大聖武(伝聖武天皇筆賢愚経断簡)
大聖武(伝聖武天皇筆賢愚経断簡) おおじょうむ(でんしょうむてんのうひつけんぐきょうだんかん)
奈良時代 27.0×4.8センチメートル
賢愚経の断簡で、もとは巻子本(かんすぼん)。大和国の東大寺に伝えられていたので、「大和切(やまとぎれ)」とも呼ばれる。荼毘紙(だびし)という特殊な紙に書かれている。光明皇后の冥福を祈って、皇后の骨を砕いたものをすき込んだ紙に聖武天皇が写経をしたと伝えられるが、実際は香木をすき込んだものである。同じ紙に書かれた聖武天皇筆と伝えられる写経があり、文字の大きさから「中聖武(ちゅうじょうむ)」「小聖武(しょうじょうむ)」と呼ばれる。
所至行人答曰汝不知耶如来
出世此難値過今在此国敷演