平成27年度第2回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
平成28年3月16日(水曜日)午前10時~11時40分
2 開催場所
青少年女性センター 第1会議室
3 出席者
- 会長
東海学園大学非常勤講師 山尾美香
- 副会長
中部大学教授 笠井尚
- 委員
かすがい女性連盟代表理事 森美穂子
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
公募委員 佐藤由佳
公募委員 白石義博
弁護士 野田葉子
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 西智恵子
春日井商工会議所事務局長 山田眞平- 事務局
市民生活部 部長 福慶達男
男女共同参画課 課長 米本洋子
男女共同参画課 課長補佐 内藤純子
男女共同参画課 主査 原口幸恵
4 傍聴者
3名
5 議題
- 平成27年度男女共同参画の事業実績について
- 平成28年度男女共同参画の事業計画(案)について
- 「新かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書及び春日井市DV対策基本計画(第2次)実施状況報告書」に対する意見と市の考え方について
6 会議資料
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次第 (PDF 65.4KB)
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資料1 平成27年度男女共同参画の事業実績 (PDF 256.6KB)
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資料2 平成28年度男女共同参画の事業計画 (PDF 148.1KB)
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資料3 新かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書及び春日井市DV対策基本計画(第2次)実施状況報告書に対する市の考え方 (PDF 229.0KB)
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参考資料1-1 DVセミナー一覧 (PDF 74.7KB)
7 議事内容
議題1 平成27年度男女共同参画の事業実績について
- 原口主査
- 資料1について説明
- 佐藤委員
- 男女共同参画セミナーの受講者の年齢層を教えてください。
- 原口主査
- 「幸運を呼ぶカラーレッスン」は、30代、40代の方中心に参加していただきました。「体験!体感!保護者のためのスマホ教室」は、小中高校生の保護者を対象にしており、30代から50代の方が多く、「知って得する!こころとからだの豆知識」は、50代から60代の女性に参加していただきました。
- 佐藤委員
- 「知って得する!こころとからだの豆知識」は、宣伝文句から若い方が多いと思い、参加しづらいと思いました。実際は、50代60代の方が参加され、全世代を対象にしたものととらえられており、ほっとしております。
- 山尾会長
- 3名というのは残念です。
- 森委員
- 事業者向けセミナーは、どのような方が対象でしたか。ハラスメントセミナーの具体的な内容について教えてください。また、市の審議会委員等への女性登用については、女性登用率が昨年より上がっており、今後も期待されますが、女性が増加した件数はわかりますか。
- 内藤補佐
- 事業者向けセミナーは、主任クラスの方を中心に受講していただきました。男女は、ほぼ同数でした。パワハラと指導の違いや、権力関係が背景にあるなどの内容でした。
- 米本課長
- 女性の委員数の変化については、増加していません。審議会等の数と、委員数が減ったことにより、前年と比べ0.8%増加となっています。
- 森委員
- 19件のうち、女性が増えている件数は実際ないということですか。
- 米本課長
- 女性の委員数は増えていないです。
- 西委員
- ジャンボかるたは、どこで借りられますか。
- 内藤補佐
- 男女共同参画課で貸し出しをしています。
- 西委員
- DV相談件数について、平成26年度に比べて27年度は増加していますが、相談者の年齢層は分かりますか。
- 米本課長
- 相談窓口の周知がはかられ、相談が増加していると思われます。30代、40代の方が全体の50%近くを占めています。これは延べ人数でリピーターも含めるため、実際の人数とは若干違ってきます。子育て中の方でDVを受けている方が多いです。
