、行っていない市のデータも出すべきではないか。
また、プラスチック製容器包装の収集、選別、保管を委託する場合、ストックヤードの臭いや、車両の進入経路等についても市民に十分な説明をするべきと考える。
【事務局】 プラスチック製容器包装分別収集を実施している市町村について、平成18年度の愛知県の実態調査では、(トレイのみ収集を含めると)分別収集を実施している市は35市の中で30市である。
【広川委員】 今の事務局の話(実態調査)に関連して、分別収集実施済みで年間収集量が1000t以上の市で、市民1人当たりの収集量は、多い市で16キログラム/年、少ない市で7kg/年。春日井の人口が約30万人であることを考えると、収集見込みの3000t/年という量はなかなか良い数字だと思う。
【会長】 他に意見・質問は。
【艮委員】 今回出した経費は単に上乗せされるだけか。
【事務局】 収集・運搬・圧縮・梱包で約2億5000万円が上乗せになる。但し、市民の分別意欲の高揚、最終処分場の残余容量の逼迫、CO2の削減を市として考えなければならない。答申後も経費削減に取り組んでいこうと考えている。
補足であるが、特例市以上の都市にある事業所はCO2削減の実施計画を定めないといけないとされている。しかし、やればやるほど費用がかかっているのが現状である。
【会長】 以上でよろしいか。
では次に、(4)その他について、事務局から説明をお願いする。
【事務局】 ア レジ袋削減について

  • 3月 レジ袋削減取組店制度(愛知県)説明会
  • 7月~9月 市民団体、事業者との意見交換、調整
  • 10月9日 春日井市レジ袋削減推進協議会の設立
  • 平成21年4月1日(予定)食品スーパー、ドラッグストアのほとんどがレジ袋有料化

イ 資源物持ち去りの対策について

  • 平成14年10月 市内全域において資源収集の実施。直後から缶、古紙が持ち去られる事態が起きる
  • 平成17年、18年 パトロールを行い、ある程度効果はあった
  • 平成20年7月 東京都世田谷区の持ち去り事件で、行政側の勝訴が確定。区の条例では持ち去り行為禁止の規定があった
  • 平成20年12月(予定)春日井市議会に条例改正案を上程
  • 平成21年4月1日(予定)条例改正。ごみステーションに警告看板の設置、パトロールの実施

【会長】  レジ袋の有料化と資源物持ち去りの禁止、どちらも来年4月1日からを予定している。
【足立委員】  レジ袋の有料化について、事業者・市民から反対意見は出ていないか。
【事務局】 周辺市がいずれも実施する流れであり、かなり前向きに進めている。但し、家電量販店やコンビニエンスストア等の業態は、事前の調整の中で実施できないという返事があった。
【会長】 資源物持ち去りは、パトロールをしたからといってなくなることではない。
【足立委員】 持ち去りを注意したことがあるが、ホームレスが生活していくために仕方なくやっている場合もあるようだ。
【事務局】 市の資源収集は合理的に行われている。
ホームレスの対策は福祉関係の施策で行われなければいけない。
実際、資源物持ち去りを行っている者は全てホームレスというわけではない。
【会長】 議題は以上だが、次回の開催はどうなっているか。
【事務局】 年内にもう一度開催したい。早急に調整し、連絡させていただく。
【会長】 ではこれにて閉会とする。
 上記のとおり平成20年度第2回廃棄物減量等推進審議会の議事の経過及びその結果を明らかにするためにこの議事録を作成し、議長が署名(及び押印)する。
 平成20年12月11日
                議長  仲小路  浩    (印)

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