伝飛鳥井雅有筆八幡切
伝飛鳥井雅有筆八幡切
でんあすかいまさありひつやわたぎれ
鎌倉時代 22.6×12.8センチメートル
後拾遺(ごしゅうい)和歌集と千載(せんざい)和歌集の断簡で、もとは冊子本。この断簡は千載和歌集の一部である。京都の男山(おとこやま)八幡宮に所蔵されていたので、「八幡切」と呼ばれる。雲紙(くもがみ)という、上下に色のついた繊維をすき込んだ紙に書かれている。おだやかで、文字をあまり続けない書風で、鎌倉時代中頃の書と考えられる。
百首の歌めしけるときたびのう
たとてよませたまうける
崇徳院 御製
かりごろもそでのなみだにやどるよは
月もたびねのこゝちこそすれ
まつがねのまくらもなにかあだならぬ
たまのゆかとてつねのとこかは