本阿弥光悦短冊
本阿弥光悦短冊
ほんあみこうえつたんざく
江戸時代 34.8×5.4センチメートル
本阿弥光悦(1558~1637)は、安土桃山時代から江戸初期の能書である。近衛信尹(このえのぶただ1565~1614)、松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう1584~1639)とともに寛永の三筆と称される。線の太さや濃淡などに変化の多い、豊かで美しい書風で書かれている。光悦は、このような独特の書風を、平安時代の書を基にして作り上げた。光悦の書風は多くの人に学ばれ、その書流は光悦流と呼ばれている。
人しれず苦物は忍山
下はふ葛の恨成けり