藤原俊成筆顕広切

ページID 1010023 更新日 平成29年12月25日

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藤原俊成筆顕広切

藤原俊成筆顕広切

ふじわらのしゅんぜいひつあきひろぎれ

平安時代 24.8×11.8センチメートル

古今和歌集の断簡で、もとは冊子本。藤原俊成(1114~1204)が書いた古今集は顕広切のほか、御家切(おいえぎれ)・昭和切・御物本古今集・了佐切(りょうさぎれ)の5種類が現存するが、そのうち最も若いころに書かれたものである。俊成は54歳まで顕広と名のっており、そのころに書かれたので顕広切と呼ばれる。俊成の書は晩年になるにしたがって独得の鋭さが目立ってくるが、顕広切はおだやかな書風で書かれている。近年の研究で、俊成よりかなり時代が下るという説もある。

はなすゝきほにいでゝこひはなをゝしみ
したゆふひものむすぼゝれつゝ
  たちばなのきよきがしのびにあひしれりける
  をむなのもとよりおこせたりける
          よみ人しらず
おもふどちひとりひとりがこひしなば
たれによそへてふぢころもきむ

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