伝藤原忠家筆柏木切(小野宮右衛門督君達歌合)

ページID 1010020 更新日 令和5年8月30日

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伝藤原忠家筆柏木切(小野宮右衛門督君達歌合)

伝藤原忠家筆柏木切(小野宮右衛門督君達歌合)
でんふじわらのただいえひつかしわぎぎれ(おののみやえもんのかみきんだちうたあわせ)
                             平安時代 26.8×14.8センチメートル
二十巻本歌合の断簡で、もとは巻子本(かんすぼん)。二十巻本歌合は堀河天皇(在位1086~1107)のころ編集されたもので、200回以上の歌合で詠まれた和歌を載せている。清書ではなく原稿として書かれているので、早く書かれている。大勢の人が分担して書いているが、そのうち藤原忠家筆と伝えられるものは「柏木切」と、忠家の子である藤原俊忠(ふじわらのとしただ)筆と伝えられるものは「二条切(にじょうぎれ)」と呼ばれている。この断簡は、藤原斉敏(ただとし928~972)の子供たちが天元4年(981)に行ったなぞなぞ歌合の一部である。 
    左 なををとゝひよりうそぶきよだにいとはるゝ
      もの
  ちはやぶるかみのやりますよとなれば今日みかば
  ちのおそろしきかな
    右 なをはきものならべたるいのりのし
  はき物をふたつならべてつとめこしつくつくぼうし
  いづこなる覧
    左 のいふものはき物ならべたるいのりのしは夏
    のすゑ秋のはじめにこゑするくつくつ ぼうし

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