- 西委員
- 実際には家庭内で暴力があっても、なかなか学校には相談がないです。小中高校生の母親の年代が多いですね。
- 白石委員
- セミナーですが、テーマがカラーレッスンや事業所向けでパワハラなど、男女共同参画のテーマから広げられていますが、運用上ある程度広げられているのですか。
- 米本課長
- 男女共同参画の視点に立ったものを行っています。カラーレッスンについては、自分を知り相手を理解する手段として行いました。ハラスメントセミナーについては、男性も女性も職場で働きやすい環境づくりが、今の時代求められています。広く参加していただけるような内容で開催できればと思います。
- 白石委員
- 男性の参加を増やしていくというのが課題ですね。それから、DV相談の件数が増えていますが、どのような理由ですか。
- 米本課長
- 件数は、関係機関からの情報提供、情報共有なども含まれています。相談内容については、複雑化、多様化しているのが現状です。
- 白石委員
- 連携体制についてですが、会議の開催が年1回ずつとなっています。社会問題化したときには、役所の中の連携や、情報の共有がされていなかったと聞きます。もっと多く開催するべきだと思います。
- 米本会長
- 会議としては1回ですが、必要な部署とは随時連携を図っています。警察や子ども政策課とは連携を密にしています。
- 白石委員
- 関係機関は、それぞれ仕事があり大変だと思いますが、充実させることから連携が深まると思います。
- 笠井副会長
- DV被害者支援者養成講座ですが、多くの反響があったと思います。修了者の今後の活躍の場などはありますか。
- 内藤補佐
- 来年度は、フォローアップの講座を実施します。また、DV被害者が自由に発言できる、場作りのサポートを修了者の方にお願いしたいと考えています。来年度も養成講座は実施していきます。
- 佐藤委員
- DV相談は複雑多岐に渡っており、相談員は神経を使い、激務だと思います。相談体制の変更や、相談員を増やす計画はありますか。関連して支援者養成講座の修了者の活用を図ることにより、DV相談員の方の仕事が楽になればいいと思います。
- 内藤補佐
- 相談員の増員は、考えていません。毎日職員が相談員から話を聞く場を設け、相談員の精神的負担を軽減しています。
議題2 平成28年度男女共同参画の事業計画(案)について
- 原口主査
- 資料2について説明
- 笠井副会長
- セミナーの講師と市との関係は、どうなっていますか。講師の選定など今後の計画など教えてください。
- 内藤補佐
- 中部大学のセミナーには、DV被害者支援者養成講座の講師として関わっていただいた方を派遣しました。市とコミュニケーション等は取れていたのですが、次回からは、大学側と調整ができるようにしていきたいと思います。
- 佐藤委員
- DV被害者支援者養成講座についてですが、来年度も同じような日程で進められるのか。幅広い方が受けられるような時間設定になっているのか教えていただきたいです。
- 内藤補佐
- 来年度は委託者と調整し、日程等を考えていきたいと思います。受講者は50代60代の方が多く、その年代の方の関心が高いと思います。
- 森委員
- 受講しましたが、内容は被害者からの話の聞き方など、被害者に対する対応が中心でした。また、支援の関係機関に繋げる必要性が分かりました。今後もぜひ続けていただきたいと思います。
- 米本課長
- 参加者を拡大することによって、DV防止に繋がると思います。
- 野田委員
- 男女共同参画啓発事業についてです。子どもの頃からメディアによって男女の役割分担的な事を植え付けられています。啓発をしていかないと、DVにもつながっていきます。DVの啓発だけでなくジェンダー的なセミナーもやっていただけるといいと思います。
- 米本課長
- DVセミナーの中で、ジェンダーの話も取り入れていきたいと思います。
- 山田委員
- 28年度の事業計画で、どの分野が新しい事業なのか教えてください。予算も教えてください。事業の計画前の段階で皆さんの意見が入ればもっとよくなると思います。女性活躍推進法の関係で、女性の職場内での活躍の場を重視する必要があります。来年度は男女共同参画課の事業は、商工会議所の事業とリンクしてくると思います。
- 米本課長
- 28年度については、男女共同参画プラン改定に向けた、市民意識調査が新しい事業です。予算額は213万円です。調査結果を審議会に報告させていただきプラン改定の基礎資料とします。商工会議所との連携については産業部との兼ね合いもあります。今年度は商工会議所女性会にセミナーを実施しました。そういった中で女性の活躍推進の話をさせていただくなど、方法はあると思います。
