平成27年度第1回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
平成27年7月30日(木曜日)午前10時~11時50分
2 開催場所
青少年女性センター 講習室
3 出席者
- 会長
東海学園大学非常勤講師 山尾美香
- 副会長
中部大学教授 笠井尚
- 委員
かすがい女性連盟代表理事 森美穂子
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
公募委員 佐藤由佳
公募委員 白石義博
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 西智恵子
春日井商工会議所事務局長 山田眞平- 欠席者
弁護士 野田葉子
- 事務局
市民生活部 部長 福慶達男
男女共同参画課 課長 米本洋子
男女共同参画課 課長補佐 内藤純子
男女共同参画課 主査 原口幸恵
4 傍聴者
なし
5 議題
- 男女共同参画推進の実施状況について
- その他
6 会議資料
- 次第 (PDF 58.9KB)
- 資料1 男女共同参画推進の実施状況(概要) (PDF 657.7KB)
- 資料2 新かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書 (PDF 1.9MB)
- 資料3 春日井市DV対策基本計画(二次)実施状況報告書 (PDF 735.6KB)
7 議事内容
議題1 男女共同参画推進の実施状況について
- 原口主査
- 資料1、2、3について説明。
- 森委員
- 3点お願いします。1点目は、資料2 16ページ。市PTA連絡協議会母親委員会120名に男女共同参画セミナーが開かれています。プラン作成時に実施した、中高校生対象のアンケートで、男らしく、女らしくと母親に言われている割合が高かったので、母親対象にセミナーを継続的に実施するのは、重要だと思います。資料1の数値目標にある小中学校のPTA会長の女性の割合が現状値28.3%と目標値を上回ったことは、母親対象の講座が功を奏しているのだと思います。
2点目、「育児・介護する社員も力を発揮できる職場に~ワーク・ライフ・バランスを考える~」の受講者が、女性18名、男性17名となっています。平日の講座にもかかわらず、男性の参加が多い理由を教えてください。
3点目、「職員などに対するジェンダーに敏感な視点の定着促進」で、昨年は、園児の保護者にDV啓発カードを配布したとありますが、事業内容の保育士の意識啓発の推進にそぐわないと思います。保育士対象にも25年度と同様に研修があるといいと思います。 - 米本課長
- 1点目、PTAの講座ですが、継続して取り組みたいのですが、27年度については違う視点での講座を開催されると聞いています。
2点目の、ワーク・ライフ・バランスの男性受講者については、人事関連の仕事をしている外郭団体職員に働き掛けました。
3点目については、DV啓発カードを配布したことによって、男女共同参画についての意識付けに繋がると考えます。 - 西委員
- 男女共同参画は、市民生活すべてに関わっているのだと感じています。資料1数値目標の、小中学校のPTA会長の女性の割合ですが、女性になってしまっているのが現実です。男性が入った方が、バランスがよくなります。
- 米本課長
- 会長だけでなく、執行部を含めて全体的に男女が半々になれば、ベストな状況になるのではと考えます。
- 山尾会長
- 例えば「おやじの会」などの方が、役員、執行部に入ってこないのですか。
- 西委員
- 市内10校位に「おやじの会」があるようです。地域で子供たちをサポートできればと男性が頑張っています。もう少しPTA会長や役員になる人が、学校との情報交換、学校同士の情報の共有ができればいいのですが、難しいのが現状です。
- 白石委員
- PTA会長は、女性ではやりにくいような雰囲気があるのですか。
- 西委員
- 雰囲気はないですが、男性に子供の教育に関わってもらい、父親の意見も欲しいです。男性が参加しないことによって、子供と距離が離れるのが心配です。
- 山尾会長
- 執行部の男女の比を調べてみるといいと思います。資料2の8ページで、男性相談窓口の実施は、26年度実施なし、27年度も特になしとなっています。男性の相談件数はゼロではないと伺っておりますが、対策を取られる予定はないですか。
