伝藤原佐理筆通切

ページID 1010018 更新日 平成29年12月25日

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伝藤原佐理筆通切

伝藤原佐理筆通切

でんふじわらのさりひつとおしぎれ

平安時代 23.5×15.5センチメートル

古今和歌集の断簡で、もとは冊子本。ふるいの目のような模様のある紙に書かれている。ふるいのことを「とおし」とも言うので、「通切」と呼ばれる。通切はもとの冊子本の紙の裏面である。表面には銀色の筋があるので「筋切(すじぎれ)」と呼ばれている。藤原佐理筆と伝称されているが、「元永本(げんえいぼん)古今集」など同筆の古筆がいくつかあり、藤原行成(ふじわらのこうぜい)の子孫の定実(さだざね)が筆者であると考えられている。

  くれのおも   貫之
こしときをまちつゝをればゆふぐれの
おもかげにのみみえてこひしき
  唐萩       よみ人しらず
うつせみのからはぎごとにとゞむれど
たまの行へをみぬぞかなしき
  かはなぐさ   ふかやぶ

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