平成23年度第5回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
平成23年10月5日(水曜日)午前9時30分~11時30分
2 開催場所
春日井市役所4階 第2委員会室
3 出席者
- 会長
- 名古屋学院大学講師 松田照美
- 副会長
- 南山大学教授 沢登文治
- 委員
- かすがい女性連盟代表理事 石原美恵子
中部大学教授 笠井尚
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
公募委員 鬼頭真理子
公募委員 鈴木良和
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 大田幸子
東海学園大学非常勤講師 山尾美香 - 欠席
- 弁護士 野田葉子
- 事務局
- 市民生活部 部長 戸田佳実
男女共同参画課 課長 長谷川敦
男女共同参画課 課長補佐 吉川栄子
男女共同参画課 主査 牧野陽子
4 傍聴者
3名
5 議題
- 新かすがい男女共同参画プランについて
6 会議資料
-
資料1 答申(案) (PDF 3.6MB)
-
資料2 目標2.課題5の削除理由について (PDF 142.7KB)
-
資料3 新かすがい男女共同参画プラン体系 (PDF 270.9KB)
-
資料4 削除・新規・見直し事業一覧 (PDF 182.9KB)
-
資料5 かすがい男女共同参画プラン(改定版)実施状況報告書に対する市民意見 (PDF 233.5KB)
7 議事内容
議題1 新かすがい男女共同参画プランについて
- 長谷川課長
- 前回(第4回審議会)からの変更点について説明。
- 鬼頭委員
- 目標2.課題5が削除されたことが、とても残念です。
- 石原委員
- 私も同感ですが、施策で取り組んでいければと思います。具体的には、施策11の市・企業における女性の参画促進を市における男女共同参画の促進と企業における女性の参画促進に分けてはどうかと思います。
- 松田会長
- 市と企業を分けた方が所管課もはっきり明確になると思います。
- 長谷川課長
- 市と企業が一体となって取り組んでいく必要があると考え、一緒にしてあります。
- 戸田部長
- 市も企業の一つと考えることができるので、併記しました。市と併せて企業を読み取っていただくと有難いです。
- 石原委員
- わかりにくいと思います。条例には「事業者」を使用しているので、「企業」を「事業者」にした方がいいと思いますし、企業と併記することで、市の取組姿勢が不安になります。
- 松田会長
- 所管課が異なるものを一緒にすると論点がぼやけてしまい、どこがやっているのかわかりにくくなるということです。市を明確に打ち出して欲しいというご意見でした。
- 石原委員
- 23ページ「ポジティブアクション」の説明をもう少しわかりやすくして欲しいです。それから、25ページ施策10ですが、現在、女性委員ゼロの審議会の数がいくつあるのか教えてください。
- 長谷川課長
- ポジティブアクションの説明は、検討します。女性委員ゼロの審議会は3つあります。
- 松田会長
- 施策10の内容は、話の論点が違うものを一緒に書かれているのでわかりにくいと思います。
- 鬼頭委員
- 目標3施策22「ワーク・ライフ・バランスについての意識の醸成」という言葉がわかりにくいです。国の計画では「ワーク・ライフ・バランスについての社会的気運の醸成」と記載されています。「ワーク・ライフ・バランスの定着促進」にしてはどうでしょうか。
- 沢登副会長
- 35ページ施策22の内容で、「より良い職場風土づくりのための意識の醸成に努める」という文章はいいと思いますが、施策としてはわかりにくいかもしれません。
- 山尾委員
- 施策22は個人に知らしめることだと思いますので、「意識の醸成」は少しわかりにくいと思います。
- 笠井委員
- 「意識づくりをする」ということで「意識」を入れたいのはわかります。
- 沢登副会長
- 何をしたらいいのかわからないかもしれません。
- 加藤委員
- 労働の世界では、「意識の醸成」は一般的に使われています。
- 鬼頭委員
- 一般の人がよく分かるようにした方がいいと思います。
- 松田会長
- みなさんからでた意見を踏まえて、もう一度、検討してください。
- 石原委員