- 米本課長
- 男性の相談者の数は大きく変動はないです。昨年度のDV相談者のうち、男性の被害者、加害者は1名ずつでした。DV相談への男性からの相談は、年間40件近くありますが、関係部署、機関の職員、DV被害者の家族などが中心です。ニーズや他市の状況等を踏まえた中で相談体制については、検討していく必要があると考えます。
- 山尾会長
- 今の時点では、現状のまま続けていくということですか。
- 米本課長
- 現状の相談員で対応ができていると考えます。
- 白石委員
- 現実は、男性相談、女性相談と分ける必要はないのではないですか。
- 米本課長
- 男性の相談窓口を設置する場合、DV加害者からの探索等を考慮し、相談方法を慎重に検討する必要があります。
- 笠井副会長
- 資料2、7ページ、書籍の収集が2,897冊とあります。これは、ここの図書室ですか。
- 米本課長
- 施設内の図書コーナーに置いております。
- 笠井副会長
- 活用状況を教えてください。
- 米本課長
- 平成26年度で年間153人の利用があり、貸出冊数は314冊です。
- 笠井副会長
- 書籍が分散してしまうと利用が下がります。今は、図書館の利用の関心が上がっているようですが。
- 米本課長
- ちなみに図書館とは、連携しておりません。ここで貸出、返却するシステムを取っております。
- 山尾会長
- 図書館の検索システムの中に、こちらの図書は反映されていないということですか。
- 米本会長
- そうです。施設のホームページで蔵書の案内をしております。
- 山尾会長
- 3千冊近くの本があるので、ぜひ活用をお願いいたします。
- 福慶部長
- 図書館には司書がおり、すべての蔵書の把握をしております。検索システムの登録があれば、司書からこちらに繋がります。今後その対応を考えていきます。
- 佐藤委員
- 資料2の20ページ、市における女性の参画推進に関連して、愛知県職員の女性の管理職の数値を教えてください。
- 米本課長
- 平成25年については、5.5%です。
- 佐藤委員
- 春日井市でいうとどの区分ですか。
- 福慶部長
- 小計の部分になります。全国平均を見ても、その当時6.8%ですので春日井市は若干低いです。
- 米本課長
- 27年度当初の割合は、8.8%です。
- 佐藤委員
- ぜひ春日井市もそれに近づくようになればと思います。
- 福慶部長
- 個人の考えがありますが、実際に女性が管理職になると辞める職員がいるという実態もあります。
- 佐藤委員
- 根底には、子育て世代には荷が重いとか、帰りが遅くなるなど、家庭的に難しいことが推測されます。男女共同参画ということで、その辺をクリアにしなければいけないと思います。
- 福慶部長
- 男性の育児休業についても、推奨はしてもなかなか手を挙げる人がいません。まず、意識を変えないといけません。
- 佐藤委員
- 今の小中学生や、高校生が社会に出る頃には女性が意識を変えて働ける世の中になるのではと思います。地道な啓発の必要があると思います。
- 白石委員
- 同じく20ページになります。「職業能力の開発・向上・研修会等派遣への助成」ですが、男女共同参画の視点がEとなっています。共同参画の議論であれば、男女の内訳の数字を取った方がいいと思います。
- 山田委員
- 中小企業の人材育成研修の参加については、企業のトップの方とか人事関係、管理職を派遣するもので、188名の受講者の内、9割位は男性かもしれません。市の広報大使 井原慶子さんは、セミナーの中で女性の活用をしきりに言われています。施策のPRを広報大使としてやっていただくのも一つかと思います。これからは、フェイスブックでの情報発信も、考えていく必要があると思います。
- 白石委員
- 上場会社では、女性の役職への登用が問われています。
- 米本課長
- 今年度の男女共同参画市民フォーラムについては、井原さんを講師としてお招きする予定をしております。市内の女性の活躍促進宣言事業所3社などに、男女共同参画に関連したセミナーの講師を派遣できたらと思います。
- 山尾会長
- 社会制度的には、少しずつ整備されつつあります。ぜひ個人個人の価値観の変革等を進めていただけるといいと思います。
- 森委員