- 山田委員
- 商工会議所では、共催の実施により費用を抑えています。商工会議所でも積極的に参加させていただきたいです。
- 森委員
- 情報紙「はるか」は、以前中部大学の学生の方と編集をしていました。学生や、商工会議所の方と一緒に情報紙を編集するなど、啓発を広めていくことはできないですか。
- 米本課長
- 御意見を参考にさせていただきます。
議題3 「新かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書及び春日井市DV対策基本計画(第2次)実施状況報告書」に対する意見と市の考え方について
- 原口主査
- 資料3について説明
- 森委員
- 意見については、かすがい女性連盟で提出したものです。他に意見が出ていないのが残念です。多くの市民から意見が出るよう周知をしていただきたいです。DV対策基本計画実施状況報告書2-2.ですが、スクールソーシャルワーカーだけに任せるだけでなく、教員の方にも積極的に関わっていただけるといいと思います。
- 米本課長
- ホームページに報告書を掲載しており、関心ある方は見ていただいていると考えます。子どもの心理的ケアの問題ですが、スクールソーシャルワーカーに丸投げしているのではなく、問題があれば学校と情報を共有しながら子どものケアに取り組んでおります。必要であれば、学校からの情報提供や相談を受けるケースもあり、教員の方々が問題に関わっていない状況はないと考えます。
- 白石委員
- DVの研修など、先生向けの企画はないですか。
- 西委員
- 市の教育委員会が主催で、教員が子どもへの話し方や、保護者への対応の仕方などの研修を受けています。スクールソーシャルワーカーは、市内の学校の区域を分けて担当していますので忙しいと思います。関係各課が連携して子育てしやすい春日井市になればいいと願っています。
- 白石委員
- 教員は外部の人と接触することで、結構気がつくこともあります。ぜひ研修等行っていただきたいと思います。
- 山尾委員
- 何か方法を見つけていただいて対応していただければと思います。
- 内藤補佐
- 教育委員会と調整していきたいと思います。
8 その他
- 原口主査
- 事業者アンケートの結果をお配りしました。ホームページにも掲載していますので、参考にしてください。
- 森委員
- 事業者アンケートについてですが、前回と比べて変化があった点について説明をお願いします。
- 米本課長
- 前回は、平成24年度にしました。150社を対象に実施し、82社54.7%の回収率でした。前回より回答内容が後退している印象を受けました。今後いい方向に進めばいいと期待しています。
- 内藤補佐
- 「ワークライフバランスという言葉を知っていますか」という質問については、「知っている」との回答が、前回の39%から62%に。また、「育児・介護休業を実施していますか」との質問に「実施している」との回答が前回の47%から61%に上がっています。
- 山尾会長
- 事業所向けセミナーを、今年度もやっていただければありがたいと思います。
- 福慶部長
- 女性活躍推進法では、公共団体は特定事業主行動計画を、民間事業者は、一般事業主行動計画を3月末までに作成しなければなりません。4月以降に実態を分析して公表します。
- 白石委員
- 市についても必要ですか。
- 福慶部長
- そうです。人事課で作成します。復職が難しいということもあり子育て世代の就労が減っています。28年度市政方針の目玉は子育て支援です。待機児童の問題など、まずハード面での対策が必要だと思います。
- 白石委員
- 公共機関が中心となって、進めることが必要ですね。
- 森委員
- 作成された事業主行動計画は、どのように公表されますか。推進法には、協議会を組織することができると謳ってあります。協議会について春日井市として、どうお考えですか。
- 福慶部長
- 男女共同参画や女性の活躍推進、プランについては審議会で協議していくため、協議会については、今のところ設立する考えはありません。特定事業主行動計画は義務ですので、ホームページ等で公表します。
上記のとおり平成27年度第2回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
平成28年4月15日
会長 山尾美香
署名人 野田葉子
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