楊守敬
1839年~1915年
湖北省宣都県の人。字は惺吾、鄰蘇(りんそ)と号す。地理学を修め、書を好んで金石を研究した。著に『楷法遡源』などがある。明治13年に来日し、巌谷一六(いわやいちろく)、日下部鳴鶴(くさかべめいかく)等に北魏の書法を伝えた。
彭沢先生柳 山陰道士鵞
我来従所好 停策夏陰多
重以観魚楽 因之鼓枻歌
雀徐跡未朽 千載揖清歌
彭沢(ほうたく)先生の柳 山陰道士の鵞 我好む所に従って来り 策を停む夏陰多し 重ねて以て魚を観て楽しみ 之(これ)に因って枻(かい)を鼓して歌う 雀徐の跡未だ朽ちず 千載清歌を揖(あつ)む