- 事業70「入札制度における優遇措置の導入」ですが、入札ではない取引にも適用して欲しいです。
- 長谷川課長
- 市役所は入札が根底にあり、基本的に登録業者から優先的に物を購入することになっているので、他の言い方が見当たりません。
- 松田会長
- 事業を「入札制度などにおける優遇措置の導入」にしてはどうでしょうか。
- 沢登副会長
- 入札の優遇措置をとる場合、ファミリーフレンドリー企業について優遇すると思いますが、企業がファミリーフレンドリー企業について認識していないと動きがとれないと思いますが、それは大丈夫でしょうか。
- 長谷川課長
- 施策23で、企業としてもメリットがあることに触れております。
- 松田会長
- 新しい事業で「男性相談窓口の開設」とありますが、事業内容に専門員を配置するとありますが、その辺りの説明をお願いします。
- 長谷川課長
- 具体的な体制などについては、今後、決めていきます。
- 松田会長
- 来年度以降、実施していくにあたり検討していくということですね。
- 石原委員
- 資料4事業5「企業における男女共同参画推進状況の把握」の所管課が男女共同参画課となっていますが、企業に関係のある課の協力も必要だと思います。また、事業36「職場復帰研修の実施」も同じだと思います。24ページ 施策10ポジティブアクションの説明を加えた方がいいと思います。あと、9ページの体系に事業も加えてはどうかと思います。
- 長谷川課長
- 経済振興課や商工会議所と一緒に行っていきます。
- 松田会長
- 職場復帰研修を企業向けに行うのかについては、どうでしょうか。
- 長谷川課長
- これは、企業向けではなく、今のままで協力を得てやっていくということです。
- 松田会長
- 市における女性の登用推進だと人事課が所管課になり、企業における女性の登用推進だと企業活動支援課になり、どこが行うのかあやふやになってしまいます。市と企業を一緒にしてしまうことの問題と課題だと思います。その辺りを検討していただきたいと思います。
- 鬼頭委員
- 資料4事業5「市内企業における男女共同参画推進状況の把握」は、どういった方法で把握するのか教えてください。また、把握する内容としては、管理職への女性の登用状況や育児・介護休業取得率の2つだけでしょうか。
- 長谷川課長
- 具体的には、これから検討していきます。
- 笠井委員
- 資料4事業14の事業内容で「男女混合名簿活用の推進」とありますが、活用というのはどういうことですか。
- 長谷川課長
- 男女混合名簿は、保育園や小中学校で100%導入されています。その活用方法について調査を行っていくということです。
- 石原委員
- 男女混合名簿は作成されているが、実際にどのように使われているのかを把握する必要があると思います。
- 大田委員
- 私の知っている限りでは、卒業式などの行事は、男女混合名簿です。ほとんどの学校で男女混合名簿を活用されていると思うので、どこでさらに「活用」を推進していくのかわかりません。学校側も疑問を抱くのではないかと思います。
- 松田会長
- 現在、どのように使われているのか実態を把握するとのことです。事業14「ジェンダーに敏感な視点に立った教育の推進」となっていますが、事業名がこうなるということですね。
- 長谷川課長
- そうです。
- 長谷川課長
- 第4 プランの推進について説明。
- 石原委員
- 目標値で、ファミリー・フレンドリー企業の登録数が20社になっていますが、次世代育成プランでは、平成26年に25社となっています。それぞれの整合性を見ると、20社というのは少ないと思います。
- 松田会長
- 確認をお願いします。
- 鬼頭委員
- ファミリー・フレンドリー企業の目標値が低いと思いますので、上げていただきたいと思います。それから、情報紙「はるか」を知っている一般市民の割合ですが、目標値が20%では低いと思います。割合を上げたいのであれば、発行部数を増やすなど工夫が必要だと思います。
- 松田会長
- 前回の意識調査と比べると、「はるか」を知っている人の割合は下がっているという現実があります。抜本的なことを考えていく必要があると思います。
- 沢登副会長
- 「はるか」の発行は、現行プランの重点プロジェクトになっていますが、予算が減っています。内容を充実させるということですか。
- 長谷川課長
- 現在は普及について検討しているところです。発行部数も減っていますが、有効利用ということで、保育園の年長児や企業に配布しています。