- 資料2 44ページ、育児・介護休業等の取得促進についてです。市男性職員の育児休暇取得率は、プラン策定時に3.7%だったのが、現状値1.8%に下がっています。周知が不足していると思うのですが、何か対策はお考えですか。
- 福慶部長
- 毎年、人事当局から通達を出しています。人事当局としても推奨はしていますが、個人の意識だと思います。
- 加藤委員
- 一般的に夫の給与が上だと、家計を考えた時にどちらが得かということで、男性はあまり取りませんね。個人の考えもありますから難しいと思います。
- 福慶部長
- 制度を整えて、休みをとっても生活はできるとしていけば、男性も女性も両方とも育休が取れると思います。今の社会の制度を見直していかないことには、いけません。
- 山尾会長
- 男女共同参画について考える場が、非常に大事ですね。
- 白石委員
- 育児休暇取得率の数値目標ですが、男性職員の数が母数になっているのではないですか。
- 内藤補佐
- 育児休暇対象者が母数となっています。
- 森委員
- 育児休暇を取りたい人が職場の雰囲気で取りづらいという状況をなくさないといけないと思います。
- 加藤委員
- 資料1 5ページの「子どもを育てる社会環境の整備」に関して、保育士の処遇については、正規の保育士と臨時の保育士で差があり、半数以上が臨時保育士で、担任を持ちながら正規職員と同じように働いています。収入にも格差があって、臨時でフルタイム働いても、年収は200万円ぐらいです。
- 福慶部長
- 臨時職員と正規職員の仕事の住み分けができていると思います。
- 加藤委員
- 市民のサービスばかりではなく、そこで働く人の労働条件や処遇面を考える必要があると思います。
- 福慶部長
- ここであげさせていただいている意図は、女性の方も働けるような体制を整えていくというものです。
- 笠井副会長
- 学校でいのちの学習に取り組んでおられるのは、大変いいことだと思います。「いのちの学習 指導案例集」というのは、どこかでもらえるのですか。公開をしているのですか。
- 米本課長
- 学校教育課の所管になりますので、次回の審議会で報告します。
- 森委員
- 資料3の3ページです。DV防止リーフレットやカードの配布枚数と方法をお尋ねします。5ページにあります、デートDV防止パンフレットは、市内高校でどのように配布されたのですか。
- 米本課長
- 啓発カードの配布については、随時補充している状態です。配布は、年間1万5千部位です。公共施設については、女子トイレに置いています。学校については、学校の判断です。高校生向けのデートDV防止パンフレットについては、6月初旬に8千2百部を市内の県立高校9校と私立高校1校に配布しました。
- 山尾会長
- 今後も、毎年配る予定ですか。
- 米本課長
- 継続的に配布していくことが必要だと思います。
- 西委員
- デートDV対策についてですが、学校と協力して一斉にセミナーを開催し、その後パンフレットをもらい、何かあった時に相談ができるという取り組みが、役立つと思います。
- 米本課長
- 27年度についても、デートDVセミナーを実施したいと考えます。
- 森委員
- 事業内容の目標としている、中学生向けのセミナーをやっていただきたいです。中学生も含めた若年層に向けた働きかけをお願いしたいと思います。
- 山尾会長
- 春日井市立の中学校にも、ぜひ啓発活動をお願いいたします。
- 笠井副会長
- 資料1 11ページのスクールソーシャルワーカーについてですが、何名ですか。
- 米本課長
- 昨年度から1名増えて、3名です。
- 笠井副会長
- 増えたという事は、仕事がたくさんあると思います。3名での活動とは、どういうものですか。
- 米本課長
- 問題解決のため、学校を巡回していると聞いています。
- 笠井副会長
- 具体的に人数は足りている状態なのでしょうか。
- 米本課長
- 把握していないです。当課では家庭での問題をDV相談に繋げていただく橋渡し役をしていただいています。
2 その他
次回の日程確認
上記のとおり平成27年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
平成27年8月30日
会長 山尾美香
署名人 白石義博
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