平成19年度第1回春日井市廃棄物減量等推進審議会議事録
1 開催日時
平成19年7月13日(金曜日)午前10時~12時
2 開催場所
春日井市役所3階 304・305会議室
3 出席者
- 【会長】
- 市民 仲小路 浩
- 【委員】
- 市民 足立 利子
市民 伊藤 月美
市民 広川 雄三
市民 堀内 和弘
事業者 大矢 孝彦
事業者 峠 貴斗
学識経験者 行本 正雄 - 【事務局】
- 環境部長 可児 孝雄
ごみ減量推進課長 吉富 孝一
清掃事業所長 松田 佳嗣
クリーンセンター所長 鈴木 元幸
ごみ減量推進課長補佐 富永 豊寿
ごみ減量推進課ごみ減量担当主査 勝尾 直之
4 議題
ごみ処理基本計画について
5 傍聴者
0名
6 会議資料
春日井市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例及び規則(抜粋)
平成19年度のごみ減量施策の実施について
広報春日井平成19年7月1日号
7 議事内容
- 委嘱状の交付について
春日井市長 伊藤太 より、春日井市廃棄物減量等推進審議会委員8名(委嘱委員数は10名)に対し、委嘱状を交付する。
春日井市廃棄物減量等推進審議会委員 別紙一覧表のとおり
任期 2年間(平成19年7月13日~平成21年7月12日) - 会長・副会長の選出について
春日井市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例施行規則第4条第1項の規定に基づき、会長及び副会長それぞれ1名を委員の互選により選出した。
会長 仲小路 浩
副会長 岡本 秀昭 - 会議の公開及び議事録の作成について
出席委員の全員一致により、「会議の公開」及び「議事録の作成」について、下記のとおり決定した。
春日井市廃棄物減量等推進審議会は、公開とする。
議事録は要点筆記とし、会長が議事内容を確認のうえ、会長の署名により作成する。 - ごみ処理基本計画について
【議長】
本日は、新たに委員になられた方がほとんどなので、今後のごみ減量施策の基本となる「春日井市ごみ処理計画」の概要と平成19年度に予定している具体的な施策について、事務局から説明をお願いする。
【事務局】
春日井市ごみ処理基本計画及び平成19年度実施予定のごみ減量施策について資料に基づき説明。
【議長】
ごみ処理基本計画と平成19年度のごみ処理施策の実施予定について説明があった。内容について何か質問・意見があれば出してほしい。
【広川委員】
16ページのごみの組成について、燃やせるごみの表が乾ベースとなっており分かりづらい。ごみに含まれる水分量を含めたウエットベースで生ごみやプラスチックの割合を表示したほうが市民感覚に合う。
次に、33ページに小学4年生用社会科副読本「くらしとごみ」の記述があるが、小学生の学習においては、はじめからリサイクルを教えるのではなく、まずはリデュースを優先して教えるべきと思う。
また、19年度実施予定のごみ減量施策において、ごみ懇談会の実施が掲げてあるが、ごみ懇談会はどのように実施されるのか。行政からの積極的な働きかけにより開催されるのか、町内会長からの申し出により開催されるのか。
【事務局】
生ごみは重量比で、一般的に、燃やせるごみの30~40パーセントと言われている。水分を含めた量の記述については、今後の検討課題としたい。
「くらしとごみ」では、春日井市のごみの現状と分別の紹介、ごみ処理の仕方、3Rの説明といった流れで構成している。青空教室では副読本「くらしとごみ」をベースに、パッカー車を取り入れて授業を行っている。
ごみ懇談会については、昨年は町内会を中心に140~150団体に対し実施した。今年は申し出に応じて、老人クラブ、PTA等を中心に開催したいと考えている。
【広川委員】
「くらしとごみ」は毎年改訂しているのか。
【事務局】
全面改訂は行っていないが、ごみの排出量や指定袋の記述など変更する点が出てくるので、毎年一部を改訂している。
【広川委員】
事業系ごみ(特に生ごみ)の減量が重要と思うが、減量に向けた実態調査は行っているのか。
【事務局】
事業系ごみの実態をつかむため、搬入されたごみの内容検査を行っている。ごみ検査においても資源の混入が見受けられる。資源化できるものは再生事業者へ引き渡すよう啓発する。
また、食品リサイクルについては、大型スーパーマーケットの一部では、食品のたい肥化を進めているところもある。春日井市内にはたい肥化施設がないため、たい肥化施設を有している名古屋市のリサイクル工場において、協定を結び実施されている。
【広川委員】