- 沢登副会長
- HPでは、毎号掲載されていますか。
- 長谷川課長
- はい、掲載しております。
- 松田会長
- 目標値を20%に掲げるならば、配布方法など知恵を出していかなければならないと思います。
- 石原委員
- 数値目標の「安全・安心まちづくりボニター」と「地域のおじさん・おばさん」が人数と男女比率の均衡となっていますが、どちらに軸を置いているのか教えてください。
- 松田会長
- 「地域のおじさん・おばさん」は、人数も達成しているので、掲げる必要があるのかということです。
- 長谷川課長
- 「地域のおじさん・おばさん」については、人数はともかく男女比率は達成しているので項目を、また「安全なまちづくりボニター」については、人数を削除します。
- 松田会長
- 次世代育成に係ることで、小学校区における子どもの居場所設置率が95%になっていますが、これは次世代の関係ででてきた数字ですか。
- 長谷川課長
- 違います。
- 松田会長
- 100%にしてください。
- 長谷川課長
- 検討します。
- 石原委員
- 「配偶者等から何らかの暴力をうけたことのある女性の割合」は、DVがなくなって幸せな暮らしを目指すならば、20%より低い方がいいのではないかと思います。また、「DV相談の窓口を知っている一般市民の割合」は、すべての市民がDVはいけないことだと認識した上で、相談窓口があることを知っているとするならば、35%は低いと思います。「DVについて知っている」という項目を数値目標に掲げてもいいのではないかと思います。
- 長谷川課長
- 配偶者等から何らかの暴力を受けたことがある女性の割合」は、DVの意識が高まってくると増加すると思いますが、徐々に減っていくのではないかと思います。相談窓口を知っている市民の割合も男性を含めた一般市民の平均です。女性に限らず一般市民の認識率を上げるということで35%にしました。DVの内容を知っている一般市民の割合についての項目は調査の中で行うことは可能ですので、検討します。
- 山尾委員
- 「配偶者等から何らかの暴力を受けたことのある女性の割合」は、過去の経験について質問をしているので、下がることは難しいと思います。目標値を掲げるのであれば、「過去数年」というように区切って聞くといいのではないかと思います。
- 松田会長
- 折衷案として、目標値を下げ、項目を「過去数年」とするということでいかがでしょうか。DV相談窓口については、国などがコマーシャルなどでPRしている印象がありますので、50%ぐらいにあげてもいいのではないでしょうか。
- 牧野主査
- かすがい男女共同参画プラン(改定版)実施状況報告書に対する市民意見について説明。
- 松田会長
- 28件の意見があり、回答をするということですが、プランに反映することは何かありましたか。
- 牧野主査
- 事業を行うにあたり参考になる意見がありましたので、取り入れていきたいと思います。
- 松田会長
- いつごろ回答される予定ですか。
- 牧野主査
- 次回の審議会でお示ししたいと思います。
- 山尾委員
- 市民意見に対する回答は、審議会の前に公表されるのですか。
- 長谷川課長
- 次回の審議会と合わせて公表します。
- 松田会長
- 全体を通して何かご意見はありますか。
- 石原委員
- 市、事業者、企業の用語を条例も含めて、精査して欲しいです。また、他のプランとの兼ね合いを見ていただきたいことと、答申の背景では、男女共同参画プランに係る事情や春日井市の特徴を入れるなどしてはどうかと思います。
- 松田会長
- 大きな枠組みを踏まえて、社会の変革といった情勢を捉えた書き方をした方がいいという意見でした。また、言葉の使い方が曖昧なところがありますので、明確にしてください。
8 その他
- 長谷川課長
- 今後のスケジュールについて説明。
- 松田会長
- 今日出された意見を踏まえて修正をお願いします。次回は、新プランのサブタイトルが提案されると思います。
上記のとおり平成23年度第5回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
平成23年11月1日
会長 松田照美
署名人 笠井尚
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