食べ残しについてだが、春日井市内の学校給食の残食だけで140トン(給食センター)あり、「食育」をもっと進めていく必要がある。
【事務局】
市内の小中学校から出た残飯は、小牧市の養豚場で飼料として活用していると聞いている。台風の影響で休校になるなど、大量に残る場合はクリーンセンターで処分している。
【広川委員】
今後、残飯による養豚が困難になると思うので、子どもたちに若いうちから食べ残しをしないなど、リデュースを学ばせることに意義があると考える。
【伊藤委員】
雑がみの出し方はどのようになっているか。
【事務局】
紙袋に入れるか、紐で縛って出していただくか、もしくは雑誌の中に挟んで出していただくようお願いしている。
【伊藤委員】
雑がみの回収量はどの程度か。また、資源回収団体への奨励金が5円に増額されたのはいつからか。
【事務局】
平成18年度版春日井市のごみの現状7ページのグラフにもあるように、雑がみは雑誌とともに回収しており、雑がみだけの回収量は不明である。17年度との単純比較で、500トン程度と推定される。
資源回収団体への奨励金は平成11年に3円から5円に引き上げた。県内の他市町村との比較においても平均的な額である。行政での資源回収が開始された影響もあり、平成14年度に比べて町内会、子供会での資源回収が半数ほどに減少しており、現在、資源回収のPRを進めている。
【議長】
現在、行政による資源回収と子ども会などの団体による資源回収の2つの方法により回収していることになるが、重複することになり非合理的ではないか。コストを含め、市ではどのように考えているか。
【事務局】
分別、資源化の啓発という面で意義があると考えている。
【堀内委員】
NPO法人などの民間団体でも奨励金の交付対象になるのか。
【事務局】
現在、地区の社会福祉協議会も参加しており、営利目的の団体でなければ交付対象となる。
【議長】
事業系のごみの増加要因は何か。
【事務局】
春日井市内の事業所の数には大きな変化がないことから、平成14年の廃棄物処理法の改正に伴い簡易焼却炉の使用が禁止されたためクリーンセンターヘの持ち込みが増加したことと、経済が活性化したことが影響していると考えられる。
【議長】
事業系のごみは、事業者が分別をして排出しても、収集運搬業者が分別せず一括して回収している。このような状況が、事業系のごみが減少しない一因になっているのではないか。
【広川委員】
24ページの天ぷら油の収集について、資源の有効利用の啓発効果としては意義があると思うが、手数料、人件費等の経費とのバランスから、再検討していただきたい。
【大矢委員】
事業者から出る資源の回収量が伸び悩んでいる状況が見受けられるため、分別に対する意識付けに結びつくような方法の見直しが必要であると思う。
【足立委員】
古着の定義が着られるものとなっているが、どのように再利用されているのか。ウエスとして利用するのであれば、着られるものに限定する必要はないのではないか。
【事務局】
回収した古着は収集業者が選別して、リサイクルに適しないものは除かれることになる。
【足立委員】
資源分別について、いろいろな注意事項があるが、どうしてそのようなことをする必要があるのか分からないので、どのようにリサイクルされるのか説明を付け加えるとよい。
【峠委員】
事業者として、協力出来ることは今後も協力していきたい。
【議長】
これまでの議論を踏まえて、事務局から補足することがあればお願いしたい。
【事務局】
これまでのごみ処理基本計画は、施設整備が中心であったが、今回は分かりやすい計画となるよう心がけて見直した。出来るところから順次取り組んでいきたい。
また、今回のごみ処理計画は、春日井市の第4次総合計画に沿って作成したが、今年度新しい総合計画が策定されるので、それに見合った改定も必要と考えている。
【議長】
その他について、事務局から説明をお願いしたい。
【事務局】
次回の審議会は10月か11月を予定している。
改正容器包装リサイクル法の施行に当たり、今後のリサイクルのあり方についてご意見を伺うことになるかと思うが、その際にはご協力をお願いしたい。
【議長】
本日の議事はすべて終了したので、以上で閉会とする。
上記のとおり、平成19年度第1回春日井市廃棄物減量等推進審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、議長が署名(及び押印)する。
平成19年8月1日議長 仲小路 浩 印
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